A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

感傷的な雨の夜だった。

2010-10-24 22:27:49 | つれづれ
そこはかとない寂しさを感じる。
寒くなってきたからだろうか?
それとも雨が降っているからだろうか?

休日の終わりの日曜の夜、独りでキーを叩いている。
静かに雨が降る音と居間の時計のカチカチという音、時折聞こえる冷蔵庫のブーンという音以外に聞こえるものはない。
こんな静かな夜に、何をしようか。

目をつぶって雨の音に耳を傾けていると遠くから列車の音が聞こえる。
そうだ。僕の生家も川と鉄道の近くにあり、いつもこんな水の音と列車の音を聞いていたんだ。

目を閉じて、心がさまよい出るままに任せると、それは時間と空間の制約から解き放たれ、新たな地平へと僕をいざなう。
晩秋。雨の日の夜。心だけが自由にどこかにさまよっている。