- 倉掛地区からの武甲山 -
秩父の夜祭も終わり、いよいよ冬がやってきます。これからが秩父の里山歩きの季節です。
若い頃はしばらく山を休んでいて急にきつい山歩きをしても歩くことができました。しかし、年を取るとそうもいきません。弱くなった足腰を補助するためにストックなどに頼る方法もありますが、その前に自分で足腰を鍛える(衰えるのを防ぐ)のが先だと思っています。それで軽くてもいいからなるべく出かけるようにしているのですが、冬場は秩父の里山がうってつけです。
気軽に歩けて、山を下りてからの楽しみもありますし、交通費を安く済ますこともできます。
今回は丸山です。山頂からの展望がいいです。
また、丸山からは秩父の札所の二番、四番、六番に下りる道があります。今回は六番への道にしました。
歩程 【 芦ヶ久保駅~倉掛~丸山~日向山~ト雲寺~秩父神社~御花畑駅 】
西武鉄道の芦ヶ久保駅から歩き始めます。
倉掛地区までは一部直登する山道がありますが、基本的に自動車道路を上がっていきます。上がるに従って武甲山がその姿を現します。
倉掛地区の一番上から撮ったのが、最初の写真です。
山道に入りますが、秩父の里山ではどうしても薄暗い植林の中を歩くことは避けられません。これだけは正直あまり面白くありません。
でも、最初から最後まで植林の中の道ということもありません。必ず雑木の中の道 - 葉の落ちた今の時期は明るい雑木の中の道を歩くことができます。
明るい落ち葉の道
「紅葉」は終わりで、今は「黄葉」が少し残っています。
山道にも黄色い葉が・・・。
県民の森展示館からの道を合わせると、少し下ってから丸山への最後の登りになります。
丸山山頂には展望台があり、そこからの眺めは見事です。
展望台に上がると誰もいませんでした。一人でのんびり展望を楽しみます。
展望台の下には数人の人達が湯を沸かしてラーメンを食べている姿があります。私はテルモスで熱いコーヒーを持ってきています。火を使う必要がないので、展望台独り占めとなったわけです。
丸山山頂からの展望(南西から北西の方角)(クリックで拡大)
両神山の左側に頭を出しているはずの八ヶ岳は、この日は見えませんでした。
丸山山頂からの展望(北西から北東の方角)(クリックで拡大)
武尊山は確認できましたが、上越国境の山々は雲で判然としませんでした。
丸山山頂からアップで撮影した筑波山
十分に展望を楽しんだ後、日向山に向かいます。
途中、突然現れた「黄色の絨毯」 - 山道が黄色になっていました。
一旦自動車道路に出た後、再び日向山への山道に入ります。
小さな日向山を目指して進みます。
日向山近くからの眺め - 二子山~武甲山 (クリックで拡大)
日向山山頂
山頂は木で覆われていますが、葉が落ちた今の季節は明るく、二子山から武甲山にかけての山々を眺められます。
日向山からは気持ちのいい落ち葉の道をト雲寺に向かいます。
わずかに綺麗な紅葉が残っています。
果樹園の脇を通り、一旦自動車道路に出た後、再び山道に入ります。
一部歩き難い場所があったりしますが、植林の中を抜けると気持ちのいい雑木の中の道になります。
このような落ち葉の道は、今の時期の里山歩きの魅力の一つだと思います。
山道が終わり、人家が現れると、直ぐにト雲寺が右手にあります。
第六番札所 ト雲寺 - ねがい地蔵
さらに進むと法長寺がやはり右手にあります。
第七番札所 法長寺 - 本堂脇から武甲山
国道を横切り、横瀬川を渡って進むと明智寺です。
第九番札所 明智寺
明智寺からは、西武鉄道の横瀬駅の前を通って、羊山公園方面に向かいます。
羊山公園には上がらずに、再び国道に出て、常楽寺に向かいます。
第十一番札所 常楽寺
そして、秩父鉄道の踏切を渡って、秩父神社にやってきました。
つい先日、「秩父夜祭」(12月2 - 3日)がありました。
参考 : 「秩父夜祭」の様子 - ここ(2006年) と ここ(2007年)
秩父神社 -大イチョウも葉がほとんど散ってしまっています。
最後は第十五番札所 少林寺です。
そして、秩父鉄道の御花畑駅で歩き終わりです。