【広島・尾道市】南北朝時代の文和三年(1354)、大覚大僧正・妙寶により創建された日蓮宗の寺院で、本尊は法華宝塔釈迦牟尼仏。 江戸時代初期の元和年間(1615~1624)に衰退したが、宝永五年(1708)に本堂が再興され、その後の天明二年(1782)に現在の本堂を再建。
本堂の裏手には、豊臣秀吉に仕え、熱心な日蓮宗徒であった武将・加藤清正の等身大の像を祀った清正公堂が建つ。 妙宣寺は、尾道地方にある数少ない幕末維新の史蹟で、風雲急を告げる幕末の慶応三年(1867)末、芸州藩大隊長・片岡大記率いる一個大隊がこの寺を本陣として尾道を鎮め、東の福山藩に備えた。
両側に白い塀が続く参道を進み、奥の石段の上に建つ堂々たる竜宮門に着く。
竜宮門をくぐると、狭い境内の正面に右から本堂、客殿(と思う)、庫裡が並んで建つ。 右手奥には明神鳥居と狛犬(獅子像)に守られ、入母屋造本瓦葺で棟の両端に鯱が置かれたお堂があり、「最上位経王大菩薩」の扁額が掛る....神仏習合のなごりか?
本堂の右脇を進んで後方に建つ加藤清正像を祀る清正公堂を参拝してから、次の寺院に向かった。
参道入口に立つ「妙宣寺」の石標からの寺院の眺め
門前の石段下から見上げた竜宮門と本堂の屋根
竜宮門..入母屋造本瓦葺で上部は鐘楼のようだ
竜宮門のほぼ正面に建つ客殿か?
客殿?の右手に建つ本堂と右奥にお堂
大雄宝殿を思わせる本堂..身舎に裳階が設けられている
落ち着いた雰囲気の本堂
「最上位経王大菩薩」の扁額が掛る入母屋造本瓦葺のお堂..棟の両端に鯱が置かれている
明神鳥居があり、霊獣獅子の狛犬が鎮座するお堂
本堂の裏手に建つ清正公堂(紅梅亭?)..熱心な日蓮宗徒の武将・加藤清正像を祀っている
本堂前の仏塔と石碑..重層の屋根は慈観寺の本堂
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