日曜日夜、魍魎の匣を見に行った。京極夏彦の同名小説を原作とした映画だ。
日本人形のような美少女が箱に詰められていてにっこりと微笑む。
この奇妙なイメージと、箱の中の少女がつぶやく「ほう」という言葉が妙に印象深かったことを思い出す。
映画を見終わり、改めて小説の頁をパラパラと繰ってみると、映画と違う点が多いことに驚く。
しかしながら、この映画は魍魎の匣だ。小説を読んで頭の中に思い描くイメージの断片は、明らかに映画の中の画面に当てはまる。映画を観て「ああ。こんな画像だったんだな」と妙に納得している自分に気づく。
僕自身も魍魎に取り付かれてしまったのだろうか?
ラストシーンの最後の画、箱の中の少女が「ほう」と言って微笑む場面に心奪われてしまった。
***
匣の中には綺麗な娘がぴつたり入ってゐた。
日本人形のやうな顔だ。勿論善く出来た人形に違ひない。人形の胸から上だけが匣に入ってゐるのだらう。
何ともあどけない顔なので、つい微笑んでしまつた。
それを見ると匣の娘も
につこり笑つて、
「ほう、」
と云つた。
ああ、生きてゐる。
何だか酷く男が羨ましくなってしまつた。
***
……ちょっとヤバいかもしれない。(^^;
日本人形のような美少女が箱に詰められていてにっこりと微笑む。
この奇妙なイメージと、箱の中の少女がつぶやく「ほう」という言葉が妙に印象深かったことを思い出す。
映画を見終わり、改めて小説の頁をパラパラと繰ってみると、映画と違う点が多いことに驚く。
しかしながら、この映画は魍魎の匣だ。小説を読んで頭の中に思い描くイメージの断片は、明らかに映画の中の画面に当てはまる。映画を観て「ああ。こんな画像だったんだな」と妙に納得している自分に気づく。
僕自身も魍魎に取り付かれてしまったのだろうか?
ラストシーンの最後の画、箱の中の少女が「ほう」と言って微笑む場面に心奪われてしまった。
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匣の中には綺麗な娘がぴつたり入ってゐた。
日本人形のやうな顔だ。勿論善く出来た人形に違ひない。人形の胸から上だけが匣に入ってゐるのだらう。
何ともあどけない顔なので、つい微笑んでしまつた。
それを見ると匣の娘も
につこり笑つて、
「ほう、」
と云つた。
ああ、生きてゐる。
何だか酷く男が羨ましくなってしまつた。
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……ちょっとヤバいかもしれない。(^^;