A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

おべんとう 2題

2007-11-01 20:24:03 | 食べ物
 この間、お弁当のおかず用に辛子明太子を買った。一腹一腹がふっくらとしていて非常においしそうである。おにぎりの具を想定していたので、あらかじめ1.5センチ幅程度に切り分けて冷蔵庫にしまっている。
 今日、その明太子をご飯に入れてきた。
 お弁用のご飯用保温容器にご飯を3分の1くらいつめる。その上に明太子を一切れ乗せ、ご飯をそっとかぶせる。ご飯が3分の2くらいになったら、また明太子を一切れ乗せ、ご飯をそっとかぶせる。これで今日の昼は明太子ご飯だ。
 ……と思っていたのだが、じつは余計なことを無意識にやっていた。
 僕の弁当箱の保温容器はご飯を入れて電子レンジで保温した後、蓋を閉めて熱を通しにくい容器に入れる。これでお昼の時間にはほんのりと温かいご飯が食べられるのだが、今日もついその手順を踏んでしまった。

 お昼。弁当箱を取り出して蓋を開ける。明太子はご飯と一緒に電子レンジで加熱され、しっかりと半生の焼きたらこ状態になっていたのだった。

 ま、それはそれでおいしかったけどさ。

   *

 4月から娘のお弁当を作り始めて半年。手帳の記録によると、来週中に第100食を迎えることになる。100食目だからな。なにか豪華なおかずにしようかな。
 そうだな、ステーキ弁当とか。
 娘に話してみると「すげー。豪華ー」と嬉しそうである。カミさんも笑って聞いている。
 よしよし。それでは付け合わせは後で考えるとして、牛肉をバーンと使ったステーキ弁当にしようかな。

 しかしカミさんは気づいていないようだが、娘の弁当は僕が作る。娘の弁当を「超豪華ステーキ弁当」にするということは、必然的に僕の弁当も「超豪華ステーキ弁当」になるのだな。はっはっはっ。

 カミさんに気づかれないうちに、早めに牛肉だけは買っておこう。(^^;


柿ピーに思う

2007-05-03 12:43:07 | 食べ物
 とある理由で無駄使いできない。ラジオサーバー、高速料金等のカード引き落としが次の給料日前であったり、この前のツーリングでワインを3本も買ってきたり、そろそろ前後のタイヤにスリップサインが出てきそうだったり、考えなくともその理由は明白だ。おまけに連休中、もう1回のツーリングを画策している訳だし。

 そんなわけで連休後半のこの晴天の中、柿ピーをボリボリと食べながら、データの整理をしている。
 4/30(月)、NHK-FMで12時間近くアニメソングをかけっぱなしという番組(http://www.nhk.or.jp/zanmai/)があり、この放送を録音してみたのだな。

 要はこの放送曲目データを元に、放送開始から何時間何分後に何の曲が流れたかの一覧表を表計算ソフトで作ろうというわけだ。
 実際の放映時間に合わせ、ラジオサーバーでは3つのファイルに分けて録音した。しかし一つのファイルは最大6時間弱の放送がまとめられている。ファイルの経過時間ごとの一覧表でも作らなければ聴きたい曲にたどり着くのは大変なのだ。

 ……ということで朝からちまちまとメディアプレイヤーを操作しつつ一覧表に調べた時間を書き込むという地味な作業を続けていた。

 そう。そこで柿ピーだ。

 「柿ピー、インドで大ブーム?(http://news.goo.ne.jp/topstories/world/20070503/50206b5c0aa7ca836cb228ff5138e5fe.html)なる記事を見かけて、(いま柿ピーを食べていることでもあるし)ちょっと考えてみた。

 柿ピーの柿の種とピーナッツの比率は7:3だの、6:4だのと言われている。
 僕が食べていた(株)川越屋さんの『ピー柿』は「ピーナツ70% 柿の種30%」と書いてある。亀田製菓(株)さんでは6:4を黄金比として決めているらしい。

 しかし、ちょっと待ってくれ。
 「柿ピー」と、まるでその種類が一つしかないような決め方で「柿ピーの黄金比」を取り上げるのはいかがなものか?
 (株)川越屋さんが使っている柿の種とピーナッツは、亀田製菓(株)さんの使っているものとは物自体も味も違うだろうし。

