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芝野虎丸、最速名人挑戦!

2019年08月08日 | 時事
日本囲碁界の期待の星、芝野虎丸七段がプレーオフを制して名人挑戦権を獲得した模様です。

虎丸七段(挑戦権獲得により明日付けで八段昇段)は現在19歳9ヶ月ということで、井山四冠のもつ「最年少」挑戦者には半年ほど及びませんでしたが、あちらは12歳でプロになっているため、今回プロ入りしてから4年11ヶ月で挑戦権を獲得したのは「最速」の記録なのだとか。
名人というのは将棋と同じく囲碁界でも最高峰の棋戦ですが、1次予選、2次予選、3次予選が1年間、リーグと挑戦手合いが1年間なので、理論上はプロ入り2年でなることができます。しかし予選は1度でも負けるとまた来年ですし、参加棋士も300名はいるので、将棋より楽かといえばそんな単純ではなく、芝野七段も初年度は3次予選敗退(とんでもない記録です)、2年目は2次予選敗退だったので3年目はまた1次予選からに戻り、そこから破竹の快進撃でリーグ入りを決めた2年11ヶ月が、最速かつ最年少のリーグ入り記録となっています。しかも同格の本因坊戦でも同じく2年9ヶ月でリーグ入りを果たし、4年目はどちらもリーグ2位相当の成績で実力を示しました。プロ5年目、リーグ2年目にあたる今年は先日行われた本因坊リーグでも挑戦手合い一歩手前までいったのですが、プレーオフで河野さんに負けてしまい、今日のプレーオフの相手も河野さんで見事に雪辱を果たした形になります。昨年は世界最強のカケツ九段に勝っていますし、若手はもちろん、日本囲碁界の中でも実力は最早トップクラスと言えるでしょう。将棋の藤井七段と比べても本当に勝るとも劣らない逸材なのですが、なぜかメディア受けは悪く、囲碁の特集は仲邑菫初段以外ほとんどされないのですよね(笑)まあ余談はさておき、本日の一局も歴史に残るすばらしい大熱戦(半目勝ち)でした。

相手の張栩名人とは公式戦で4勝1敗と勝ち越しているようなので、もしかしたら囲碁界では前人未到の十代で「最年少・最速名人」「最年少・最速七大タイトル保持者」「最年少・最速九段」の同時獲得もあるのかもしれません。ちなみに、井山四冠が初めてタイトル戦に挑戦したのも名人戦で、それが上記の19歳3ヶ月だったわけですが、その時立ちはだかった名人は今と同じ張栩さんなのですよね(笑)井山さんもその時奪取すれば十代の最速記録がかかっていましたが、惜しくも敗れてしまいました。しかし翌年再び挑戦者となり、20歳3ヶ月で最年少名人となったわけです。一方張栩さんはそこで負けて以来、持っていたタイトルをほとんど井山さんに取られてしまい、昨年名人位を取り返すまでの5年弱、一度も井山さんに勝てなかったそうです。まるでマンガのようなアツい展開。虎丸七段が勝てば記録尽くめの名人奪取、張栩名人にとっても久しぶりの返り咲きタイトルですから、再び壁となって名勝負を繰り広げてほしいですね。自分は虎丸七段を応援しますけど(笑)・・・え?

あーでも平日かー残念・・・


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