
【神奈川・横須賀市】鴨居の北側に位置する走水は、東京湾に面している。 走水地区には、日本武尊と弟橘姫を祀る由緒ある神社で横須賀のパワースポットとして知られる走水神社、走水水源地、かつて先人たちが番所や砲台を設けた御所崎、そして防衛大訓練場が建つ走水港などがある。 走水の寺社境内に佇む庚申塔を巡ったが、ひとつの寺社に佇む庚申塔の数が多いので、3回に分けて投稿する。 まずは、走水港に面した走水神社の近くにある大泉寺の参道に佇む庚申塔。
■大泉寺■

大泉寺は安土桃山時代の天正十八年(1590)の創建。 住宅地の路地を進むと、参道脇の覆屋に六地蔵尊像が鎮座し、反対側に6基の庚申塔が横一列に佇む。 以前は本堂裏手の墓所にあったようだが、数年前、現在地へ移設したようだ。 庚申塔と並んで本堂側に7体の石仏が鎮座しているが、一列に並べられた庚申塔に対し、雑に置かれた感が否めない....合掌。

六地蔵尊像(覆屋内)前の参道脇に佇む6基の庚申塔と7体の石仏

6基の青面金剛庚申塔と庚申塚

右側3基の駒型庚申塔


万延元年(1860)造立の庚申塚(3猿)/風化が激しいが三猿の像容が想像できる


文政六年(1823)造立の青面金剛供養塔(3猿)/三猿の表情がよく分かる像容


寛政九年(1797)造立の青面金剛庚申塔(1鬼、3猿)..人の髪を掴んでぶら下げている

左側3基の笠付型庚申塔..右端はかなり破損している


寛永八年(1631)造立の笠付型(笠破損)方青面金剛庚申塔(1鬼、3猿)..隣に笠が落ちている


安永四年(1627)造立の笠付型青面金剛庚申塔(1鬼、3猿)


造立年号不明の笠付型青面金剛庚申塔(1鬼、3猿)

庚申塔と並んで鎮座する7体の舟形光背石仏..延宝九年(1681)~寛政五年(1793)の造立



古い造立の3体の石仏..延宝九年(1681)/正徳元年(1711)/寛延四年(1751)の造立
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