A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

iPad購入後の使用感

2010-06-22 19:54:00 | つれづれ
iPadを購入してほぼ3週間が過ぎた。書店ではiPad関連の書籍も数多く手に取ることができ、巷でのお祭りのような騒ぎも一段落し、これから本当に使い勝手とかが検証されたり電子書籍ビュワーとしての周囲の環境が整って行くような時期に入って行くのかと思う。
さて、そんな中で自分としての使い勝手はどうなのか。はなはだ個人的な意見ではあるが、ここでまとめておこう。

1.セッティング
  本体を箱から出して電源を入れると“iTunesに接続してください”という趣旨のメッセージが表示される。それに従ってUSBケーブルでPCに接続。ほんの数十秒で認識が終わり、同期が始まった。
  同期は、ビデオと音楽とアプリケーション。ものの十数分ほったらかしておいただけで、あっけなく同期が終了する。
  iPhone用に画像変換しておいたDVDのファイルが全部読み込まれている。試しに再生してみるとiPhone用の解像度でも比較的綺麗に表示され、安心する。
  iPad第一の購入目的として、購入した映画等のDVDを取り込んで、いつでも快適に見られる環境が作りたかったのだが、まずこれはOKのようだ。

2.新聞・雑誌ビュワーとして
  iPadを購入する際、新聞雑誌ビュワーとしての大きな画面に期待していた。
  雑誌閲覧用iPhoneアプリを起動すると、画面の真ん中にiPhone大に閲覧画面が表示される。iPhoneの使い勝手と変わらない。画面右下に「2倍」というボタンがあり、それを押すと「縦・横2倍」の画面に変わり、iPadのディスプレイ一杯に拡大表示がされる(本当は2×2=4倍だよね)。しかしこれは単に大きくなっただけ。画面の精細度は変わらず、表示されるフォントが荒い。美しくない。表示されるエリアが大きいわけではない。見やすくもなっていない。

  次にiPad専用のアプリを立ち上げてみる。画面の表示エリアが広い。一覧性を保った画面でも、そこそこ表示が読める。 
  なるほど、これがiPhone用アプリと、iPad専用アプリとの違いか。iPadアプリはその名前に「HD(High Density=高密度)」という表記がされることも多いが、「iPad用にきちんと高精細の画面を用意していますよ」……ということなんだろう。
  その表示能力の高さに納得する。

  雑誌は、その紙面レイアウトがデザインとして優れていたり、読みやすさを追求したりという工夫がしてあるが、iPhoneの画面は一覧性に乏しく、その真価を伝え切れていなかったのではないかと思う。
  画面を横にして2頁見開きを、縦にして1頁を、眺め、本当に読みたい記事は拡大して読む。他の記事との関連を確認したいときはすぐ縮小して1頁、もしくは見開き2頁に戻る。……OK。これなら雑誌ビュワーとして問題なく使える。

3.iPodとして
  自分でも意外だったのは、iPodとしての使いやすさである。
  画面の広いiPadは、収録したアルバムの画像が1画面でも15画面近くは表示される(5×3くらいだったかな?)。
  これが意外と楽しい。同じアーティストのアルバムを次々にタッチして収録曲の確認を行ったり、ザッピングをするようにアルバムの曲を気が向くまま次々に切り替えて曲を聴いたり。
  今までのオーディオデバイスではあり得なかったほど簡単に曲から曲への切り替えが可能になる。テープなどのシーケンシャルメディアには不可能で、ディスクなどのメディアでも複数メディアをまたがっての曲の切り替えは難しかったが、この『iPad上のiPod』は、驚くほど簡単に収録したライブラリ全体で、この「気の向くままの視聴」を行うことができるのだ。同じ曲の違うアレンジを聞き比べたり、原曲とカバー曲の雰囲気の違いを楽しんだり、『iPad上のiPod』ならではの楽しみを発見することができた。

4.インターネット閲覧ツールとして
  iPadの起動の早さ、プログラム切り替えの早さは、現在使用しているPCとは比べものにならないほど早い。また基本的に個人で使うものであるから標準ブラウザsafariにID・パスワードに自動入力設定を組み入れ、簡単にアクセスが可能な状況にしている。
  この起動の早さは、僕にとってインターネット閲覧という敷居を極端に低くした。今まではちょっと調べたいことや確認したいことがあってもPCを起動する時間が億劫でアクセスしないことも多かったのだが、iPadが手元にある今、何も考えずにsafariを起動し、目的のwebを探して閲覧している。例えば地元の公共図書館の新着案内を毎日調べ、読みたい本が見つかったら即座に予約する。予約検数は最大10件だが、僕は今7件の予約を抱えるほどこのやり方を愛用し始めている。他にも最寄りの映画館の上映時間確認や、近所のお店の開店時間(&閉店時間)の確認、市のゴミ出しの要領などなど。ちょっと確認して安心できるこのメリットは意外と大きい。

5.今後について
  残念ながら、今、ほとんどできていないことは「写真の閲覧」とツイッターだろうか。
  写真の閲覧は、そもそもiPhoneや他のデジカメと同期を取っていないことと、家族にもあまり意味のない個人的なメモとしての写真が多いからだろう。誰もが皆、頻繁に旅行に行って家族写真を撮るわけではないのだ。僕の写真で圧倒的に多い弁当の記録やおいしかったもの、ワインのラベル、ツイッターのアイコン用に加工した複数の写真、は僕にとっても記録以外の意味はなく、フォトフレームとして展示するような類のもではない。最もこれは、ただ単に撮りためているフォルダを整理して、きちんとツーリングの時のもの、おいしい情報、綺麗な情報、家族、等々整理した後の話になるのだろう。

 ツイッターに関しては、話は単純である。要は「気に入ったクライアントソフトが見つからない」これにつきる。現在、iPhoneで使っているソフトは、『TwitBird Pro』というソフトで、複数アカウントの管理、リスト分けした未読数の管理(=リスト分けして既読にしたツイートは、タイムライン上に表示させない)に対応し、機能・デザインとも僕の好みにあっている。
 このクライアントソフトが、iPadに対応したら、「大きな画面と入力しやすいキーボード」という点から、自宅でのツイートはiPadに主流を移すかもしれない。

……以上、思いつくまま、ざっと並べてみた。

3週間を経過して、iPadはいまだ新しい好奇心と、わくわくする楽しみを与えてくれるマシンであることに変わりはない。もっと自分にあった活用法を見つけ、今後も使い続けて行きたいと思う。