A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

夏休み始まる・3

2007-08-28 22:17:41 | つれづれ
 自宅に戻っての平日。銀行に行き預金を下ろしディーラーの口座に振り込みをする。何年も何年も貯め続けた車貯金も終わりである。他に高速代を計算してETCカードの引き落とし口座にも入金しておく。……午前中いっぱいかかった。
 午後、一休みした後、静岡の友人宅へワインを送る。赤白2本づつ。もっとも半分は明日飲んじゃうんだけどね。

 その後あれこれと明日のツーリングルートを検討する。最初は天竜とか木曾の方まで足を伸ばそうかと思ったのだが、疲れて友人宅に着くのも本末転倒だ。そこで走り慣れたルートと初めて通る道を組み合わせて静岡に向かうルートにする。
 おみやげは送ったし、そんなに大きな荷物は必要ない。携帯電話とDAPを充電して床につく。

 翌日、朝食をきちんととりシャワーを浴びて新聞を読んだりしていたら、会社に行く時間より遅くなってしまった。あわてて用意をして8:30頃出発をする。
 下道を通り、新青梅通りに抜ける。渋滞をすり抜け青梅から奥多摩へ。R411を西進しそのまま柳沢峠を越えて塩山へ抜ける。塩山から甲府市を通り石和温泉駅裏へ、馬刺し丼を食べた店に行ったのだが、残念!「準備中」の看板が。もう午後2時だから仕方ないか。駅の反対側に抜け一宮御坂ICの脇を通過しR137・御坂みちに向かう。途中のコンビニで昼食。炎天下の下駐車場の車止めに腰掛けてサンドイッチを食べる。
 昼食後、御坂みちの峠に向かって走り出す。この道、御坂町側は比較的長い登坂車線がある。乗用車のほとんどがこの登坂車線をゆっくりと上っているのをいいことに、通常車線を追い越し車線のように使って、次々と車を抜いていった。
 予定通り河口湖付近で給油、R139を精進湖方面に進み、途中から県道71号線・富士宮鳴沢線を走る。この道はツーリングマップ関東(2004年版)に「うっそうとした樹海の中を走る」と紹介されている。この樹海の中という言葉に惹かれて道を選んだのだが大正解。森林の中を走りながら森林浴できるような爽快感を味わい、そのまま北海道のような北東北のような牧場の中を通る道になる。これも大満足。ツーリングマップの別のページに「通称・開拓道路・北海道並みの牧場風景」と紹介されていたが納得である。 県道71号線の終点、突き当たりのT字路を右折。道の駅・朝霧高原へ向かいここの特産のベーコンとフランクフルトをおみやげに加える。この時点で午後4時。まっすぐ静岡に向かっても約束の午後5時以降になるだろう。R139を南下。富士宮~富士を経由して静岡に向かう。

 何の問題もなく、事故もなく、無事に静岡の友人宅につけると思ったらこれが大間違い。由比のあたりから降り出した雨は、清水に入る手前で土砂降りになる。しかもR1の自動車専用道路にいたため、途中で道端によってレインウェアを着ることもできない。
結局、全身くまなくぐしょぐしょに濡れてしまう。

 遊びに行く友人の娘は、僕の娘の一歳年下だ。埃っぽいオヤジが泊まりがけで遊びに行くんだ。何かおみやげを持って行こうかと思い自分の娘に相談してみた。「食べ物がいいんじゃない? アクセサリーとか好みがあるし、それにちょっと(心理的に)重いよ」とのことだった。チョコレートでも買っていこうかと思っていたが、この全身濡れ鼠状態では、コンビニに入ることすらためらわれる。本当に申し訳ないのだが手ぶらで行くことにせざるを得なかった。ごめんね。ちゃんと先に準備しておくべきだったよ、おみやげ。

 途中、立体交差の橋の下でレインウェアに着替え、シートバックの荷物の確認をする。幸い携帯電話とDAPには損害はない。シート下に電子機器を移してホッとする。改めて友人宅に走り出したのだが静岡の市街地に近づくと雨がやんだばかりか雨が降っていた痕跡すらない。周りのスクーター乗りがむっとした暑さの中Tシャツ1枚で走っているというのに、レインウェアを着込み、全身から雨水をしたたらせている俺はいったい何なんだ! と、心の中で叫んではみるが何の意味もない。とほほほ。

 おまけにどこかで道を間違えたのか、自分が今どこを走っているのかわからない。わからないときは知っている場所を目指すにかぎる。東名・静岡ICに向かい、R150を三保方面に戻りつつ友人宅を探すのであった。
 しかしまた迷う。目印にしていた郵便局がない。道の様子が違う。おまけに直進していた道が行き止まりだ。

 あたりを見回してみたら、行き止まり手前の市バスの転回場(&バス乗り場)に見覚えがある。ゴルフ場を示す案内看板に書いてある名前が友人宅の住所だ。よし! と覚悟を決めてその交差点を曲がる。やった!正解。坂の下で友人宅に電話して、住宅地の角まで迎えに来てもらう。予定を2時間ほどオーバーし、午後7時に友人宅に到着したのであった。