季節の風香

季節の山歩・散歩・花・風景

行道山 - 北関東

2007年02月02日 | 山歩 - 北関東
実は行道山(ぎょうどうさん)という峰は存在しません。行道山は浄因寺の山号です。しかし、このコースは一般的に「行道山」のコースとして紹介されることが多いので、ここでもそれに倣いました。

行程 【 行道山浄因寺~寝釈迦~石尊見晴台~大岩山~大岩毘沙門天~両崖山~織姫神社~鑁阿寺~足利市駅 】



両崖山へ向かう途中の岩稜からの眺め。左は天狗山、右奥は太田の金山(かなやま)。

------------------------------------------------------------------------------

行道山浄因寺へは東武鉄道の足利市駅とJR足利駅から足利市営バスを利用できますが、本数が極めて少ないですから、事前に足利市のサイトで時刻を確認しておくことをお勧めします。

市営バス終点から狭い舗装道路を進んで行くと、浄因寺の駐車場になります。ここから石段の参道が始まります。



浄因寺の参道。薄暗い杉林の中に石段が続きます。

浄因寺は岩壁に囲まれるように山の中にあります。和銅7年(714年)行基によって開山されたと伝えられる古いお寺です。



境内の裏手からの眺め。左下の建物は浄因寺の茶室「清心亭」。

浄因寺の裏の岩壁の上辺り、沢山の石仏の中に寝釈迦があります。



寝釈迦。ごらんの通りです。

予想以上に小さいです。「有難い」というより「可愛らしい」感じがします。

寝釈迦から少しの登りで石尊見晴台に着きます。

見晴台には東屋、展望盤があり、三角点もあります。そして、見晴台の名の通りなかなかの展望です。



石尊見晴台からの眺め。足尾・日光方面の山々。奥の雪のある山、左から、袈裟丸山、皇海山、錫ケ岳、白根山、男体山、女峰山が見えています。



石尊見晴台からの眺め。赤城山(個々の峰の名前は省略)。



石尊見晴台からの眺め。筑波山(薄っすら)・三毳山方面。手前右は大小山・大坊山。

石尊見晴台からさほどの登りもなく、大岩山(剣ケ峰)に着きます。古い情報では展望がいいとあるのですが、現在は木々の為に展望が開けません。休まずに先に進みます。

一旦自動車道路の終点に出て、少し先で大岩毘沙門天(最勝寺)の境内への道に入ります。



大岩毘沙門天付近で。後の山は両崖(りょうがい)山・天狗山。



大岩毘沙門天。

大岩毘沙門天も古いお寺です。詳しくはここ(境内の説明板)。

現在は自動車道路が直ぐ下まで上がってきていて、この日も山中にあるにもかかわらず何人かの人がお参りにきていました。お坊さんも下から通って来ているみたいです。

南に下る昔の表参道を下ったことがありますが、その登り口の地名は多門道(五万図では「多聞」ではなく「多門」になっています)といいます。毘沙門天はそもそも四天王の一人の多聞天のことです(他は、持国天、広目天、増長天)。通常、四天王の一員としては多聞天と呼ばれ、単独の場合には毘沙門天と呼ばれます。

今日は表参道は下らずに、両崖山に向かいます。



途中の岩稜からの両崖山・天狗山。

上の写真の中央の大岩を風よけにして、ここで昼食にしました。



両崖山への道。



途中の峰からの大岩山。この右手には日光の男体山も見えていました。



両崖山への道。



両崖山頂。

両崖山頂は木々の為に展望はありません。ここは足利城の址でもあります。

両崖山から西の天狗山へのコースを地元の人達が積極的に宣伝しているようで、コース案内のパンフレットが束で下げられていました。しかし、今回は真っ直ぐ織姫神社に向かいます。



途中の道から太田の金山。



織姫公園手前の峰からの眺め。足利市街と渡良瀬川、その先に関東平野。右の小山は、「ぺたんこ祭り」の行われる男浅間神社(富士上浅間神社)のある浅間山。

最後は織姫公園にたどり着き、織姫神社の石段を下って、足利の街並みに下り立ちます。



織姫神社。

都合のいい電車の時刻まで少し時間があるので、鑁阿寺(ばんなじ)によっていきます。



鑁阿寺は、鎌倉時代足利氏が自らの邸内に持仏堂を建て大日如来を奉ったのが始まりで、周囲は壕と土塁で囲まれています。

ここは桜が多く、開花の時期はたいへん綺麗ですが、今は梅が咲き始めていました。



鑁阿寺 多宝塔。



鑁阿寺 鐘楼。

そして、鑁阿寺の近くには「足利学校」がありますが、今回は寄りませんでした。

コメントを投稿