渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

寒気

2022年01月13日 | open


夜、一日最後のトイレで犬を外に
連れて行った。
あまりの寒さに食道が凍りそうな
程の寒気だ。
なにこれ?すんげ寒い。
ことし一番の寒さだ。
といってもまだ13日しか経って
ないけど。
あまりに寒すぎるからか、ワンコ
は用を足すと、踵を返すように
すぐにサッっとUターンして帰宅
しようとした。
お前も正直な奴(笑
帰宅後、足と脚とお腹とお尻を温
シャワーとワンコシャンプーで洗
って乾かした。
あとは毎度の猫との温マットの
場所取り合いだろう。
時々、仲良く皆で並んで寝ている。


映画『灰とダイヤモンド』(1958)

2022年01月13日 | open

『灰とダイヤモンド』
(1958/ポーランド/アンジェイ・
ワイダ監督)

私の中での全映画作品のベスト2。
全作品でのベスト1は『七人の侍』
(1954)だ。
映画は映画であるので、私は基本
的には邦画のみの区分けをしての
価値観のフィルターは付けない。
便宜上、「邦画」と日本作品を
呼ぶのみだ。
邦画の『泥の河』(1981)は私の
中でのベスト5の中に入っている。
『イングロリアス・バスターズ』
(2009)もベスト5に入っている。

ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』
は、ナチスドイツからもソ連から
も侵略されて国が蹂躙されたポー
ランドの歴史を知らないと、何が
何やらの映画になるかも知れない。
また、世界の歴史や現在進行形の
時事問題に興味ない人たちにとっ
ても、全くつまらなくちんぷんかん
ぷんの映画かも知れない。
「何で騎兵隊が駆けつけるべき
シーンで乳母車が階段から落ちる
だけなんだ?」という皮肉描写を
大友克洋が作品の中で描いていた
ような事になる。
なぜ『灰とダイヤモンド』の主人公
マチェックは、ナチスの幹部を暗殺
するソ連に援護された立ち位置の
テロリストだったのに、やがて今度
はソ連の要人暗殺を切実な課題と
考えて行動したのか。
ワイダ監督は、歴史の真実を映画
による表現の事実でそれを世界に
伝えている。
映画は、まず観ないと始まらない。
映像作品という事実に触れないと、
思考も思索も思案も発生しないか
らだ。
実際に映画作品を観てみて、初め
て何がなんなのか、作品はどうで
あるのかが見えて来る。


カワサキは性別も学歴も超越する人類のモデル企業

2022年01月13日 | open









「漢(おとこ)カワサキ」とは変節し
ない一本気の従来のカワサキの製品
の企業カラーをユーザーが勝手に呼
んだものだ。ある種の賛辞的意味を
含めて。
だが、今。
カワサキは性別も学歴序列も超えた。
本当に問われるできる人が会社を
牽引する動力車となる。
生まれながらの同族天下り役員や
ゴマスリ世渡り上手が上に行く企
業ではないカワサキ。
異様ともいえる企業としての業績
爆進の力のヒントがカワサキの中
にはある。
カワサキは「おとこカワサキ」を
超えた。
今や「人類のカワサキ」として、
人の社会、企業構造と体質に対し、
ひとつの良い方向性の未来のモデル
ケースを指し示すまでに至った。
今後もさらにカワサキは飛躍する
事だろう。

ブリヂストン

2022年01月13日 | open










社員の首切って何がリストラク
チャリングなものか。
CEO自身が取締役会で罷免され
てポスト無くして転職してみりゃ
いいのに。
船が嵐で揺れたからと乗組員を
蹴落として自分だけ助かろうと
する船長。
企業にはそういうのが多いが、
ま、なんてのか経営者としても
スカ。
てめえの指揮による業績悪化の
ツケを従業員労働者に回して自分
の身の安全のみ図ろうとする。

今、退職したOB開発人の再雇用や
社内定年者を引き留めて再結集し
て新製品開発の嵐を呼んで怒涛の
再進撃を開始しようとしている
企業姿勢を持つカワサキとの企業
としての体質の差が大きく出てい
る事案だ。

なぜ、最底辺メーカーだったカワ
サキが世界トップのホンダを撃墜
できたのか。
なぜ「カワサキ一人勝ち」のシェア
を構築できたのか。
サクセスビジネスモデルとして、
各産業企業はカワサキから何も学ぼ
うとさえしない。
ビジネス専門誌でも、この情勢の中
でのカワサキの異様な上昇を分析し
ようとする流れは見られない。
暗愚だなぁと思う。
いくら「首切り大魔王」とかレッテ
ル貼っても意味ないって。
報道屋は現場の事実から何を提起す
るかでジャーナリズムたりえるか
なのに、事実のみを列挙報道して
も何の起動力にもならない。
で、企業は企業で、行き詰まったら、
このブリヂストンのように社員の
首切りや権益の売却で経営者は自分
らだけは延命しようとする。
企業家としても終わってるような
感じだね。
人は石垣、人は城なのに。


