医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

カンニングで6人停学 横浜市立大医学部の実技試験

2014-07-18 21:06:39 | 医療界
 横浜市立大医学部で、模擬診察をする実技試験の前夜、学生が試験会場に忍び込んで試験問題を携帯電話で撮影、予想問題として受験者にメールで送るカンニング行為があり、学生計6人が停学処分となっていたことが18日、大学への取材で分かった。

 大学によると「OSCE(客観的臨床能力試験)」と呼ばれる模擬診察などの実技試験。4年生2人の指示を受けた3年生2人が2月28日午後9時ごろ、「忘れ物をした」と警備員にうそをついて試験会場に入り、壁に貼られていた問題4問を携帯電話で撮影、メールで送信した。

 別の4年生2人が問題をメールに書き起こし、受験する4年生95人全員に予想問題として送信した。

 試験当日の3月1日、匿名の告発メールが教授に届き大学が調査。指示した4年生2人と撮影した3年生2人を停学3カ月、メールを送った4年生2人を停学1カ月とした。予想問題として送る前に相談した4年生11人も戒告とした。

2014.7.18 13:10 産経ニュース

東京地検:チューブ抜いた医師、不起訴に…立川支部

2014-07-17 20:13:04 | 法曹界
 東京地検立川支部は17日、東京都町田市のクリニックで人工透析中の患者の医療用チューブを抜いたとして殺人未遂容疑で逮捕された男性医師(49)について「生命侵害の危険性が低かった」として傷害罪と認定したうえで、不起訴処分(起訴猶予)とした。「被害結果や被害者の処罰感情などを考慮し、起訴猶予が相当と判断した」と理由を説明している。

2014年07月17日 毎日新聞

静岡地検検事正を更迭へ セクハラの疑いで 法務省

2014-07-17 20:06:35 | 法曹界
 静岡地検トップの糸山隆検事正(57)が部下にセクハラ行為をした疑いがあるとして、法務省が更迭する方針を固めたことが16日、関係者の話で分かった。糸山検事正は4月に着任したばかりだった。

 関係者によると、糸山検事正は静岡地検に着任後、部下の女性職員らが参加した酒席で、ひわいな言動をした疑いがあるという。法務・検察当局は、こうした言動がセクハラ行為にあたるとみて調査に乗り出していた。糸山検事正は「泥酔して覚えていない」と話しているという。しかし、法務省は事態を重くみて、糸山検事正を交代させることを決めたとみられる。

 糸山検事正は最高検検事の後、鹿児島地検や山口地検で検事正を務め、4月に静岡地検検事正に就任した。同地検では昨年、検察事務官が捜査情報を暴力団員に漏らしたとして逮捕される事件があった。糸山検事正は着任時の記者会見で「一つ一つの事件を丁寧に取り扱うことが検察への信頼を得る方法だと考えている」と話していた。

2014年07月16日22時31分 朝日新聞

手術で精神的苦痛 患者の妻、旭市を提訴 千葉地裁

2014-07-15 21:14:28 | 傍聴記
 茨城県の男性が病院から十分な説明がないまま気管切開手術を受け、声が出なくなるなどで精神的苦痛を受けたとして、男性の妻が14日までに、手術をした国保旭中央病院(旭市、吉田像二事業管理者)を運営する旭市を相手取り、慰謝料など約55万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした。

 訴状によると、男性=昨年70代で死亡=は2008年3月、意識障害や呼吸不全のため同病院に救急搬送され、筋委縮性側索硬化症(ALS)と診断を受けて入院。医師は男性が植物状態になる恐れがあるして、4月に気管を切開して人工呼吸器を付ける手術を行った。男性は手術の結果、声が出なくなった。

 男性は同年7月に退院したが、その後人工呼吸器はほとんど使用せず、09年8月に気管を閉鎖後もマスク型機器で生活していた。気管切開、人工呼吸器装着のメリット、デメリットの説明を受けたのは気管を閉鎖する時点だったという。

 そのうえで、希望しない不要な手術で発声できなくなったことなどで男性が受けた精神的苦痛の慰謝料の相続分に、訴訟費用を加えた55万円の支払いを求めている。
 
 同病院総合患者相談室は「何度も誠意を持って説明してきたが、理解いただけず残念」と話している。

2014年7月15日 千葉日報

順天堂大学医学部付属病院 (文京区)1-①

2014-07-11 22:54:08 | 傍聴記
本日は、順天堂大学病院に対する医療裁判がありました。最初は浦安病院かと思っていましたが証人として出廷した医師から本院と分かりました。

患者さんは被告病院の眼科において斜視手術の既住歴が有り、本件は近視によって眼球を支える筋肉が弱くなる固定内斜視矯正に対する手術方法、手技および説明責任に過失があったとして訴えられているようでした。被告が大学病院なので非常に専門性の高い裁判でした。

原告側の主張
本件において、斜視を矯正する一般的な、眼の水平筋、上下直筋の操作による減弱術・強化術ではなく、横山法(上直筋と外側直筋を縫合する方法)をしたことは、手術後に眼球が上転していた事からも手術適応がなかった事は明らかである。
眼球が上転することの手術の危険性の説明を受けていなかった。
眼球が上転したのは、下に降りてしまった外側直筋と下斜筋を取り間違えて上直筋等と誤って縫合した可能性がある。

被告側の主張
患者さんは、眼球が筋円錐から脱臼していて、それが原因で内斜視にあるので、整復するには従来の減弱術・強化術ではなく横山法に適応があった。今日の眼科指針という一般的な医学書にも手術方法として記述があり根拠があるのは明らかです。
眼球が上転してしまったのは、上直筋の伸展が悪く拘縮していた為で、以前行われた手術方法のカルテが無く分からなかったので、上直筋の拘縮を予想することが出来なかった。
手術後のMRIの所見では、外側直筋等は正常な位置にあり、眼球脱臼については筋円錐にあり成功と云える。斜視については戻すことが出来ず他大学病院にて手術をお願いすることになりました。

9月に初診した医師の証人尋問が行なわれるようです。

原告代理人は、大塚功弁護士 上杉浩介弁護士(佐野総合法律事務所)