路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

西空に黒雲勤労感謝の日

2011年11月25日 | Weblog

 PCの机がコタツになってないので寒くて座ってられない。ブログ更新する気力がでてこない。指先が悴んでキイボード打つのも億劫になる。
 と、文句ばかり言っております。

               

 青木正美『古本探偵覚え書』(1995 東京堂出版)
 古本業界の重鎮の古本探偵モノの一冊。いろんな探偵がいるものだなあ。
 主に文学関係の著書と著者、自筆原稿や手紙の探索と思い出。中で「宮口しづえ先生訪問記 島崎藤村をめぐって」がそこそこ長い。

               

 著者が昭和46年に馬籠(今は岐阜県)に宮口を訪ね、2日にわたって主に藤村について語り合った回想を日記をもとに綴られている。
 宮口しづえという人については何にも知らない。『ゲンと不動明王』という童話も題名しか知らない。彼女は小諸から馬籠に嫁いで、子育てが終わった50歳を過ぎて童話を書き始めたらしい。
 どうやら二人とも藤村が大好きらしいのだけれど、その地元で暮らしている人間としては、みたいなハナシである。要は藤村の長男島崎楠雄は馬籠に帰農して後に旅館を営んでいたわけだけれど、どうも評判が悪い。著者も会いに出かけているけれど、なんかヤナカンジということになっている。藤村記念館をほぼ私物化して、どうやら馬籠ではナニサマ化しているらしい、というようなことが書いてありますが、40年前のハナシですからね。実際馬籠は藤村でモッテル、みたいなことだったろうしなあ。ワシもこのころ藤村記念館に行った記憶があるけれど、今はどうなんだろう。島崎藤村なんて今誰も読まない気もするしナア。

 というわけで、久しぶりにパソコン叩いたら、もうほんと寒くて、思考能力飛びそうなのであります。