野鳥と野鳥写真(観察と展示)

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長野県の山地と湖の鳥撮り・・・

2017-11-19 17:53:44 | 野鳥写真
長野県岡谷市の山地の野鳥達・・・

 二年続けて上諏訪温泉の温泉旅館に泊まりながら諏訪湖に渡来するオオワシ(グル)を撮りに出掛けているが、昨年は諏訪湖から20~30分の位置にある岡谷市の山地の公園内の山林にイスカが出ているとの情報を入手し、2月の雪の降った後に出掛けると既に施設内は通行止めとなっており、施設の外に車を停めて雪道を車止めを入って、2km位撮影機材を担いで積雪とアイスバーンの公園内の道路と林道を足元の悪い中を歩いてイスカの出ている場所に来ると、関東や中部地方から来たと言うバーダー達(カメラマン達)が大勢来ていました。

 午前中は、諏訪湖に薄氷が張ってしまうため、オオワシのグルは山の上の鉄塔で休息しているが、午後になり諏訪湖に北風が吹くと、湖の上を飛び回りブックバスの餌獲りに来るようになりますが、午前中は殆んど動きがないため、午前中に岡谷市の山林に出掛け、二月頃になると同じ場所にオオマシコも出て来るようになり、手前でオオマシコを撮り、少し奥の方の松林の上でイスカが撮れるようになる。

 午前中に岡谷市の山地へ出掛けイスカとオオマシコを撮りに行くと、午後から諏訪湖に戻り昼食(店の名前は分からないがアヒルの観光船の前のサービス満点の日本蕎麦屋さんが我々の御用達しです)とオオワシのグルを狙うバターンにすると、無駄な動きが無くなり効率的な鳥撮りが出来るようです。

 宿泊場所も上諏訪温泉の老舗の油屋旅館がお勧めで、旅館の建物や温泉(とりわけ大きいと言うこともないが露天風呂もあり)・食事などいずれも値段の割に及第点のお勧めの旅館ですので、昨年は仲間達と三度も泊めて貰い、又、当該の宿泊施設(油屋旅館)をキーポイントとして、長野県上越市の朝日池へも出掛けましたし、今年も行くと三年連続でお世話になることになります。

 旅館から諏訪湖畔まで2~3分のところにありますので、長野県の冬なので湖畔を散歩することは出来ないかも知れませんが、諏訪湖畔にはカケヤ味噌の本店の中にギャラリーがあったり、時間つぶし出来る場所も少ないがありますので、寒さに強い方は諏訪湖に多くの水鳥達(ミコアイサやカワアイサ・多くのカモ類等)が渡来しているので湖畔から観察することも出来ます。
 自宅から約155km程の位置にあり、それほど遠いと言う場所でもなく、雪が降らない限り中央道一本で来られるところなので、2時間程度で来られる場所なので来易いところでもあります。

2016年の画像です・・・


イスカのオスが霧氷に・・・

イスカのメスが霧氷に・・・

イスカのオスが霧氷に・・・

イスカのオス・・・

イスカのオスメス・・・

オオマシコの成鳥が雪の上に・・・

オオマシコの若鳥が・・・

オオマシコの幼鳥が・・・

オオマシコの若鳥の見返り・・・

イスカとオオマシコの生態・・・

 イスカ達は一族で群れを成して移動しており、岡谷市の山地の松林で二月頃に営巣し子育てをしているため、20~30羽のイスカが生息しているらしく林道脇のあまり背の高くない松の木の松の実をよく食べに来ています。

 営巣場所のため、二月になるとイスカのメスは抱卵中になのか、オスの個体がよく出て来るようになり、抱卵中のメスに給餌の餌(松の実等)を採りに来ることが多くなりますので、メスの個体を見ることが少なくなります。

 又、未だ成鳥になり切っていない繁殖してないイスカ達もいるため、オスとメスが一緒に出て来ることがあり、自分が知っているイスカの撮影ポイントではご当地が一番撮り易い場所ではないかと思っています。

 オオマシコも同じ場所で繁殖しており、半端な数のでないオオマシコの個体を見ることが出来ますが、多少残念なのは真っ赤な色の成鳥が少なく、幼鳥や若鳥が多いため、繁殖地の特有のものと思われるのです。一月二月は高地のため、降雪があり雪の上に乗り、雪上のオオマシコ撮りが出来る。

2016年のオオワシのグルの画像です。


オオワシが温泉街の上を飛ぶ・・・

オオワシの飛翔・・・

オオワシが温泉街の上から餌獲りシーン・・・1

オオワシが温泉街の上から餌獲りシーン・・・2

オオワシが温泉街の上から餌獲りシーン・・・3

オオワシ(グル)の習性・・・

 大型のオオワシは省エネ飛行をするため、少々強めの風が吹かないとあまり諏訪湖の上を飛ぶことはありませんので、おおよその目安は風があるかどうかがオオワシが諏訪湖の上空に現れるかと思っていても間違いないと思います。
 
 オオワシのグルの休息場所が決まっているため、双眼鏡で眺めると何ヶ所かの休息場所に必ず止まっているので、休息場所からオオワシが見えなくなるとその日の風向きにより、諏訪湖の数ヶ所で餌獲りを行いますが、あまり餌獲り場所を変えることはありません。

 しかし数年に一度、諏訪湖が全面結氷すると湖の中央部だけが氷が解けるため、そこでオオワシが餌獲り降り立つてしまい、あまりにも遠すぎて撮れないことになってしまいます。
 温暖のためなのか諏訪湖が全結氷することが少なくなり、御神渡りの神事が出来なくなっていると言いますので、我々野鳥カメラマンにとってはオオワシのグルの撮影にいいかも知れません。

 オオワシのグルが諏訪湖を縄張りとして、今年も渡来すると約23年となりますが、近くの湖にオジロワシも渡来しているため、時々諏訪湖にちょっかいを出しに現れると、オオワシのグルが自分の縄張りから追い出しています。