本日は、順天堂大学病院に対する医療裁判がありました。最初は浦安病院かと思っていましたが証人として出廷した医師から本院と分かりました。
患者さんは被告病院の眼科において斜視手術の既住歴が有り、本件は近視によって眼球を支える筋肉が弱くなる固定内斜視矯正に対する手術方法、手技および説明責任に過失があったとして訴えられているようでした。被告が大学病院なので非常に専門性の高い裁判でした。
原告側の主張
本件において、斜視を矯正する一般的な、眼の水平筋、上下直筋の操作による減弱術・強化術ではなく、横山法(上直筋と外側直筋を縫合する方法)をしたことは、手術後に眼球が上転していた事からも手術適応がなかった事は明らかである。
眼球が上転することの手術の危険性の説明を受けていなかった。
眼球が上転したのは、下に降りてしまった外側直筋と下斜筋を取り間違えて上直筋等と誤って縫合した可能性がある。
被告側の主張
患者さんは、眼球が筋円錐から脱臼していて、それが原因で内斜視にあるので、整復するには従来の減弱術・強化術ではなく横山法に適応があった。今日の眼科指針という一般的な医学書にも手術方法として記述があり根拠があるのは明らかです。
眼球が上転してしまったのは、上直筋の伸展が悪く拘縮していた為で、以前行われた手術方法のカルテが無く分からなかったので、上直筋の拘縮を予想することが出来なかった。
手術後のMRIの所見では、外側直筋等は正常な位置にあり、眼球脱臼については筋円錐にあり成功と云える。斜視については戻すことが出来ず他大学病院にて手術をお願いすることになりました。
9月に初診した医師の証人尋問が行なわれるようです。
原告代理人は、大塚功弁護士 上杉浩介弁護士(佐野総合法律事務所)
患者さんは被告病院の眼科において斜視手術の既住歴が有り、本件は近視によって眼球を支える筋肉が弱くなる固定内斜視矯正に対する手術方法、手技および説明責任に過失があったとして訴えられているようでした。被告が大学病院なので非常に専門性の高い裁判でした。
原告側の主張
本件において、斜視を矯正する一般的な、眼の水平筋、上下直筋の操作による減弱術・強化術ではなく、横山法(上直筋と外側直筋を縫合する方法)をしたことは、手術後に眼球が上転していた事からも手術適応がなかった事は明らかである。
眼球が上転することの手術の危険性の説明を受けていなかった。
眼球が上転したのは、下に降りてしまった外側直筋と下斜筋を取り間違えて上直筋等と誤って縫合した可能性がある。
被告側の主張
患者さんは、眼球が筋円錐から脱臼していて、それが原因で内斜視にあるので、整復するには従来の減弱術・強化術ではなく横山法に適応があった。今日の眼科指針という一般的な医学書にも手術方法として記述があり根拠があるのは明らかです。
眼球が上転してしまったのは、上直筋の伸展が悪く拘縮していた為で、以前行われた手術方法のカルテが無く分からなかったので、上直筋の拘縮を予想することが出来なかった。
手術後のMRIの所見では、外側直筋等は正常な位置にあり、眼球脱臼については筋円錐にあり成功と云える。斜視については戻すことが出来ず他大学病院にて手術をお願いすることになりました。
9月に初診した医師の証人尋問が行なわれるようです。
原告代理人は、大塚功弁護士 上杉浩介弁護士(佐野総合法律事務所)