野鳥と野鳥写真(観察と展示)

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渓流のヤマセミ撮りのシーズンが到来・・・

2017-11-20 18:06:03 | 野鳥写真
天体望遠鏡での遠隔撮影方法・・・


迷彩カバー取付けた状態・・・

撮影機材の全容・・・1(ウイリアムオプティクス 480㎜ F5.9+sigma1.4テレコン)

撮影機材の全容・・・2(sonyタブレットと取付装置で拡大してWiFi撮影方法)

撮影機材の全容・・・3(レンズ側キャノンマウント+キャノンアダプター+1.4テレコン+マイクロフォーサーズカメラ)

撮影機材の全容・・・4(撮影機材+マンフロット一眼レフカメラ動画用MH055M8-Q5運台)

撮影機材の全容・・・5(レンズ+1.4テレコン+マイクロフォーサーズカメラ+タブレットと取付装置+照準器+レリーズシャッター)


野鳥達の警戒域外からの撮影方法・・・

 晩秋から初冬にになると厳しい寒さと共にキーンと引き締まった空気感になるため、被写体までの空気の悪戯(邪魔者)が無くなる瞬間があり、毎年この時期にしか撮れない、遠くのヤマセミを警戒させないように警戒域外から狙って撮ることが出来るため、1500m程度(もっと長い2000m以上の望遠鏡を使用しての撮影)の望遠レンズや望遠鏡で撮ることが出来る時期となりました。

 春から夏場の気温が高くなる時期には、被写体まで距離が長くなると、地上や水面から蒸発する水蒸気が揺らぎとなってしまい、撮ってもピン甘の画像となるため、遠い被写体を撮ることが出来ませんので、多くのヤマセミハンターはこんな晩秋から初冬の時期になると、超望遠レンズを駆使したヤマセミの撮影を行っている。

 ヤマセミが活動を始めない暗いうちにブラインドを張ってカモフラージュをしてブラインドの中から撮れば、上述のようなことはしなくても撮れるが、ヤマセミ達はブラインドの中でレンズを動かしただけでも警戒し逃げてしまいますので、ヤマセミの警戒域外から狙うと逃げることもなく一定の範囲の撮影は出来るが、飽くまでカモフラージュの中からなので、狙える範囲が決まってしまうが自由に撮れることになります。

 同じ撮影機材で全てをカバーすることは難しく、同じ野鳥を撮るのにもTPOがあると言えるのではないでしょうか、前述のようなカモフラージュしての撮影以外は撮影機材をいろいろ使い分けて工夫しながら撮ることなのです。全て「ゴーヨン、ロクヨン」でカバーすることは出来ないと言うことです。

 ヤマセミの生息域がどんどん山奥の渓流域に移動し、多摩川の上流域の青梅市や奥多摩でも近年見られなくなってしまい、神奈川県愛甲郡の宮ケ瀬ダムや丹沢湖くらいまで遠出をしないと、出会うことがなくなってしまいました。

 我々野鳥カメラマンを含むバーダー達の心無い行動が、ヤマセミ達を山奥へと生息地を変えてしまったこともあろうかとも思われるが、猛禽のオオタカの保護活動が上手くいくと、飛躍的にオオタカが増えすぎているため、オオタカだけでなく他の猛禽類の餌食になっているかも知れませんので、本当の要因は分かりませんが、近くにいなくなった事実だけが確かなことなのです。

 ノーブラインドで撮れるからと、カモフラージュもしないで撮ると、その時期には一瞬撮れるかも知れないが、いずれヤマセミ達は人間を嫌い山の奥へ又渓流地の奥へと来なくなってしまいますので、自分だけ撮れればいいという自分勝手な我儘な野鳥カメラマンの責任は大きいと思います。何でもそうですがいなくなって分るもので、折角近くで撮れたものを山奥まで出掛けて行き、山ヒルの害に恐れながら撮る羽目になるのです。

 今年も来年も又その次の年もヤマセミが生息し続けて欲しいし、そんなヤマセミ達の写真を撮りたいのが人情と言うもので、多くのバーダー達(野鳥カメラマン達)の望むことではないかと思いますので、足並みを乱すことなく皆が注意し合い、長く生息してくれるように保護しなければならないのです。

 自分の周りでも30~40分位のところにヤマセミが長い間生息し、何時でもヤマセミに出会えたり写真を撮れる状態でしたが、今では見ることも難しくなってしまい、ヤマセミの撮影など出来なくなってしまいましたので、よく慣れていた個体が死んでしまったことも一因としてあるかも知れませんが、多くのカメラマンが入れ替わりノーブラインドで撮ったりしていたため、ヤマセミ達は人間がいることが分かるとその場所には警戒して来なくなってしまいました。

 自分だけは大丈夫ということは夜が明けると休息場所の近くにはヤマセミがいることもあるため、ノーブラインドで撮れることもあり、自然界に生息するヤマセミ達には慣れているから近くで撮れるということは通用しないことなので、ヤマセミ達が来なくなってからでは取り返しが付かなくなった、悪い事例となってしまいました。人間は野鳥が好きかも知れないが、野鳥は人間が大嫌いと思っていれば間違いないと思います。

 そんなギャップをどうやって埋めて撮るかと言うことになりますので、本日のテーマのヤマセミ達の警戒域外からの撮影方法やブラインドの中からの撮影などを徹底すべきです。
 
 明日、仲間と一緒に神奈川県愛甲郡の宮ケ瀬ダムへヤマセミとの出会いを求め出掛けますが、湖水から出ている枯れ木に止まっているヤマセミ達が林道の上から見られればいいなーあと思い、下にいるヤマセミ達を上の林道から狙うため、あまり警戒させないように撮ることが出来ればと思っている。

 早戸川林道にベニマシコも出ていると言うので、ベニマシコとヤマセミだけでなく、早戸川橋からもクマタカも狙いたいと、撮影機材も考えて持って行きたいと思います。

2017年春の宮ケ瀬ダムのヤマセミの画像・・・


ヤマセミのメスの画像・・・

ベニマシコのオスの画像・・・1

ベニマシコのオスの画像・・・2

ベニマシコのオスの画像・・・3