鞆の浦、雛の表情(2)
















     鞆の浦の街の雛祭りで見た、雛人形の表情。続きです。
     今まで、お雛さまをこんなにじっくり見たことはなかった
     ような気がします。おっさんが、お雛さまでもあるめーし・・、
     それに、そういう機会も無かったしなー。
     妖艶なお雛さま、可愛いお雛さま、凛々しいお雛さま・・
     人形夫々が、ちゃんと主張をもって座っておられる・・
     ってことが、よくわかりました。
     鞆の街まで出掛けていって、歩きまわった甲斐、あったと
     いうものですよ。

     (山が海に迫り、残された僅かの土地に、鞆の浦の街がある。
      街の中を抜ける道路は、狭く曲がっていて車の離合に往生
      する。海岸を埋め立てる計画もあるらしい。埋立反対の署名
      運動をしている人がいる。「埋め立てちゃったら、この港も
      街の風情も・・もう終りですがなー・・。」
      昔からの狭い路地を歩き、旧い商家や民家の門を潜って、
      会えるお雛さまにこそ価値がある。華やかで、やるせない、
      いにしえの文化とひとの心に会うことができるから・・。
      でも、現代に生きる人の利便とは相容れないこと。日本の
      多くの旧い街に生じているジレンマは、この鞆の街でもある。)
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