玉三郎とその仲間たち オールスターキャスト☆
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
原作は、有吉佐和子の同名の小説。有吉佐和子手ずからの脚本で文学座の舞台に掛かったのが 1972年のこと。初演以来 杉村春子が演じてきた芸者お園を 玉三郎が譲り受け、新派の舞台に掛かったのが 1988年。以来、再演を重ねてきた当たり役ですが、歌舞伎座では 昨年末 初上演となった『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を 多方向からのハイビジョン撮影がウリのシネマ歌舞伎で観て参りました。(9/26 東劇)
玉三郎が橋渡しになってか、大和屋はもちろんだけど 中村屋 成駒屋が出ている一方で 成田屋 沢瀉屋も出ているという、普段は なかなか観られない贅沢な顔ぶれ。
あらすじ キャスト
演目自体の履歴を見ると頷けるけど、玉三郎の座長芝居といった趣です。終始、玉三郎が 巧みな芝居で引きつけます。良くも悪くも(悪くはないか...)そこが この芝居の見所で、改めて 坂東玉三郎という役者の巧さを感じました。科白回し・間・コメディセンス...いや 素晴らしい! 笑った☆ 再演を重ねた役という事で 慣れを感じるところもありますが、そこがまた ちょっと年増の芸者らしくていいのでしょう。三味線を持ち運ぶ手つきだけ見ていても なんとも粋。普段から 年増役も巧いけれど、俄然 品のいい役が多い玉三郎だけに、ちょっぴり俗っぽい年増芸者というのは 他では観ないかも知れません。
病に伏している元吉原の花魁 亀遊(きゆう)の七之助が好演しています。本当に儚げで 守りたくなっちゃいます。玉三郎も七之助も、ハイビジョンの大写しになって尚 麗しい
私も 白塗りしちゃおうかしらん 
外国人客イリウスを演じる彌十郎の英語の発音が 思いの外良いので驚きました。上背もあるのでイリウス役に良く嵌っています。
ちょっと新派っぽいけど、歌舞伎に馴染みのない方にも お楽しみ戴ける作品です。歌舞伎は敷居が高いという方、まずはシネマ歌舞伎というのは如何でしょう。新作に、山田洋次監督で撮影された『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』も控えています。
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

玉三郎が橋渡しになってか、大和屋はもちろんだけど 中村屋 成駒屋が出ている一方で 成田屋 沢瀉屋も出ているという、普段は なかなか観られない贅沢な顔ぶれ。
演目自体の履歴を見ると頷けるけど、玉三郎の座長芝居といった趣です。終始、玉三郎が 巧みな芝居で引きつけます。良くも悪くも(悪くはないか...)そこが この芝居の見所で、改めて 坂東玉三郎という役者の巧さを感じました。科白回し・間・コメディセンス...いや 素晴らしい! 笑った☆ 再演を重ねた役という事で 慣れを感じるところもありますが、そこがまた ちょっと年増の芸者らしくていいのでしょう。三味線を持ち運ぶ手つきだけ見ていても なんとも粋。普段から 年増役も巧いけれど、俄然 品のいい役が多い玉三郎だけに、ちょっぴり俗っぽい年増芸者というのは 他では観ないかも知れません。
病に伏している元吉原の花魁 亀遊(きゆう)の七之助が好演しています。本当に儚げで 守りたくなっちゃいます。玉三郎も七之助も、ハイビジョンの大写しになって尚 麗しい


外国人客イリウスを演じる彌十郎の英語の発音が 思いの外良いので驚きました。上背もあるのでイリウス役に良く嵌っています。
ちょっと新派っぽいけど、歌舞伎に馴染みのない方にも お楽しみ戴ける作品です。歌舞伎は敷居が高いという方、まずはシネマ歌舞伎というのは如何でしょう。新作に、山田洋次監督で撮影された『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』も控えています。