 じつはこの連休中、ディスカウント酒屋さんの店先で、『元祖 柿の種』を買ったのだ。
(http://www.naniwayaseika.co.jp/04-beika/04.html)
 この柿の種に自分でピーナッツを混ぜて、『自分の柿ピー黄金比を探ろう』と、考えたのが連休前。ピーナッツは同じ酒屋で袋入りのものを買ってきた。

 先ほど7:3をめどに適当に混ぜてみたが、この比率は外れだったようだ。
 浪速屋製菓(株)さんの『元祖 柿の種』はうまい。
 味が濃すぎず、口当たりがサクサクしていて、ピーナッツの力を借りずとも、単品で飽きずにおいしく食べられる。
 だからこそピーナッツを混ぜることで、よりおいしい「柿ピー」ができるはずなのだが、ピーナッツの比率を落として、そう、たとえば5:5にして次は試してみようかと思う。

 いやいや、まてよ。
 ここは『元祖 柿の種』にあわせて、おいしいピーナッツ自体を探してブレンドすべきではなかったのか?
 柿の種がそうなのだから、ピーナッツにしても、よりいいものを使うと、もっとおいしい「柿ピー」ができるような気がする。

 各メーカーさんが、自社製品に合わせた「黄金比」を探るのは良いとしても、我々も自分の舌を頼りにした「究極のMy柿ピー」を求めてみるのも面白いかもしれない。

(蛇足)
柿ピーといえばビールなのかもしれないが、キンキンに冷やした白ワインも悪くはないと僕は思うぞ。

トウガラシ、辛い!

2007-05-02 09:22:13 | 食べ物
 今日もまた娘の弁当を作っている。第13食目、本日のメニューはイカ入り薩摩揚げのダシ煮、キュウリ・ソーセージ入りちくわ、インゲンと薄揚げの炒め物、カニカマボコだ。

 例のごとくお弁当のおかずの残りが自分の朝ご飯になる。
 ちなみに、イカ入り薩摩揚げのダシ煮は、市販のダシの素を5倍に薄めて薩摩揚げを入れて煮詰めてゆくのだが、ほとんど煮汁がなくなるほど煮詰めるとかなりしょっぱくなり、お弁当のおかずにはもってこいだ。

 今日、この薩摩揚げを食べてみたらやたらに辛い。
 なぜだ? 辛み成分になるようなものは入れていないぞ。

 ふと薩摩揚げの切り口を見てみると、断面に赤いポツポツが見える。たぶんこれはトウガラシだ。薩摩揚げに一緒に練り込んであるに違いない。

 しかし、たかが30分程度煮込んだだけで、全体をこれくらい辛くしてしまうとは、恐るべしトウガラシ。
 この効果に期待して、カプサイシン・ダイエットでも始めてみようか?(関係ないか)

スパゲッティ・ツナタマキャベツ

2007-03-12 19:57:18 | 食べ物
 3/10(土)PCの再設定をしていて晩ご飯の買い物タイミングを逸した。
 もっとも11:00頃にブランチ、16:30過ぎにコロッケなんかをつまみ食いしていたおかげで、20:00になっても「小腹が空いた」という程度だった。
 しかし、これから本格的に夕食の支度をするというのもちょっと億劫だし、外食をするというほどのことでもない。
 ……ということで家族会議の結果、「ありもので済ませる」ということになった。
 米を炊く以外の選択肢でメインの食材の在庫を調べる。スパゲッティが3人前あるので、これでなんとかしよう。

 スパゲティのバリエーションとしてさらに食材を探す。キャベツ半分。玉子。ツナ缶(小)。こんなところで作ってみようか。

 玉子3個をボウルに割り、塩で下味をつけて適宜かき混ぜておく。中華鍋にサラダ油を引き、玉子を流し込んでまとめる。表面が固まって、中央はまだ柔らかい具合をみはからって鍋から取り出す。
 中華鍋から玉子のかすを取り、再度、油を引き、高温で中華鍋を熱する。うっすらと煙が立った頃にざく切りのキャベツを投入。多少しんなりして来る頃にツナ缶とさっき取り出した玉子を戻し、炒め杓子でざっと混ぜてやる。そこに塩少々と醤油を投入。多少濃いめの味付けにする。

