よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

鹿児島の人材・・・これまでの背景(2)

2008-08-25 10:53:06 | その他

 鹿児島県の人口は減り続けています。

 これは鹿児島に限ったことではないですが、昭和30年の200万人台をピークに減り始め、2006年には、174万人台。 これが、毎年1万人強づつ減り続け、30年後の人口は、140万人台(今より30万人減)。

 せっかく市町村合併で誕生した10万都市の3都市が消えるレベルの人口減です。

 50年後は、更に減り続け、105万人台。ピーク時の半分になる予測です(静岡大土居名誉教授グループの予測値)。手をこまねいているときではない。

 3年後の新幹線全線開通により、更に、ストロー現象が心配されます。



九州新幹線 つばめ

  結論を言えば、人を県外に出さないことであるが、それは容易ではない。
 出来ない、と言った方がいい。
 まず、大学進学で、例年優秀な若者が県外流出する。そして、更に高校・大学卒業後に次の若者が県外企業に就職するために鹿児島を後にする。

 何か対策はないだろうか?

 これまた、言い古された言葉だが、「地元大学がメジャーな大学になるか」「質・魅力を高める」ことであり、又、「接遇のいい、質の高い、魅力のある職場・企業」を育てる・誘致することであるが、これも簡単ではない。

 時間もかかるし、優秀な人材もいるし、知恵もお金もかかる話です。
それでも、何かやらないといけない、出来るものからでも。ということになる。
 高校・大学の就職担当の先生に聞いてみると、鹿児島の地元企業・誘致企業の名前をあまりご存じない。

 ましては、何を作り・売っている企業なのか、経営がうまくいっている企業なのか?情報がないとおっしゃる。

 ましては、学生の皆さん、そのご両親等は何をいわんやです。
 ご存じない。

 合併後の融合化・一体化で大変な苦労をされている大忙しの市町村の職員の方も、同じ傾向にあります。
             

                         (左):東洋ツール工業㈱鹿児島工場       (右)鹿児島金属㈱阿久根工場
 これまで、県外に優秀な人材を出せることが、高校・大学、あるいは家族の一つのステイタスとなっていたと言っても過言ではない。 
中央のいい大学に・いい企業に、何人入れたか。
これがその高校・大学の質であり、誇りであり、役割と思われていた傾向があり、当然にして当たり前のことだったのです。ただ、今その反動が、大学・高校を、県・市町村を足下からじわりと襲ってきているのです。
 人口減少、高齢化、働く場所が少ない。入学定員が足りない。という形で。

  やっぱい、かごっまを「どげんかせんな いかんが」。

 この気持は私だけではないと思います。

かごしま企業家交流協会

http://www.kagoshima-kigyouka.com/ 



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