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場という考え方。

2012-04-24 23:29:15 | physics
電磁気学に場の考え方を導入したのはファラデーだという。それはとてつもないアイデアだとつくづく思う。

場という考え方自体は、オイラーあたりに始まるのだろうが、それは流体や弾性体などの連続体という形態の物質に関する力学理論であった。

連続体の理論と電磁気学との決定的な違いは場を生み出す源の有無ではないだろうか。電磁気学では、電場や磁場の源は電荷や電流であり、それらが理論において中心的な役割を果たす。他方、連続体においては電荷や電流に相当する源としての実体はない。

場の源としての実体があるがゆえに、電磁気学では自己場という難問が発生するが、その代わり、静電場を定める偏微分方程式などの解の表示が、素朴な物理的直観で容易に得られるという利点がある。

現時点での僕の場に関する理解は、こんなところである。
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