よかど!鹿児島

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震災で光る技術/天然ゼオライトRO膜濾過給水

2011-05-10 09:26:31 | その他

 震災被害を最小化する意外な技術

放射能を取り除く天然ゼオライトRO膜濾過給水

東日本大震災の影響で、今なお深刻な状況が続いている東電の福島第一原発の放射能被害。中でも海洋汚染の拡大が、漁業関係者に甚大な被害を与えているが、この事態を少しでも抑えようとして、採用されているのが「ゼオライト」という鉱物だそうだ。

※ゼオライトは、沸石(ふっせき,zeolite)と呼ばれ、火山灰が凝固した岩石で、アルミノケイ酸塩のなかで結晶構造中に比較的大きな空隙を持つものの総称であり、天然に産する鉱物のグループ名でもあるが、分子ふるいイオン交換材料、触媒吸着材料として利用されるため、現在ではさまざまな性質を持つ沸石が人工的に合成されており、工業的にも重要な物質となっている 。

ゼオライトとは、聞き慣れない名前だが、ペットのネコ用トイレや、観賞魚用水槽の底に敷き詰める砂利として、なじみのあるものです。

             

               ゼオライト                       寺岡精工の給水器                         

  このゼオライトを、東電福島第1原発事故で、東電は4月20日、海の汚染を防ぐために投入した鉱物「ゼオライト」の土嚢(どのう)に、放射性物質(放射能)が吸着したと発表した。

また、天然ゼオライトRO膜濾過給水器を手がける寺岡精工は、福島県飯舘村の水道水を自社の濾過給水器で濾過し、濾過されたRO水からは放射性物資は検出されず、濾過効果を検証済み。

 今、あらゆる可能性を求めている東電の原発事故処理、これを支えるのが民間企業の技術だ。中でも中小企業が長らく育んできた、普段余り目にしない技が活かされる時ではないだろうか。

政府も、資金支援で優れた国内技術を更なる掘り起こしに動き始めているという。中小企業にとって、チャンスとして活かすべきではないでしょうか。

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