万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

彩陶の万華鏡とガラスの表現

2006-11-17 01:33:10 | 万華鏡ブログ
ステンドガラスの万華鏡作家、山見浩司さんによる、おしどりの万華鏡の内部映像です。鳥の羽の色合いを巧みに映像に映しこんでいると思いませんか。オブジェクトセルの背景(オブジェクトセルの鏡から遠い方の面)が光を通す素材になっていて、ガラスの重なり合いが微妙な色合いの変化を生み出します。重なり合う色合いまで考えた上でのオブジェクト選びだったのだと思います。 透明度のない彩陶の作品が、万華鏡となって反射と光を取り込み、透明感のある表現を中に秘めているのです。いくつか辻輝子さんの陶器の万華鏡を覗いてみて、そんな面白さや魅力に感じ入りました。 そして陶芸家の辻さんが、自分の焼いた筒を万華鏡にすることをずっと前から願っていたこと、すでに十数年前、日本に現代のアート万華鏡が入ってきたばかりの頃から、実際に著名な万華鏡作家の方々とのコラボレーションをなさっていたことを知り、さすが女流陶芸家の先駆者と思ったものです。このような作品は、思いのほかたくさんあるようですが、美術館での展示が多く、なかなか手にとって見ることが出来ないのが、残念です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする