よかど!鹿児島

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モノづくりを考察する3冊①/どうなる日本経済(74)

2010-09-16 06:09:25 | どうなる日本経済

モノづくりを考察する3冊の1冊「スズキパワー」

講談社1,680円(三木和彦、遠藤 徹、福田俊之、岡村神弥、牧野茂雄、大野之久著)

9月の日経ビジネスの記事の中に、日本のモノづくりを考察する3冊が紹介されている。その1冊「スズキパワー」だ。

中国など新興国の追い上げ、デジタル化のの進行、ノウハウ・技術を継承する人材の不足などで、日本企業が強みとしてきた「モノづくり」が揺らいでいると言われている。数多い課題の中でも、日本企業が早急に取り組むべきは、市場が急拡大している新興国・発展途上国のニーズを、」韓国企業サムスンのように的確に掴むことだろう。

これらの市場では、高付加価値路線ではなく、良い品を安く作る技術、ノウハウがカギになると言われ、日本企業では、インドを初めとする新興国で成果を挙げているのは「スズキ」と言われている。

このスズキの内情に迫った本が「ススズキパワー」だ.。スズキはメーカーのお仕着せではなく、ユーザー視点に立ったモノづくりに徹している。新型車の発売時に従来モデルから3万円以上の価格上乗せをしない。派手さや目新しさではなく、スタンダードにふさわしい質実なモデルを追及する「鈴木修会長兼社長」の頑固とした経営哲学が背景にあるそうだ。

売上高が3兆円に達しても、「ウチは中小企業」と言い切り、「分」に会ったクルマづくり」だけを考えてきた。「モノづくりは現場がすべて」と、「ムリ、ムダ、ムラ」解消のために、自ら現場に足を運ぶ、こうした企業風土の中で、スズキが極限までコストを削減しつつ、十分な品質のクルマを作る世界屈指の技術ノウハウを獲得したと分析した、いわゆる「モノづくりのバイブル」と言われる1冊。ぜひ、読んでみるべきと薦めている。

ぜひ、これからくる読書の秋に読破する1冊ではないでしょうか。

           

かごしま企業家交流協会

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