万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

シルクロード

2009-02-10 14:08:58 | 万華鏡ブログ

溝口好晴さんの最新作「シルクロード」シリーズの作品です。日本の伝統工芸の技法を使った万華鏡を製作なさっている溝口さんは、今回、シルクロードから伝わった葡萄唐草の文様をデザインした優雅な万華鏡を発表なさいました。
唐草の部分は銀線で、筒に這うように繊細なカーブを描き、葡萄の部分は螺鈿の技法で描いています。そして全体に漆を塗り、研ぎだしてこのような光沢を生み出しています。筒の上下の銀、漆の黒、銀線細工の銀、そして貝殻の光沢・・・美しいですね。
直径2.5cm、高さ10cmの小ぶりな万華鏡にこのような凝った細工をなさるのは大変なことだろうと思います。
昨年までの「源氏物語」のシリーズよりさらに歴史を遡り、日本の工芸文化のルーツにまで迫りそうな広がりを見せる作品群。ますます楽しみです。
内部映像のイメージは「和更紗」だそうです。
この「シルクロード」シリーズを含む溝口好晴さんの万華鏡展が今開かれています。
2月10日から15日まで、愛知県新城市、大野宿の美術珈琲(カフェ)鳳来館2階です。
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ロールシャッハ

2009-02-10 13:31:59 | 万華鏡ブログ

昨日ご紹介したスキーター&ピーター・ディマティア夫妻の万華鏡を覗くと、こんなユニークな映像が見られます。2ミラーシステム2ポイントの映像です。この万華鏡のタイトルは「ロールシャッハ」・・・左右対称のインクのしみと思えば、確かにそんな感じもありますね。
ガラス板に描かれたいたずら書きみたいな不規則な模様が2枚重なり合って多彩な色模様の映像を生み出し、万華鏡の面白さを見せてくれます。速く回転させると一瞬、虹のようなラインとなって目に飛び込んできます。
作家さんによると、この万華鏡は昨年アメリカでよく売れて、たくさん製作なさったそうです。アイディアも面白いですが、ディマティア夫妻の万華鏡は映像がくっきりと鮮やかで、インパクトがあるので好まれるのだと思います。
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