軽い雪

2022年01月13日 | open

昨日の朝の広島市内。
薄らと雪が積もっていたと連絡。

けさの岐阜県関市内。
朝雪ありとの連絡。

けさ、夜明け前に二輪で走ったら、
路面が一部しっかり凍っていた。
ぜってー転ばないぞー、と慎重に
運転してクリア。
多少の凍結はタイヤが仕事してくれ
るが、あれ、ガチガチのアイスバー
ンだと二輪はお手上げ。
むしろ積もった雪の上のほうが転
ばないらしい。高校の頃、家の前
でトライしたら私は5秒ですっ転ん
だけど。
雪国の郵便屋さんは職人技的に雪
の中を延々とクリアして行くそうだ。
「第三、第四の車輪」を使って。


走りながら両足出しっぱ。
靴底は接地させている。
80年代峠のローリングキッズの
コーナー膝擦りのように。
けさは、これ真似させてもらいま
た。

てなこと言ってたら吹雪いて来た。
ぶひ〜。







リバレーター

2022年01月13日 | open





いいすね〜。
黒色部分は鉄銀色に塗りたいとこ。
本体がプラなので違法にはならな
い。

こちら実銃。
映画とかでも使っているシーンは
殆ど観ない。
大抵、レジスタンスはステンガン
やシュマイザーやバラライカ等で
弾薬ばら撒いてナチスの将校とか
を奇襲で殺すゲリラ戦の描写が多
い。映画『大脱走』でもそうだった。





2022年01月13日 | open
 

きょう、とても風が強い。
こんな日は火事に注意だ。
外は凍てつくように寒い。
見上げるとまるでスコットランド
アイラ島のような空だ。
行ったことないけど。



スコッチウイスキーの故郷、
スコットランド、アイラ島。
現在蒸留所はかなり減ったが、

まだ10社程が操業している。
この島のスコッチの味の特徴は

「スモーキー」。





ジッポー

2022年01月13日 | open

ZIPPOふたつ。
左は現在常用の物。
右はZIPPO50周年記念の物。

上:2008年9月製
下:1989年5月製

上の現在常用の物は、蓋を開けると
コンクリートの上で蹴った空き缶
が転がるような乾いた音がする。
これはこれで、古いオールドフライ

フィッシングリールのような音なの
で気に入っている。とても古いギブ
ソンのギター
の音質のような感じで。
カランカランというような。

下の50周年記念モデルは、まるで
コルトガバメントから排莢された
.45ACPの空薬莢がコンクリート
に落ちた時のような高い音がする。
チーンと響き、残響がサスティーン
のように長く残る。
まるでマーティンのギターが奏でる

高音域のような音の質性。

50周年記念モデルは1955年から
1979年までのロゴ刻印がスタンプ
されている。


ジッポーの底の刻印による製造年月

の記号。


チタンコートされた50周年記念
モデル。
ZIPPO第1号の発売年である1933年

から50周年は1883年であるのに、
なぜ1989年にそれを称えるモデル
が製造されたのかはよく知らない。

これは2004年に娘と二人で行った
縁日で古道具屋から買った。新品
未使用品だった。他のモデル数種
と併用しながら15年ほど愛用した。

ジッポー社純性オイルと社外品
のオイル(ダイソー)。


広島県の企業ダイソーのオイルは
韓国製。


ジッポー社のオイルはアメリカ製。
2006年からは炭化水素になった
ので従前の臭みは無くなった。
むしろ100均社外品のほうがナフサ
を使っているので昔のジッポー
オイルのような臭いがする。臭い。


ジッポー社。
合衆国ペンシルバニア州のブラッド
フォードにある。人口6万5000程の
田舎町。風景は日本の広島県にどこ
となく似ている。






日本はよく「小さな島国」とか西欧人
から呼ばれているが、とんでもない。
同率の地図で合衆国に重ねると、日本
はかなり
大きな国土の国だ。


ヨーロッパと重ねるとこう。
ヨーロッパを一跨ぎだ。
ベルギーなどは日本の中国地区の
半分程度
しかない。
意外と日本はでかい。


ジッポー社がある町のバーバー
通りは、これまた広島県の風景
に似ている。


しかし、建物はやはりアメリカ
合衆国そのもの。一般家庭の民家
が。

「白いペンキ何度も塗りかえす
 夏の風の中で」
という建物。
この町の住人はドイツ系が多いが、
ほぼ白人のみの町。

近所には大学もあるが、基本的に
田舎の小さな小さな町である。
ぬぁ~んにもない。
だが、それがなんだかアメリカの
田舎のフルサト的な面持ちを感じ
させる。
町にジッポー博物館はある。


アメリカでっせ~、というような
押し出し。


訪れてるのはアメリカンのおっさん。


私がジッポーを使い始めたのは
1979年からだった。
1979年に使っていたのは鉄製の
磁石がくっつく外ケースのボディ
に黒っぽい塗装がされ
た古びた物
だった。それはある森林内で紛失
した。捜索不能。

