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老後2000万円

2019年06月12日 | 時事
「老後2000万円」問題のあまりに残念なすれ違い 金融庁の報告書を読んで再考してほしい
まるで年金2000万円が消えたような報道ですが、悪質な切り取り報道ですね。

「現在のうけとれる年金額を月20万として、支出を月25万とすると5万円不足することになり、1年で60万、65から年金をもらい95まで生きると30年で1800万、約2000万不足する」という話のようです。これ、確かなのはもらえる年金額だけで、支出も何年生きるかも単なる試算なのですよね(笑)しかも家計で考えていますから、夫婦共働きの場合なら年金収入は2倍になりますし、一人暮らしなら月25万も支出はないでしょう。10万を5万にするのは大変ですが、25万を20万にするのなら娯楽費や食費などを切り詰めれば何とかなりそうです。また男性の場合、平均寿命が80歳前後なので、試算の30年は倍近い数字ですし、女性でも95まで生きる人は稀でしょう。ものすごく甘い仮定の上で、これだけあれば十分すぎる裕福な暮らしができるという額が2000万ということです。自分などはこれを聞いて逆に安心しました。一般企業ならわかりませんが、我々教員であれば退職金だけで足りる額であり、決して暴利な話ではありません。むしろ使う暇がない貯金がどんどんたまっていくのですが(笑)

子どもがいる家庭はそのころには子どもがバリバリ働いているわけですし、年金で足りないなら多少の援助は頼めるでしょう。この試算のモデルケースとなった底辺家庭というのは、国内にもそう多いとは思えません。つまり、稼いだ金を貯金もせず全て使っているような計画性のない家庭に向けて警鐘を鳴らすためのやさしい指針なのではないかと思います。将来足りないなら今あるうちにしっかり考え、運用して増やすという選択肢もありますしね。

こういうのは、国会でこれだけ足りないならどうすべきかを話し合う叩き台の材料として出された試算であり、「足ります」という結論はありえません。「これだけ足りない」という前提がなければ、じゃあどう社会保障で補っていくのかなどの政策の議論が始まりませんからね。マスコミは揚げ足ばかりとってないで、これに便乗した詐欺が横行しないようにだけ、しっかり注意喚起をしてもらいたいものです。