何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

旧金子家住宅-(3) (横浜)

2024年07月16日 | 史跡探訪-日本編

【横浜・戸塚区】展示資料によると大正時代の初めころまで養蚕を行っていたようで、根太天井を用いていること、土間の梁組の上部がスノコ、そして兜造り屋根がそれを裏付けているようだ。 寄棟造茅葺の納屋には、昔の農機具などが展示されている。

★敷地内の西側に竹藪を背にして小棟造りの納屋が建つ。 屋根は正面平側の軒を長く伸ばし、妻側の軒の下部を切り落として片側だけ兜造りにして窓を設けた造りだ。 平側の長く伸ばした軒は、身舎の柱から腕木を出して丸太の出桁を乗せ、それを柱で支えて垂木を乗せている。 兜造り側の窓は天井裏の中二階のもの。
入口前の左右に「唐蓑」と「筵を編む道具」が、内部には足踏み脱穀機などの農機具や農具が所狭しと展示されている。

△敷地内の西側に竹藪を背にして建つ納屋

△寄棟造茅葺の納屋

△正面の軒を長く伸ばし,妻側下部を切り落とした軒で、半分だけ兜造りにした造り....壁は土壁と腰壁は下見板張り

△妻面に銅板葺きの庇を設け、薪や道具の置き場としている

△身舎の柱から腕木を出して丸太の出桁を乗せ、それを柱で支えて垂木を乗せている

△納屋正面左右の腰壁の前に置かれた農具

△風の力で穀物と藁・塵を選別する「唐蓑(とうみ)」....中国から伝わった道具だそうだ

△馬車の車輪前に置かれた筵を編む道具/ご丁寧に筵の編み方や編んでる状態の筵が掲示されている

△天井裏への階段....左手に農具/納屋に保管されている足踏み脱穀機などの農機具・農具群

△納屋の北面(妻面)側....中二階になっている天井裏に窓が配され、身舎に鋼板葺の庇を設けている

★主屋の東側に妻側と西側に鋼板葺の庇を設けた瓦葺きの水屋が建っている。 情報はないが、造りから母屋と納屋とは建築時期が異なると思われる。 古民家の敷地から出て公園北門近くにある水車小屋に向かう。 水車小屋は耕作体験田んぼ傍に建ち、建屋の北側に堅牢そうな水車がある。 案内によると中には米つき機があり、杵で米をつく方法のものと回転式のものとがあるようだが、小屋内に入れず残念。

△主屋の東側に建つ水屋....妻面(正面)と西面に鋼板葺の庇を設けている

△切妻造桟瓦葺の水屋....主屋側に縦格子を入れた腰高格子戸....壁は上が土壁で腰壁は下見板張り

△北門近くの園路脇で耕作体験田んぼ傍に建つ切妻造板葺の水車小屋

△江戸時代,水力で歯車を回して米をつく方法が考えられ水車が用いられた

△小屋内に米つき機があり、杵で米をつく方法と回転式がある

△水車は低いところから高いところへ水を揚げるためにも用いられ、江戸時代から明治時代に各地で使われた


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