耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

「与える喜び」をわが子にも与えましょう

2013-04-18 13:25:20 | 日記
人の関係性というものは、相対的なものです。

どちらも強いと関係を維持するのは難しくなるので、どちらかが弱くなる必要があります。

どちらも何もしないと機能しづらくなるので、どちらかがやるしかなくなります。

私は、ものごとをサッサかテキパキこなすほうなので、
おのずと子どもは「やってもらうことを待つ」タイプに育ってしまいました。

でも、彼女は心の奥でそんな自分に不満を持っていたはずです。

そんな彼女に変化が見え始めたのは、就職してからです。

入社した4月末、初月給で親に食事をおごってくれました。

「ごちそうさま。ありがとう。」と彼女に親二人が頭を下げ、
「どういたしまして。」と応えた時の彼女の誇らしげな顔が忘れられません。

本当は、なんでもやってもらい、与えられる側であることに負い目を感じて居心地の悪い思いをしていたのでしょう。

だから、ずっと、このときを待っていたのかもしれません。

こうして親の食事代を自分が払っているんだ、という事実が
彼女に初めて「大人」になった自覚と喜びをもたらしたのだと思います。

成人式を迎えたから、「大人」になるのではないのでしょう。

学生から社会人として働き出したから、「大人」になるのではないのでしょう。

どうやら、自分が家族のためにプレゼントや単なるお手伝いを超えた金銭や労働を提供したことが、「大人」としての成長の自覚につながるようです。

もちろん、娘は、一回きりの食事代だけではなく、毎月、ある程度の金額を家にもしっかり入れてくれました。
私は、当然のように、遠慮なく受け取りました。

「自分も家計を支える一人」であるという自覚が、彼女を「大人」にしたのだと確信します。


与えられる存在から与える側に立ったとき、人は、子どもではなくなります

年齢は関係ありません。

40歳を過ぎても、経済的にも日頃の生活全般においても親に寄りかかっていては、その人は、まだ、子どものままです。

それは、親自身の不幸でもあり、

それ以上に本人自身の不幸です。

母の介護をしていた頃、トイレもままならない母の世話をすることは、大変なことではあっても、そのとき、強く感じたのは、

世話ができる立場の幸せでした。

いつもいつも、誰かに世話をしてもらう

いつもいつも、誰かの金銭を当てにして生きている・・・

こんなつらいことはないだろうなぁ、という思いが脳裏をよぎったことは、よく覚えています。

わが子がかわいそうだ、と思って、
子どもがいくつになっても、過保護にしてしまうことは、まちがっています!

人は、誰かを守ろう、と思うことによって、
成長もするし生きる力も生まれます。


パワーの源となる、そうした「思い」を抱くチャンスを
わが子にも与えるべきではないでしょうか。


『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

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