能楽は興味があっていつかは待ってみたいと思い続けていた。
過去の人生の時々で、その形跡がある。しかしはまることもなく放置してきた。
ところがここ最近、様々な事象が重なってはまりそうな空気が出てきた。
能がみたい。NHKにあるかも。ネット検索していると丁度この休日に能楽が放映されるようだ。
NHKの2チャンネル、Eテレ(つまり教育テレビ)で日曜の最終週は毎回、古典芸能を放映しているらしい。
20190127 9:00-11:00
古典芸能への招待「人間国宝 友枝明世の至芸」
タイミングがいい。古典芸能と言っても、能楽だけでなく、歌舞伎、狂言、田楽、様々なものがるのに、丁度能楽がある。しかも二日後だ。月一回の番組に二日前に気づくとは、何かあるのではないかと思う。
久々に能に気づいたのは、ちょっと前にオペラ(フィガロの結婚)に行ったことが関係しているかもしれない。オペラも伝統芸能だ。年齢が伝統芸能を求めるのかもしれない。
何が演じられるかわからないまま、とりあえずEテレにチャンネルを合わせ9時を待つ。
全然詳しくないのでただ記述する。
今回は、人間国宝、友枝明世の「卒都婆小町」
字が知っている卒塔婆小町ではない。しかもそとばこまちではなくそとわごまちなどと発音する。それは流派による。
ゲストは馬場あき子で詳しそうな女性。副音声で村上湛の解説がつく。
誰の名前も知らない。しかしすべての人のことを覚えた。
解説を副音声で聞きながら見る。
面白かった。
最後に、友枝明世本人がスタジオに登場する。人間国宝らしからぬ気さくさに安心した。
この番組の直前に直感で買った林望の「能の読み方」を片手に番組に臨んだが、卒塔婆小町はその本にはなかった。
中上湛の解説はよかった。よくポイントがわかった。
この卒塔婆小町から、三島由紀夫の「近代能楽集」を知った。そして今日買ってしまった(20190128)。いままでその著作があるのは知っていたが、興味がなかったのでスルーしていた。
様々な偶然が重なって、今回は能楽にはまれたらいいなと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます