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英語必修化

2006年04月15日 | 時事
<中教審方針>英語必修化に教師が尻込み 混乱や動揺も?
ついに小学校での英語教育に明確な足場が誕生する模様です。

僕が小学生の頃に授業で英語をやった記憶はありません。しかし、以前の小学校ではALTが週に3回訪れ、3年生から6年生までで週1回、1・2年も月1回の時間が位置付けられていました。養護学校でも昨年は年に6回英語の授業を行いました。石原都知事の「日本語もマトモに話せないのに英語なんて」という発言がモロに当てはまる授業でしたが、目的は英語を覚えることでなく、英語に親しむことであるので、それなりに楽しく過ごせたことが成果と言えるのだと思います。そんなわけで、現在の小学校では、時間数に差はあるとしてほぼ間違いなく英語の授業を行っていると思います。
基本的に、学校で教える内容は学習指導要領の範囲内でしか教えることができません。ではどうして英語を教えられるのかというと、「総合的な学習の時間」に国際理解というテーマを置けば、堂々と授業が行えるのです。前任校の場合はこの「総合」の年間105時間のうち35時間が「英語活動」に当てられていました。この時間が昔はなかったため、表立って英語の授業ができなかったわけですな。

この改定で、35時間は「英語」を教えることが義務化されることになりました。まあ、文科省が考えは「これほど多くの学校で英語を扱っているのだから、公認を与えてもいいのでは?」という軽い気持ちでしょうけど、こうしてはっきりと取り決められると困る学校は少なくないだろうと思います。
何故なら、おそらくこの「英語」の時間に費やされた分は「総合」から引かれることが目に見えているからです。「総合」が始まって4年、中にはこの総合の時間を全て地域学習や情報学習に当てている学校もあるでしょうし、105時間丸々英語教育を行っていた所もあるでしょう。4年という期間はそれぞれの学校でようやく軌道に乗り始めた頃に辺り、ここでまた大幅な転換を強いられるのはかなりの痛手のはずです。

現場の先生は専門で無い限り大学2年の教養過程を終えてしまうと、それから一切英語に触れずに入ることが可能です。分かりやすく言えばその先生の年齢から20を引いた年数が「英語から遠ざかっていた年数」になるわけですね。現場の先生が英語から離れようとしたり、ALTに頼ろうとしたりしてしまうのは、ある意味仕方のないことなのです。
ちなみに、自分は英語が得意でないことは以前も書いたような気もしますが、小・中と英会話教室に行っていたせいか、発音には自信があります。と言っても、全然話せませんけどね。単語を見て、発音記号通りに発音できるというだけです。
これは、その英会話教室でフォニックスを習ったからできる芸当です。こいつでアルファベットを覚えていると、見知らぬ単語が出ても一応それらしく発音でき、しかも舌の動きで覚えているのでほぼ忘れる事無く発音が可能なのです。「書く」ことは中学で嫌でもやらなければいけませんから、小学校の時期には「読む」ことができるようになるのが先決だろうと僕は思います。「ローマ字」で初めてアルファベットに触れる小学4年生ぐらいに教えてしまえば、それから10年間、英単語の読みに困らない生活が保障されるのです。

そんなことを前任校で力説したら軽く却下されてしまいましたがね。

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