渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

コカ・コーラ

2022年01月11日 | open



みっちゃんは私のふたつ上だった。
近所に住む幼馴染だ。
みっちゃんのお父さんは米軍基地
に勤めていた。いつもサングラス
をしている。
みっちゃんのお父さんはベースで
の仕事が終わると、徒歩でいつも
帰って来ていた。歩いてすぐだ。
そして、家のそばにいるみっちゃん
と私
に「ほら」と缶コーラをくれ
た。
缶コーラは私が幼稚園の時に日本
では発売
された。
翌年にはプルタブオープンとなっ
た。今と違って切り取るように
プルが取れるタイプ。
そのプルを使って瓶コーラの栓を
抜く事もできた。
しかし、それが出るまでしばらく
はバヤリースの缶の
ように缶切り
で穴を二つ空けて
飲むタイプの缶
だった。缶切りは横に付いていた。

みっちゃんのお父さんは仕事帰り
に出会うといつも「ほら」と
米軍の缶コーラをくれた。
国内では見たことが無い。
それは、日本国内の缶コーラは
250mℓの缶しか存在しなかった
からだ。米軍のは350mℓ缶だっ
た。

国内で350mℓ缶が登場するのは
かなり後だったような気がする。
初めて見たときは驚いた。
なんだか化け物みたいに太く見え
からだ。
そして、感じた。
「あれ?アメリカのコーラは味
が違う?」と。
気のせいかも知れない。
アメリカから運ばれたいつもと違う
雰囲気のコーラだったからそう感じ
たのかも知れない。
でも、なんだかあまり甘すぎず、
とても爽やかだった。

みっちゃんのお父さんが言う言葉
はいつも「ほら」だった。
とにかく私とみっちゃんの二人は
仲が良かった。

1970年の春。まだ9歳の頃の事だ。

今でもコーラを飲むたびに思い

出す。
仲良しだったみっちゃんと、いつも
サングラスをしている強面なのに
ニコニコしていたお父さんの事を。
今もコーラを手にすると、思わず
頭の
中で声がする。
「ほら」
と。



フェンスの向こうはアメリカ

2022年01月11日 | open


フェンスの向こうはアメリカだった。
私は基地のある町の基地の目の前で
育った。


フェンス越しにアメリカ人の同世代
の子どもたち多数と仲良くなった。
まだ1960年代の事だ。
毎日待ち合わせのように顔を合わせ
るのが日課になっていた。
言葉は通じなかったが、いろんな
事をして遊んだ。金網越しに。


だが、彼らも私もフェンスを越えて
互いの場所には行けなかった。


どれほど仲良しになっても、互いに
フェンスの向こうは外国だったのだ。


青い瞳のステラ、1962年 夏・・・


旧山陽道(西国海道)

2022年01月11日 | open


三原城下旧山陽道にて。
大型車離合不能の江戸時代のままの
道幅です。
江戸時代にはここがどでかい城前
と城内を通るメインストリート。
城門がいくつもありました。
この先のどん突きが三原城です。
ここは城下西町。昔は職人街で、
鍛冶屋が数十軒ありました。
三原は西町が職人街、東町が商人
街、今の館町(やかたまち)・本町
(ほんまち)の東部・城町(しろまち)
の北部が武家地でした。
この今の三町は江戸期の町名は
今とは違います。
堀川町、船屋町、かじ新町等々、
江戸期の町名と現在は異なります。
また、武家地(町名無し)の作事奉行
所があったエリアは明治以降に御
作事町と命名されました。
昔の町名は町内会名などに残って
います。現行の町名は町内会の名
称には使っていない。

この画像の旧山陽道沿いの南北は、
すべて「ビルトインガレージ」と
なっています。
京都みたいな鰻の寝床の土地の形
で隣家とは建物がくっついている。
江戸時代から二階建ての模様。
そして、城近くの本町に入ると、
城内の館町までまるで町医者スト
リートのように数軒ごとに病院が
あります。
古い建物は明治大正時代の物しか
残っていませんが、城の石垣は
戦国時代の物です。
でも、かなり福島さんが整備した
のではなかろうか。城作りの名人
が。
そこを理由に幕府に改易させられ
たけど。歴史的な幕府得意のパワ
ハラである改易というやつで。

ミュージカル『刀剣乱舞』

2022年01月11日 | open


このミュージカルは観てみたい。


ライフリングいろいろ

2022年01月11日 | open


SAAファーストジェネレーション
レイトモデルのバレル。1900年代
初期製。.38口径らしい。
銃身ライフルはともかく、マズル
クラウン普及はポリゴナルのよう
に見えるが錯覚。ポリゴナルで
リードブレットは問題が発生する。
この個体は黒色火薬モデルではなく
無縁火薬用。

.45SAA黒色火薬モデル。
カットライフリングである事が
よく判る。


ピースメーカーは面白い。


私鉄の地下鉄化進行

2022年01月11日 | open



東急東横線は渋谷駅だけでなく、
横浜も地下鉄化されたんだよなあ。
大岡山駅が地下になった時には
現地に行ってみて、あまりの様
変わりに驚いた。
京王線などはかなり前から始発か
ら数駅は地下鉄だったのですんな
り溶け込めていたが、地上線が
地下鉄になるのを観ると、何とも
言えない感覚に包まれる。

東急池上線の五反田駅は高架線の
ままでしょう?さすがに。
戦前からだったし。
でも、それもこの先分からないよ
なあ。東横線の渋谷駅が地下にな
ったくらいだから。

戦前の私鉄五反田駅。


現在の東急池上線五反田駅。


列車トンネルでイルミネーション 〜福塩線〜

2022年01月11日 | open


これはいい感じ。





高速度鋼

2022年01月11日 | open





ハイスピード鋼の発明は画期的だっ
た。
これにより、世界の工業が大きく
進化したという面は否定できない。

一時期、包丁等の刃物ではハイス
よりも他の特殊合金が多用された
が、粉末ハイスが普及以降、また
最近ハイス鋼の刃物が見直されて
きているようだ。
高速度鋼は独特の研ぎ味がある。
刃味についてはエッヂの状態にも
よるので一概には言及できない。
ただ、ステンレス鋼に比べると
純炭素鋼に近いので錆びやすい。
ハイス鋼のナイフではミラーフィ
ニッシュが多いのは、そのため
はなかろうか。

耐錆性からいくとやはりステンレス
鋼が一般的には分がある。
しかし、純炭素鋼独特の切れ味は
捨てがたい。
だが、炭素鋼は錆びやすい。
鋼というのは、あちらを立てれば
こちらが立たずで、なかなか一筋
では行かない。
鋼材開発者たちも苦労している事
だろう。
刃物用だけでなく構造鋼もどんどん
進化しているが、鉄の世界は奥が深
い。
一般人としては、刃物を通して新鋼
材や特定鋼材を選べるのは幸いだ。
いろいろな鋼材での違いを味わえる。