 もう一つの鍋では熱湯をグラグラと沸かしておく。沸騰した鍋に一握り(親指と指3本で多めに)の塩と、大さじ一杯程度のオリーブオイルを垂らす。塩でお湯の温度を高めに保ち、オイルでスパゲッティどうしがくっつきにくくするのだ。
 スパゲッティを投入し、吹きこぼれないように時々様子を見ながら、高温で茹で上げる。お湯を切って皿に盛りつけ、下味で食卓塩を少々振る。これに先ほどのツナ・玉子・キャベツの炒め物をのせ、最後にかつお節のフレークをふたつまみ。これでスパゲッティ・ツナタマキャベツ(←ネーミングセンスなし!)の完成だ。

 炒めて甘みのでたキャベツに、醤油味のついた柔らかめの玉子とツナの食間がほどよい。最後のかつお節も風味を加え、残り物で作ったにしてはまずまずの出来であった(と自分では思う)。ところで、家族の感想はというと……。

 えーと、あの、そこの娘。「焼きうどんに似てる」とは言わないように! (^^;

二日酔いの土曜の午後にケーキを食べる

2006-11-25 17:18:46 | 食べ物
 昨日飲み会があった。W650のN君とオートバイ乗りではないAさん。ツーリングの企画が一段落しこれから忘年会が多発する前に軽く一献……という企画だ。
 店は繁華街を外れたビルの2F。お台場の観覧車を見ながら一駅分を歩いてその店にたどり着く。
 いつもはビールが好きな僕だが、今回はイカの塩辛とかあぶったエイひれをつまみに日本酒を熱燗で飲みたかった。

 8:30頃から始まった酒宴はあっという間に店の看板の11:00。ビルの前で別れて電車で帰宅しとっとと寝る。
 朝6:00、頭痛と胸焼けで目が覚める。ガスター10の錠剤とアバロンSの顆粒。これがいつもの「胸焼けセット」だ。トイレに行き薬を飲んだらまた布団に潜り込む。

 13:00カミさんに起こされる。30分の猶予時間をもらって犬の散歩につきあう。その後、昼食を外食で。長崎ちゃんぽんを食べに行く。

 帰りに新しくできたケーキ屋に寄る。11/18に開店したらしい。開店の日は結構人気だったらしく、近所に住んでいる会社の女の子に「開店オープンの列に並んでいると思いました」と言われた店だ。
 まあ、会社でもくいしんぼで通っているしな、オレ。(^^;

 店はフランスの土壁を意識した洒落た造り。土曜の昼下がりというのにお客さんも多い。カミさんと娘とあわせて3個のケーキを選ぶ。娘はイチゴのタルト。カミさんはムーミンのカップに入ったムーミン・プリン、僕は(名前は忘れたが)イチゴのロールケーキの土台にイチゴをあしらったショートケーキだ。

 家に戻ってコーヒーメーカーでコーヒーを入れる。沸騰したお湯がフィルター部に流れて蒸気とともにコーヒーの香りが部屋中に漂う。
 砂糖を入れないコーヒーを飲みながらケーキを口に運ぶ。甘みは少ないがこっくりとミルクのコクがあるクリームだ。スポンジ部もきめが細かくしっとり、ふんわりとしていて舌触りも悪くない。これはなかなかの上物。

 昔同じ会社で働いていた後輩がひょんなことから大塚でケーキ屋を開いていてここ数年はその店を贔屓にしていたのだが、残念なことに今年の春先に店をたたんでしまった。「オランジェット」というオレンジピールにビターチョコをコーティングしてココアの粉を振ったお菓子は洋酒にも合う逸品だったんだが、食べられなくなって本当に残念だ。

 ……ということで、当分はこの店を贔屓にして通ってみようかな、と思っている。

餃子で満腹!

