鴨着く島

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鹿屋市でまたクラスタ―発生

2020-12-28 09:39:53 | おおすみの風景
一昨日の夜7時半頃、市内一斉の放送があり、鹿屋市長自らが新たにクラスタ―が発生したことを報じた。

市長によると、発生したのは中華料理店I(市長は店名を公表しているがここではイニシャルにしておく)で、24日までに14名が感染し、さらに昨日までに13名の感染が確認され、合計27名のクラスタ―になったという。

実はこの店は、鹿屋市の南部に属する我が家からは東南に2キロ余りしか離れておらず、その10日前に発生した鹿屋体育大学の学生クラスタ―は市の中心部より若干北寄りなので、鹿屋全域がウイルス汚染地帯になったと言っていいのかもしれない。

12月に入って忘年会の中止が相次いだが、この二例のクラスタ―は忘年会モドキの会食を強行したことによる感染爆発に違いない。前者の学生は責めたくはないが、後者の場合、会食の時期は発生一週間前の12月19日の土曜日頃と逆算できるので、政府が「5人以上の会食は自粛して」と声明を出した12月10日以降のイベントであり、これはどう見ても「大人げない」結果である。菅総理に倣って「深く反省」する他ないだろう(※まさか、総理もやっているから自分たちもという発想ではないだろうな)。

それにしても新型コロナウイルスの感染力は強い。このウイルスの大きな特徴は感染しても本人が無症状な場合が多いことと、症状が表れるにしても一週間も先になることだ。感染者本人が気付かぬその間に、多くの人にうつしてしまうというのだ。

通常のインフルエンザだと感染して3日目には高熱を発症するので移す可能性がかなり低いが、このウイルスは相当手強いウイルスだ。あまり推理したくないが、どこかの国でそのように遺伝子操作をしていたなんて気にもさせられる。

折しも昨夜9時からのNHKスペシャル「謎の感染拡大 ~新型ウイルスの起源を追う~」を視聴したが、この新型コロナウイルスはすでに2019年の10月中には人への感染が始まっていたらしく、ただその時期から通常のインフルエンザも始まっていたので区別がつかなかったようなのだ。

その時期に「世界軍人競技大会」なる私としては初耳の軍人競技会が中国で開催されていて、アメリカから参加した軍人の何人かが感染したらしく、ただ、その時には新型コロナウイルスによる感染症とは思われていなかった。ところがこれを逆手にとり、中国が新ガチャウイルスの発祥地だと米国などから責められた際に、中国のスポークスマンが「とんでもない。10月の軍人競技大会の時にアメリカから持ち込まれたのだ」と言い放ったが、あれが全くの虚偽だったことも判明している。

発生源は中国であることははっきりしているが、中国内のどこかというと、以前にSARZという名のコロナウイルスが広州で発生し高い致死率を示したあと急速に終息して感染爆発の事なきを得たが、この広州の山岳地帯は感染症ウイルスを持つ動物たちのホットスポットと呼ばれ、ここに生息するキクガシラコウモリを宿主とするウイルスは新型コロナウイルスの遺伝子と96パーセント合致しているそうだ。

このキクガシラコウモリの検体が武漢ウイルス研究所に運ばれて研究対象になり、採取保管していたウイルスが新型になってから何かの原因で漏れ出し、人へ拡散したというのが真相のようだ。

新型のコロナウイルスによるものだと最初に発表したのは、広州市の遺伝子解析会社で、12月26日のことだったことも分かっている。この情報は実は中国当局もメールなどで把握したが情報操作により肝心な部分が削除されている。しかし最先端の削除復原技術によって、そのメールの削除部分が復元され、12月26日には当局の知るところとなったことが赤裸々になった。

問題は新型コロナウイルスによる人への感染がかなり進んでいたにもかかわらず、中国当局が素早い手段を採らなかったことにあるのだ。その時点で世界に正しい情報を発信し、武漢を完全封鎖すれば今度のような世界への爆発的感染は防げたか、各国もそれなりの対応をする時間があっただろう。責任は中国当局にあるのだが、彼らは一切責任を取ろうとはしないだろう。

人々がインフルエンザとは違った症状でころころと死に始めた12月下旬には何の対策も採らず、一か月後の1月23日にようやく武漢を完全封鎖したが、その間にいったいどれくらいの武漢人を含む中国人が海外に行ったかも判明している。

日本には44万、ヨーロッパには39万など大量の海外旅行者がいたのである。その内の何パーセントが武漢人かは分からないが、日本でクルーズ船は別にして最初に感染者が出たのは、武漢からの団体旅行を乗せたバスの運転手と女性ツアーコンダクターだったし、また札幌で早い時期にスキー場経由で感染した小学生も、おそらくは武漢からのスキーツアー客によるものだろう。

春節という中国最大の年中行事の前後には中国国内で億単位で人が移動するのだが、近年は豊かになった中間層までが海外旅行をするようになり、このことがまた大きな感染ルートとなってしまったのだろう。新型コロナ感染が下火になってもワクチンが行き渡らなければ、海外旅行客の受け入れはすべきでない。当分の間、インバウンドよさらば、だ。

今のところ世界の感染者数は8000万、死者数は180万。感染者数は世界人口70億の1パーセントを超えた。死亡率は最初期の5~6パーセントから2~3パーセントへ下がっているのは医療体制・治療方法が整ってきたからだろう。それでも変異種が見つかっているのでうかうかしてはいられない。

三密を避けるのは無論だが、寒さに向かって免疫力を高めるために柑橘類を多く採り、また、歩いたり、庭仕事をしたりして体を動かすことが大切だろう。