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朝日池上コラム休載

2014年09月27日 | 時事
池上彰氏コラム、朝日新聞が休載
今月の「斜め読み」は休載となった模様です。

まあTVで謝罪してからしたことといえば、1日2日、専門家らしき人と読者欄に、わざわざ「厳しいご批判」と但し書きをつけながら、しかも半分はきっちり擁護意見を載せ、反省したそぶりを見せただけです。方やもう天声人語や社説では通常運転する気満々でうずうずしているというか、既に記事の一部はもうアクセルを吹かしているような始末なので、高校から20年朝日新聞を読み続けてきた身としては、もう「駄目だこいつ…早く何とかしないと」という夜神月の心境になっています。で、月末の金曜日が池上さんのコラム掲載日なのですが、昨日はわざわざその日に合わせて紙面モニターの意見を載せ、いかにも1ヶ月激論を交わしてきましたよ~みたいなふりをし、さらに今回の休載を「池上氏がまだ検討中だから」と、あたかも池上さんの結論待ちというか、載っていないのは彼の結論が出るのが遅いためのように見せているのがまたずるいと思います。池上さんは「朝日がちゃんと謝罪する意思があるか見届け、それがない限り連載しない」と明言しているわけですし、つまり今回休載になったと言うことはまだ条件を満たしていないと判断されたと言うことなのに、それを本人のせいにして誤魔化すのは「理由の捏造」以外の何物でもないでしょう。本当に、朝日の捏造体質は筋金入りなのだなあとつくづく思います。

というわけで、自分も本日9月分の購読料を納めた一読者として、3つ問題提起をさせてもらいます。本当は投書でもするべきなのですが、絶対ボツになると思うので(笑)
まず今回の朝日が吉田証言、吉田調書の双方とも、誤報(間違い)や虚報(裏づけがない嘘)などという可愛いものではなく、明らかな捏造(目的にあった記事を意図的に生み出す)であることを、未だに認めていないことが問題だということです。社是として「原発は悪」「日本軍は悪」というスタンスがあることは分かりますが、だからと言って事実を自己に都合よく捻じ曲げていいという言われは絶対ありません。相手が犯罪者だから石を投げていいか、投げた時点で自分も立派な犯罪者です。また他人の失敗を糾弾し、言い逃れする所をさらに執拗に責め立てておきながら、自らの傷だけは軽く見せようとする魂胆は絶対に通りません。これから行う朝日の信頼回復に向けた対応が、悪い意味で今後の企業不祥事の対応のマニュアルになるとさえ思っています。それを肝に銘じておく必要があるでしょう。

そして、「当時は分からなかった」「思い込みで突っ走ってしまった、チェック機能もも働かなかった」と言うなら、当然この2大捏造に限らず、朝日がこれまでに報じたスクープ記事の全てに同じ構造による捏造がなかったかを検証する必要があるのに、それについて全く触れていないということが第2の問題です。本当に真摯に生まれ変わるつもりで検証するのであれば、普通なら読者の皆様にお詫びするべき内容がこの30年間にたった2つだけであったはずがないと考え、過去の膿を全て吐き出す覚悟で南京事件、靖国問題、北朝鮮ミサイル問題、拉致問題、領土問題、教科書記述等や、もっと細かい内容にも自らメスを入れていくべきです。それが本当の検証というものではないでしょうか。学校でも「ハインリッヒの法則」と言って、大きな事故や失敗の影には29の小事故と300のヒヤリハットがあると言われ、未然に防ぐために最大限の努力をしています。しかし朝日の対応は、今回の2大事故のみに「限定」して収束を図ろうとしている気配しかしてきません。これではまた同じことを繰り返すことが目に見えています。少なくとも30年間「同じ思い込みによる捏造報道」を60ぐらい拾い集めて公開しない限り、本当に反省したとは誰も思ってくれないでしょう。

3つめにして最大の問題は、捏造記事をつかまされた我々読者に対する損害賠償の言及が全くないことです。今月の「朝まで生テレビ」によると、慰安婦問題で河野談話が出され韓国に謝罪した時、朝日新聞は「さあ賠償だ」という社説を載せたそうです。つまり、彼らの中でも謝罪=賠償と言うのはスタンダードであるわけで、だから今まで「訂正すれども謝罪せず」と言うスタンスに固執していたのかと逆に納得してしまう、一番のキモなのです。仮に社長が全報酬を返上しても、読者にプラスになることは皆無ですし、そのお金がまたいつか捏造取材に回されたらもう目も当てられません。新聞の1面の記事や見出し文句、コラムと言うのは社の中でも特に力を入れる部分であり、その部分が間違っていたと言うか、意図的に捻じ曲げて書かれていたとしたら、当然欠損商品である紙面全体に対する損害が発生するはずです。吉田調書の5月20日の記事は僕も間違いなく読みましたし、97年の慰安婦検証記事も読んだ覚えがあります。慰安婦の記事は何と16本も欠損になっています。しかも本記事だけでなく、30年間にわたって社説や天声人語の中にも取り上げた部分があったでしょうし、朝日歌壇や風刺記事にも紛れ込んでいたかもしれません。また、そういった取り消され欠損となった部分はもちろんですが、検証記事に割かれてしまっているページも、本来朝日新聞がしっかりしていればもっと読者が知るべき内容が載るページだったわけで、これからもしばらく無駄に使われていくわけです。謝罪後すぐ「もっと載せたいのにそういうページに割かなければいけないのが辛い」とか天声人語で言っていましたが、盗人猛々しいとはこのことですね。こういうところが全く反省がないと言われているのに、まるで分かっていないのでしょうか。
今回の捏造問題を食品業界に例えると、安全だと思っていた食料品に毒が混入していた事件と同じ類の大問題です。また、個人情報流出で言えば既にかなりの件数が悪用されてしまった後に発覚したぐらいの惨事だと言えます。マルハニチロでは、冷凍食品680万個を回収し、犯人個人に対して1億円の損害賠償を求めたそうです。当然、毒が混入したのが商品の1部であっても、不安にさせた消費者全員に対して「お詫び」するのは企業の基本姿勢です。食品なら新しいものと交換すれば済みますが、新聞では黒塗りに訂正された32年前の古新聞をもらっても嬉しくありませんし、既に回ってしまった毒(捏造情報の記憶)は簡単には抜けません。今回の問題の収拾をつけるなら、検証の結果全ての捏造記事の総数と、その検証記事の載った数をカウントし、それに新聞代をかけた額を読者全員に返還するのが最低ラインなのではないでしょうか。これは決してユスリタカリではなく、至極真っ当な意見だと思います。ベネッセでは、全員に補償するために200億円用意したそうですが、朝日はそのベネッセの1人500円の手打ちに対してもイチャモンつけてましたよね?報道陣として、言ったことにはちゃんと責任をもってもらいたいものです。

東電1+慰安婦16+捏造記事60+検証記事20=約100日分と言いたいところですが、まあざくっと半分の50日分、単価100円で払い戻しとして1人5千円、700万部ですから総額350億円が妥当な賠償額なのではないでしょうか。

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