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液体ミルク

2018年10月10日 | 時事
液体ミルク、被災地で活用されず 求められるきめ細かい対応
いくら今年から解禁されたとは言え、いきなり言われても抵抗がありますね。

最近の震災の救援物資では、被災者のニーズがどうのという報道が優勢を占め、とにかく必要そうなものを勝手に見繕って送ろうという動きは逆に迷惑のように受け取られている傾向があります。贅沢な話ですが、支援する側はとりあえず物より募金を集めておき、その地域で必要なものを準備してもらえばいい、という考え方が主流になっていますね。それで自治体がまとめて発注し、被災地へ送るわけですが、その中にあったこの液体ミルクが今回ほとんど使われず無駄になってしまったという話のようです。

そもそも母親がいれば母乳が出るわけですし、万が一いなくても粉ミルクがあれば、保存もききまとまった量を持ち運べるので液体より便利なわけです。それをわざわざかさばる液体の状態でもらう必要があるのかというと、断水していたり、ガスや電気がなく湯を沸かせないような状況の場合には「そのまま飲める」液体ミルクは非常に便利だ、ということのようです。いくら北海道でもまさか牛乳をあげるわけには行きませんからね(笑)
ただ、そうは言われても普段使っていないものですから、中々難しかったのでしょう。パッケージもフィンランド語なので、与え方や使用上の注意が全く分からないのも敬遠される原因になってしまうでしょう。まあもし国産のがあったらもう少し積極的にアピールして使われたかもしれませんが・・・

今回話題になったので、おそらく次からはそれなりに使用実績が増えていくのかもしれません。まあ平時ではないので、需要と供給がピッタリ行くことはおそらくありえないですし、多少余ってしまうのは仕方がないでしょう。次は量も考えて発注できるとよいですな。
で、もっと根本的には、こんな災害時にいきなりでなく、平時にも積極的に売り出して使ってもらえることを考えるべきなのでしょう。例えばサトウのご飯のような保存がきき温めるだけで食べられるご飯は、当然電子ジャーで炊いたご飯に比べるとおいしくありません。それを、緊急時のために数食は用意しておき、賞味期限が近づいたら食べてサイクルすると決めておくことで、味に慣れるというか、いざという時にも食べられるようにしておく練習になるわけです。今回北海道で余った分とか、備蓄を考えている自治体は、賞味期限が来た時に順番に必要な住民に配布するなどして、少しずつ啓蒙を進めていけるとよいのではないかと思いました。
コメント
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