それ以前はマッチか100円ライター
を使っていた。友人たちの間では
それら
のライター類は「テッカリ」
呼ばれていた。炎が光るから
輝っかりなのか、フリント部分を
鉄カリ
と呼んだのか、その語源は
分からない。


これは1980年製の長年使っていた
無地のジッポーに自分で手彫り
した物。
この個体も蓋を開けた時の音は
とても澄んだ高音がするので
気に入っている。
MC8Cという文字をロゴ化した
私の考えたデザイン。ギャオス
とか仲間内では呼ばれている(笑)。
この個体は、専売公社購買部で
購入。一番廉価な弩スタンダード
のジッポーだが、ジッポーはこの
タイプが基本だ。



スモーキー

2022年01月13日 | open


ピートなスモーキー。
しかしまあ、どぎついラベルだ
ねい(笑
アイラモルトの活きのいいやつ。

坂道から階段

2022年01月13日 | open
横浜市街地の坂と階段(中区)。
 
横浜は坂道の先が階段になっていた
りする道がかなりある。
これは東京にも多く、都内の場合は
そこで多くドラマや映画のロケが
行なわれたりする。
その階段を知らないと、自転車や
バイクで走っているといきなり階段
という事もある。
最近でこそ車止めの鉄柱が建って
いたりするが、まだまだ昔のまま
のポール無しも多いので走行には
注意が要る。
広島県三原市内にも何ヶ所かあり、
そのうちの一つは緩やかに下って
いていきなりズドンで階段なので
気をつけないとならない。
車止めのポールは無し。
 
東京台東区谷中の階段道路。
通称「夕焼けだんだん」と呼ばれて
いる。




高校時代、友人が谷中に住んでいて
遊びに行ったらいい町だった。
「おい、ここいいな」と言ったら
「だろう?」とか言ってた。
ちょい巣鴨の地蔵通りに似ている。
振袖火事のあと、多くの寺院が移転
して来たので寺だらけの寺町となっ
ている。


それは、地下鉄東西線早稲田駅付近
もそうで、あそこも寺だらけ。
寺が多ければ墓地もある。
マンションやアパートの窓を開けた
らそこは墓、なんてのは新宿区
の住
宅街ではザラ。
京都みたいに寺がある。
杉並区に寺がごちゃまんとあるの
は関東大震災後に下町の寺が郊外
に移転したからだ。
台東区の谷中の場合は、1640年代
の慶安
時代に多くが移転して来た。
谷中は、人の温もりのある町。
よい感じ。
 

BAR

2022年01月13日 | open


おお。
ここまだあるんだ。
懐かしい。
いろんなシーンでいろんなドラマ
があった店。




映画『レオン』(1994)

2022年01月13日 | open

『レオン』(1994)

傑作であり名作。
ディレクターズカット版の完全版
を観た。
警察内部に巣食う麻薬取締官が
麻薬取引の裏社会のワル。
そのワル警官に12才の少女の主人
マチルダの4才の弟が射殺される
シーンはカットされたままだ。
弟が襲撃者(麻薬を横取りする
目的の警察官)から逃げようと
して、襲撃者が壁に銃を乱射す
るシーンと、「4才の子どもま
で殺しやがって」という仲間の
台詞はある。
隣りのスーパーに買い物に出掛け
ていたマチルダはその現場に帰っ
て来るが、その惨状を見てアパー
トのビルの自室を素通りして殺し
屋稼業のレオンの部屋に入れて
くれと涙ながらに頼み、かろうじ
て難を逃れ
そして、親子以上に離れた男女の
奇妙な生活が始まった。
マチルダの目的は、レオンから
殺人の技術を教えてもらい、弟
を殺害した麻薬横領の殺人者の
刑事を仕留める事だった。
だが、レオンはそれを認めない。
敵討ちはよくない、と。
そして、レオンは自分の事を愛し
ていると言う12才のマチルダに、
自分の辛い過去を語り始める。

作品は、これはもうフランス映画
だ。プロットも撮り方も描き方も。
もろにフランス映画。
撮影は屋外シーンはアメリカで
撮影されたが、室内シーンはフラ
ンスにて撮影されたらしい。
しかし、作品の表現方法がフランス
映画そのものなのだ。

13才で12才の少女マチルダの役を
演じたナタリー・ポートマンのその
並外れた演技力に驚く。
こういう女優は見た事ない。
子役などではない。女優である。
「才能は年齢を凌駕する」。
まさにそれ。
「スター・ウォーズ」シリーズで
ルーク・スカイウォーカーの母で
ありアナキンの妻となる若き日の
パドメ・アミダラを演じた時より
も『レオン』では演技が光っている。

この作品、絶対に公開時のカット版
よりも完全版のほうが良い。
素晴らしい。これが「ザ・映画」だ。


この作品が登場した1995年前後と
いう時期は、なぜだか理由は不明だ
が、非常に多くの良作映画が誕生し
ている。
だが、そうした現象には必ず何らか
の背景と理由がある筈だが、私には
今のところ不明。