香川に出張の折、ふくしま屋(香川県高松市福岡町3-12-13)で購入。
以前も行ったことがある。それは悦凱陣が目当てであったが、その時は一つも残っていなかった。今回は数種類あったが、ちょっと高めのものしかなかったので、手が出なかった。前回「るみ子の酒」というのがあるのを覚えていた。その時は、ラベルのイラストが夏子の酒の作者、尾瀬あきら氏によるもので、亀の翁の醸造元の酒か?くらいにしか思っていなかった。その時は香川の酒を買うつもりでいたので、気に留めてなかった。その後、探偵ナイトスクープのYoutubeの動画で、無造作に開封すると、猛烈に中身が噴き出して、一滴も飲めないというのをみて、これがあろるみ子の酒か、と知ったり、先日の西条の酒まつりで結構おいしかった印象があり、今回は逆に、るみ子の酒目的で訪ねた。
平成25酒造年度仕込み18号で、上槽日 平成26年3月3日とある。
香りは意外にも日本酒っぽいし、とろみを感じさせる古酒のような甘みのある香りだ。(正直期待外れ)
味は、まったく純米吟醸ではない。吟醸香や吟醸のようなフレッシュでフルーティーさがない。
しかし、濃厚で、ずっしりとした日本酒だ。吟醸香のようなものがわずかに、そういえばそうか、と思われるくらいの控えめさで感じられるくらいだ。
酒まつりで飲んだのは同じ9号酵母を使用したものだが、あの、特別純米(吟醸ではない)のほうが吟醸香があった。なかなかスペックだけでは味は予想できないものだ。
香りの吟醸酒を卒業したいときに飲む酒か?
20151110。追記。これはややおかしい、あらばしり、と言うと若い酒で、それこそフレッシュでさっぱりしているはずだが、全くその逆で、古酒的だ。それが強くなってきた。まず甘い、そして粘度が高い。この感覚は今の自分にはまだ楽しめない。これは燗にしてごまかして飲むタイプか?
20151117追記。写真のラベルをよくみたら2014年10月と書いてある。今年は2015年であることをすっかり忘れていた。一年前の酒だったのか。しかし、1年でここまで古酒的に熟成されてしまうのか。