2006-11-05 13:14:48 | 食べ物
 昨日、マジェ乗りのY君と某所にある餃子専門店に行った。参加予定W650のN君は皮膚科の病院の診察待ちの時間に「腰をやった」らしい。(??どういうシチュエーションなのかよくわからない??)
 最初は、「14:30頃までには会社に行って……」といっていたのが「せめて餃子ツアーだけには参加したい」→「月曜日会社に行けるように大事をとって……」と情けなく変化。かわいそうなので見逃してあげることとする。(何せ来週はツーリングの予定だし)
 餃子全種類食べ放題は、最低3名のメンバーが必要だ。……ということから今日は2名から注文可能な「餃子8種類食べ放題」を選ぶこととする。

 会社から信じられないほどの渋滞をすり抜け、某店の前に立ったのが17:15頃。夕食前のこの微妙な時間。さすがに店には誰もいない。店の前の公園にオートバイを止め店に入る。
 「餃子8種類食べ放題」と「中国茶飲み放題」を注文。まず運ばれてくる「食べ放題セット」を食べてから8種類の餃子の食べ放題になる。ちなみに、最初からすべて食べ放題にすると、単価の高い物しか頼まない客がでてくるんだろうか? 気持ちはわかる。(^^;

 ニラ、野菜、ネギ、玉葱、セロリ、キムチ、明太子、ニンニク芽。その中から合議の上、水餃子・焼き餃子を選んで最低4個(一人2個)ずつ注文する。

 たとえばニラの水餃子。つるんとした舌触りのそれを一気に口に入れる。舌の上に載せて噛むと中から熱々のスープが流れ出し、ニラの香ばしい香りとともに口中に溢れる。やけどしそうな熱さに思わず口を開けてハフハフしながら、具と皮とスープが織りなすハーモニーを堪能する。飲み込んだ後、熱くて痺れた口の中に冷たいウーロン茶を一杯。……至福のひとときである。

 野菜餃子はショウガの香りがする優しい味の一品。玉葱は中のスープが挽肉の味を引き立てる洋風とも思える一品。セロリにしてもあの独特の香りが優しく香る~決してトゲのある強い香りではない餃子になっている。キムチと明太子のほの辛さ、ニンニク芽の独特の香りと食感も甲乙つけがたい。(つまりはどれもこれも、抜群においしいということなんだけどね)
 あっという間に規定の一時間が目前となり、ラストオーダーとなる。最後はニラと玉葱の水餃子にアン春巻を2本。(春巻は一人1本オーダー可)
 水餃子を食べ終わった後、アンコの柔らかい甘さはデザートとして普通においしい。
 これで食べ放題1,700円+中国茶飲み放題200円=計1,900円は安いと僕は思う。

 次はぜひ、3名で「餃子全種類食べ放題」に挑戦したい。今すぐはゴメンだが、たぶん1~2ヶ月も過ぎれば、また食べたくなるだろう……とそのときは思っていたが、いま味を思い出しながらこの原稿を書いていたら、『まあ、何ということでしょう!』(by 加藤みどりサン)またすぐに食べたくなってしまったではありませんか。(^^;

 何かが食べたくて仕方がなくなることを「呪いにかかった」と僕はいうことがある。
 今回のツアーは、「呪いを解きに店に行ったはずが、より強い呪い返しを受けてしまった」ということだろうか。

 仕方ない。今月中か、あるいは来月早々にでも一度呪いを解きに行こう!

セロリライダー

2006-09-22 11:16:21 | 食べ物
 夏休みの4日目にスーパーに買い物に行ったとき、セロリとキムチの素を買ってきた。セロリのキムチを自作するためだ。夏休みの初日、久々に行った焼肉屋で『6種キムチの盛り合わせ』を頼んだ際の一品。くせのあるセロリの味がキムチとしておいしく漬かっていた。「これくらいなら自分でもできるかもしれない」と思い、瓶詰めのキムチの素とセロリを買ってきたのだ。とはいえ、作り方も何もわからない。セロリを適当な長さにザクザク切って、蓋ができるガラスの容器に敷き詰め、上からセロリの素をかけて混ぜ合わせる……たったこれだけで冷蔵庫で一晩寝かせてみた。

 翌日朝(ツーリングに行く予定の朝だ!)、セロリからでた水分を捨ておそるおそる食べてきた。「しょっぱ辛い!」確かに漬かってはいたがキムチの素が多かったらしい。冷蔵庫から残りのセロリを持ち出して加え、何の気まぐれかリンゴをスライスして入れてみた。そんなことをしていたら、出発予定を20分ほどオーバーしている。あわててキムチを片づけてツーリングへ向かうのだった。

