(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

ウンチの話

2010年07月01日 | 心境
学校でうんこは恥ずかしくない! 「チーム」結成し悩み解決
あまりこういうネタを持ち出すべきではないかもしれませんが、特別支援学校にいるとき、一番困ったのが排便指導でした。

どうしたら便器でできるか。おしめを取った経験もない自分には永遠の課題のように思えました。本人によって厳格に定められた「ウンチはオムツにするもの」とルールを、どうやったら打破できるのか。そもそもウンチと粘土の区別のない子に何を教えられるのか。そこまで行かないにしても、「排便の後に紙で拭くこと」「おしりを出さずに排尿すること」「狙いを定めること」など、一般的にあまり表に出ないことですが、特別支援教育において排泄というのは食事・着替えなどに並ぶ重要な日常生活の指導なのだということがつくづく分かりました。

2年間受け持った子は、2年目の春休みに親から「初めて家のトイレで成功しました!」と連絡があり、それから給食の後は毎回トイレに行っていましたが、結局ゲリ気味の時に一回できただけで、結果的には課題として残ってしまいました。しかし、その1回の時は、まさに月に初めて降り立った一歩と同等の価値のように喜びました。あれからもう3年が経っているので、もしかしたらもうできるようになっているのかもしれませんけど、その「初めの一歩」に立ち会えた瞬間は今でも忘れられません。

幼稚園ぐらいの頃、今は亡き祖父に、ウンチが出ると毎回見てもらっていた記憶があります。「いいウンチ」だと言われるのがとても嬉しかったので、自分でもウンチの形状に注目するようになりました。今から思えば、「ウンチは健康のバロメーター」だということを粛々と実践していたわけですな。
「おうちの人はみんな、あなたがウンチをして喜んできたのだよ」と、小学校に戻った今では子ども達に必ず伝えるようにします。高学年だと眉をしかめたりもするのですが、やはり大切なことだと思います。大人が喜ぶことで、子どもはそのものに価値を見出し、その通り実践しようと思うものです。トイレ指導に際しては、臭いものにフタではなく、教育現場でももっとオープンにしていくべきでしょうね。

ですが、トイレ自体の入り口の扉をなくすのはやりすぎだと思いますが(笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