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自閉症児の避難

2011年03月26日 | 震災
避難所行けず、食料も薬もない…=自閉症の子持つ家庭孤立―東日本大震災
こういう人達こそしっかり避難して、サポートを受けないといけないと思うのですが。

自閉症は、その他の一般的な障がいと比べて、見た目で分かりにくいことから理解されにくい障がいです。記事にもあるように、変化に対応しにくく、また強いこだわりがあり、対人関係をうまく結べないが故に、独特の“近寄り難さ”が大きな二次障がいとなっています。しかし、だからと言って家に閉じこもらないといけない言われは、全くないでしょう。

自閉症児が変化に弱く、パニックになりやすいのは確かです。しかし、だからと言って、世の中が全て「同じ」まま動くことはありえません。むしろ、そうした変化をしっかり説明したり、事前に伝えたりし、「納得」できれば、新しい環境にも驚くほどすんなり順応できるのです。特別支援学校だって、毎年クラス替えだって担任変えだってありますからね。その度に、新しい教室を見に行ったり、事前に顔写真を持たせたり、当たり前にするわけです。
また、「迷惑をかけるから」という理由なら、それこそお互い様でしょう。共同で生活する以上、汚い例えですがそれこそ生理現象の放屁ですら迷惑になりかねないわけですし、老人・妊婦・子どもや、障害のある方に、手がかかるのは仕方のないことです。人間、誰でも一生にこうした「弱者」である時期があり、たまたまその時に動ける者がそうでない者を助けるというのが、社会の仕組みでもあります。「赤ん坊の夜泣きがうるさい」とか文句を言う人は、自分が当時、夜泣きを一切しなかったか、考えてみると良いでしょう。それと一緒で、むしろ優先的に支援されるべきだと思います。

外に出ることで、色々気を使うなど、エネルギーがいるでしょうが、閉じこもっていると、本当の意味で自閉症が理解されなくなります。最早、生まれてくる子どもの1%は自閉症スペクトラムなのですから、今こそ社会的な認知を進める時期なのではないかと思います。
コメント
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