鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

即位礼正殿の儀

2019-10-22 15:42:09 | 日本の時事風景
今日の1時からの「即位礼正殿の儀」はつつがなく執り行われた。

午前中は雨にたたられ、正殿の儀に先立って行われた賢所(アマテラス大神の御霊代が祭られている)への「お告げ文」の時は本降りだった。

賢所へ向かわれる天皇陛下

ところがごご1時からの本番「即位礼正殿の儀」になるとすっかり雨は上がり、少し晴れ間さえ見えるようになった。

内外からの2000人(180か国の元首・元首代理を含む)の参列する中、王朝絵巻さながらの即位の儀式はとても印象的だった。

即位の宣明(昔は宣命と言った)は5分ほどの短いものだったが、「世界の平和を願う」という新しいお言葉が二回ばかり出てきたのには驚くというより、今日の国際関係の緊密なことを考えれば当然のお言葉だったと思われる。

高御座で宣明を述べられる天皇陛下

日本の皇室も国際化の波と無縁ではいられない。事実、雅子さまという外交官上がりの皇后を迎えられた皇室。これからはきな臭い国際政治とひと味もふた味も違った皇室外交が期待される。もちろん日本国および国民の象徴として。

基軸通貨(決済通貨)としての強いドルを維持せんがための国力、すなわち世界に冠絶した軍事力を保持したいがためのあくなき軍備増強と、世界各地の反米勢力へのモグラたたきを止めないアメリカとの「強固な同盟」が果たして陛下の願う「世界の平和」を体現できるのか、ここらでもう一回リセットして考え直すべき時が来たように思う。