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酒の感想ばかり

ビル・ヴィオラ展

2007-02-20 23:34:47 | ビジュアル

兵庫県立美術館で「ビル・ヴィオラ展」が開催されています。

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ヴィオラはビデオを使ったアートを作成している人です。ナム・ジュン・パイクは有名でしたが、ヴィオラははじめて聞きました。ナム・ジュン・パイクが実験的であるのに対して、こちらはわかりやすい映像です。前者が抽象であるのに対し、後者は具象という感じでしょうか。

ヴィオラの作品はほとんどがある一瞬の出来事を超スローモーションで再生する様なものが多く、全てを見るのに時間がかかるわけですが、

この展覧会でのメインは、「クロッシング」という作品でしょう(下の2枚)。部屋の中心に大きなスクリーンが置かれそこに映像が映写されます。

向こうから男の人が歩いてきます(超スローモーションで)。そして立ち止まると足下から炎がチラチラと出てきます。それがだんだん大きくなっていき、どんどん、どんどん大きくなり、また炎の轟音も大きくなり(どこまで大きくなるのか・・・)。そのうちに炎が小さくなり男の人も消えているというもの。

おもしろいのはスクリーンの反対側では同じ映像ですが、こちらは恐ろしいほどの水流が襲い来る様になっています。

これがシンクロされているので、ちょっと人が多くてできなかったのですが、スクリーンの周りをグルグル歩き回ってその対比を見てみるのも面白いのではないかと思います。

暴力的な破壊により全て消滅させられる。そこから新たに再生していく。という意味があるらしいです。非常に宗教的ともいえるコンセプトですが、映像を見る限り宗教的さはほとんど感じられません。ちょっと現代的で、ややポップで、イケイケ的な感じでした。


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