 ツーリングから帰宅して、犬の散歩がてらコンビニでビールを買う。晴天に恵まれた日帰りツーリングでは、途中でビールが飲めないのだけが心残りだ。したがって帰宅してオートバイを置いた今こそ冷たいビールを飲むのだ。もちろんつまみはセロリのキムチである。うまい。学校から帰ってきた娘にも試食させたがまあまあとのこと。「リンゴの味は微妙」というコメントもいただいた。(^^;
 しかしまあ、まだまだ味が濃い。スーパーに追加のセロリを買いに行こうと思い、その日は暮れた。

 翌日午後(昨日だ!)、スーパーに買い物に行った。カミさんご所望の梅酒、自分の分のビールとともにご飯のおかずとセロリを買った。ほかに一緒につけ込むとおいしくなりそうな小さいヤリイカ、アスパラガス、カブも一緒に買う。オートバイで買い物に行ったので背中にリュックを背負っていたのだが、その上からセロリが顔をのぞかせている。ふと「セロリライダー」という単語が頭に浮かび、訳も分からず楽しくなった。

 自宅に戻り、早速を買ってきたセロリ・他を漬け込んでみる。セロリ3/4。イカを1パック入れたら容器が一杯になった。つけ込む容量を考えていなかった。とりあえずカブとアスパラはまたにする。
 一晩寝かせて今朝食べてみた。セロリは悪くないのだが、生のままのイカは良くなかったかもしれない。食べられなくはなさそうなのだがちょっと不安である(=生食可能な刺身を買ってきた訳ではない)。イカを全部取りだし電子レンジで加熱。火が通ったイカを容器に戻し、残りのセロリと軽く塩ゆでしたアスパラを入れて漬け込んでいる。

 イカはともかく、本来のセロリはうまく漬かっていた。この分だとまたセロリを買ってきて追加することになりそうだ。
 背中のリュックにセロリをのぞかせた「セロリライダー」。今日もスーパーから出撃の予定である。

イタリアン・ライムフィズ

2005-10-13 20:53:26 | 食べ物
ジンジャーエールのカナダドライ。この派生商品に「イタリアン・ライムフィズ」という商品がある。
(http://www.cocacola.co.jp/products/lineup/canadadry/index.html#05)

この商品、妙に僕の好みに合ってしまい、コンビニで見かけるたびに購入、スーパーで安売りをしていたときに6本まとめ買い……という風に愛飲していた。
そのまま飲むのももちろんだが、ジンを入れてカクテルにするのが格段に旨い。
ギルビーのハーフボトルにあきたらず、ボンベイ(だっけ?)・サファイア・ジン、なんてしゃれた水色のボトルに入ったジンまで買い込んでしまった。

角氷をいれたグラスにジンを適量注ぎ、その上から、イタリアン・ライムフィズ。
渋みのあるジンと酸味のあるライム。ちょっと甘めだが、きりりと冷たく、炭酸がピチピチはねている瞬間を逃さずに口に含むと非常に旨い。

ところが最近、近所のコンビニでもスーパーでも見かけなくなってしまった。
(スーパーで安売りをしていたとき、悪い予感はしたんだけど)
ちょっと離れたスーパーや、近所と違うコンビニ・チェーンに入るたびにチェックするものだから家内に「お父さん、必死で捜してるね」とからかわれる始末。
そんな思いをしても見つからないものだから、最近ちょっと寂しかったのだ。

しかしまあ、突破口というものは意外なところから来るモンだ。
ウチの会社では休憩室に自動販売機を置いているのだが、そのベンダーのひとつがコカコーラ。しかもその営業担当者が転勤ということで後任を連れて挨拶に来た。
ひとしきり自己紹介と挨拶が終わったあと、「じつは……」とこの案件を切り出してみた。
正直なところ、商品が個性的なため万人受けはしなかったみたいだ。「個人ユーザーとして、会社とは別に箱買いできます?」と聞いたところ「現金引き替えなら特別に……」という話し。僕としては願ってもないことだったので、その場で「1箱注文!」とお願いしてしまった。
後日、新担当が、商品一箱と缶がへこんで試供品扱いの商品を数本持ってきてくれた。もちろんその数本分はおまけである。その場で現金を支払い、自宅に持ち帰ったのであった。
現在、週末になると必ず、「ライム入りジンフィズもどき」を作って飲んでいる。
おいしくて嬉しい。
でも、万人受けしなかったんだったら、いつから商品アイテムから外れるんだろうか?……と心配しながら、つかの間の幸福感を味わっているのである。