- 新緑にヒトリシズカ咲く -
東京都と山梨・神奈川両県との県境は一般に笹尾根と呼ばれますが、どこからどこまでを指すのでしょう。
狭義には槙寄山から浅間峠までを指すようですが、広い意味では三頭山から高尾山までを指すという意見もあるようです。
広い意味で考えた場合、浅間峠から三国山までの間だけは一度も歩いたことがありませんでした。
今回歩いたのはその残った区間です。
最初に笹尾根を歩いたのが ・・・ 記録帳によれば1979年の1月のことで
数馬~鞘口峠~三頭山~槙寄山~西原峠~郷原
というコースでした。
それから、実に34年、広い意味での笹尾根を完歩したことになります。
完歩に特別な意味があるわけでもなく、もちろん完歩を目指して歩いていたわけでもありません。
今になってみれば、結果としての完歩です。
歩程 【 石楯尾神社~佐野川峠~生藤山~三国山~熊倉山~浅間峠~上川乗 】
時季が時季ですから、新緑が綺麗なのは予想通りでした。
それにもう一つの楽しみも期待していたのですが、こちらはまぁまぁという感じでした。
上野原駅からのバスを石楯尾神社で降りて、そこから歩き始めます。
石楯尾神社
のどかな集落を抜け、山道に入るともう一つの楽しみのスミレが姿を現し始めます。
イカリソウの花も目立っています。
そして、少し薄暗い林内では黄色のヤマブキが何よりも目を惹きます。
古びた石像が現れると、やがて佐野川峠です。
峠から少し進むと再び石像がありました。
緩やかに登って行くとベンチのある広場があり、そこから甘草水にちょこっと寄り道です。
甘草水
昔は山での湧き水を飲んだりしましたが、最近は口にしません。
三国山の手前から右の巻き道に入り、まず生藤山に向かいます。
この付近は新緑が綺麗です。
そして、ミツバツツジもちらほらと見られます。
生藤山の山頂はあまり展望がいいとはいえず、人が休んでいたのでそのまま反対側に下ります。
下りきった鞍部から北側を巻く道に入り、新緑の中を戻るように三国山に向かいます。
直ぐに三国山の山頂です。
生藤山の山頂より広く、展望も雰囲気もこちらの方がいいです。
しかし、薄雲が広がって展望そのものははっきりしません。
山頂から扇山・権現山の眺め
背後の三つ峠山や大菩薩連嶺は確認できましたが、富士山はかろうじて頭の部分が見えるだけでした。
ここから浅間峠に向かいます。
浅間峠までは小さな登り下りの繰り返しです。
軍刀利神社元社のあるピークからは展望がいいです。
軍刀利神社元社のあるピークからの眺め - 眺めはますますはっきりしなくなりました。
新緑の中をのんびりと進みます。
足下ではスミレの他にヒトリシズカがあちこちでその可愛らしい姿を見せています。
気持ちのいい新緑の道は浅間峠まで続きました。
浅間峠には東屋がありますが、以前来た時にもあったか記憶にありません。
ここから上川乗に向かって下ります。
まだまだ、新緑が綺麗です。
そして、薄暗い植林の中の道となると再びヤマブキの黄色が目を惹きます。
途中で見かけたルイヨウボタン
上川乗が近づくと立派な自動車道路に出ました。
前来た時はこの道路はありませんでした。
この道路を辿り、南秋川を渡ると直ぐに上川乗のバス停です。
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