爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

お下がり(おさがり)

2008年01月15日 | ブログ

お下がり(おさがり)は物を大切に使うために、子供の衣類など、使えなくなった物を、兄弟姉妹、親族の間で、当たり前のように、おこなわれ、1980年代、なにもかも「おさがり」になってしまう三女の気持ちを歌った「三女・おさがり節」も生まれたほど。

爺も戦時中だった小学生時代、おじさんからのお下がり、肘と膝には、補修の絆創膏が貼られてる。

高校卒業アルバムを見ながら、まともな学生服を着ている生徒は、お下がりを着ている一部の生徒だけ、みんなバラバラ、爺は鉄道員だった親父の作業服を多少加工した物を着ているし、同じ鉄道員の子弟で制服をそのままボタンだけ付け替えて着ているものもいる。

お金も物もない時代、服装に不満を言ったことはないが、詰襟の学生服のかっこ良さに憧れたのは確か、学生服を着ることは遂にないまま、卒業式には親父の和服を加工したジャンバー姿で出席してる。

昨今は、少子化、物の豊かさ、子供一人に両親、双方の祖父母で保護者6人がいると言われ、以前のような、お下がりは殆ど行われていないよう。

孫で上が女の子のHちゃん、下が男の子で二歳年下のRちゃん、小学校低学年の頃、むやみに物を欲しがらないHちゃん、爺にピンクの長靴をおねだり。

Hちゃんの自転車、長靴、防寒具などは、中間色の黄色系が多く、お下がりを予定しての親の選択であろう。

間もなく中学3年生のHちゃん、母親や友達同士で女の子の買い物を楽しんでいるよう。


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