鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

残念っ。

2007-08-11 | 八尾だより。
第2土曜の今日、八尾上新町では風の市がある。
それにあわせて八尾の店の開店準備に向かった。

9時半過ぎ、既にオーナーが先に来て準備中であった。
朝の挨拶もそこそこに開口一番、オーナーから仰天ニュース。
聞いたなり、ええ~~!!!
いつもお世話になっている『喫茶つどい』のA美さんが
右肩を骨折したというのだ。
OH MY GOD!!と叫びたくなった。

開店準備を終え、数軒隣りの『つどい』へいくと、
当の本人がいつもの明るい笑顔で「いらっしゃーい」と出迎えてくれたが、
肩をコルセットで固定した痛々しい姿。かわいそうに。

A美さんといえば、おわらの踊りの名手。
いくつもあるおわらの連のひとつ、「酔芙蓉の会」の顔である。
ふとかざす手の向こう、八尾の山々が浮かび上がるような、
八尾に生まれ育って踊ってきた人にしかできない踊りが備わっている。

A美さんの踊らないおわらなんて気の抜けたビール、
中味が入っていないご祝儀袋、
それから、それから、
お湯が沸いてなかったお風呂、
おかずができたのに炊飯器のスイッチが入ってなかった……、

え~っと、えっと、まだ言い足りないが、
そのくらいのがっかり残念な気分ってこと。









梅仕事、フィナ~レ。

2007-08-09 | 台所と酵母くん。


立秋をすぎたことを知っているのか、
金沢城址公園で、赤とんぼを見かけました。

6月半ばから始めた梅仕事もとうとうフィナーレ。
徹底してアルコール消毒をしたおかげで、
黴をはやすこともなく、梅雨を乗り切ったわが梅干たち。
先週の土曜日からお日様のようすを伺いながら土用干しをしました。

写真は干して1日目に撮ったもの。
紫蘇を入れずに作ったので、梅本来の色。
途中、曇りの日もあったり、
仕事に出たりでつきっきりに世話もできなかったため、
ようすを見ながら少し長めに干し、
全体にうっすら塩をふいたところで、
これでよし!として瓶へ納めました。

1粒だけ味見した梅干は、
さほどしょっぱくも無く、初めてにしては上出来かと。
作ったすぐより、熟成させていくと美味しいというので、
おいしくな~れと台所の棚の中で休眠させました。

瓶に残っていた梅酢も、消毒した容器に移し替え、
1日、日光にあてたのち冷暗所へ。
酢のものなどに使えるというので、どう使おうか楽しみです。







登校日。

2007-08-06 | 日々のこと。


朝、バス停でバスを待っていると、
道の向かい側で黄色い帽子もまだ新しい、
小学校1年生と思われる女の子がしゃくりあげて泣いていた。

 「行きたく、ないもん、えっ、え…、ぐす」

どうも夏休みのなかの登校日らしいのだけど、
彼女は訳あっていきたくないらしい。

 「ほら!早く行かないと遅刻しちゃうでしょ」

姿は見えないが家の奥からお母さんの声。

 「だって、行きたくない、(ひっく)、から行きたくない」

そりゃそうだ。行きたくないから行きたくないよね。

 「もう○○ちゃんも、学校行ったよ、早く行きなさいったら!!」

お母さんの声に気おされ、
じりじりと玄関から舗道まであとずさりする女の子。
彼女の心の攻めぎあいが手に取るように伝わってくる。
諦めて学校へ行くのかしらと見ていたら、
残念、乗るバスが来てしまい、その先を確認することはできなかった。


登校日といえば、確か、あれは小学校3年の夏休みのこと。
夏休み中、何度かある学年の登校日だったある日、学校へ行った。
ところが教室はしんと静まり朝の気配をたたえたまま、誰もいない。

 「あれ?どうしたのかな」

教室の時計の針が8時15分の始業をさしチャイムが鳴っても、
クラスメイトはおろか、先生さえ来やしない。

 「……間違えたんだ」

家にすぐ帰るのが格好悪くて、
誰もいない教室で時計の文字盤をにらみつけ、
針が11時をまわったところで学校を出た。
それでも家に着いたのが早かったようで、
祖母に「早く終わったんやね~」と声をかけられ、
うんとうなづくのが精いっぱいだった。

その夏休みの間じゅう、
本当の登校日がいつだったのか居心地悪く過ごし、
明けて新学期になって、誰からも何も言われなかったところをみると、
ちゃんと正しく他の登校日は行っていたようだと安堵した。

今以上に、ぽわ~んと抜けていた、9歳の夏。
おバカさんだねぇ、我ながら。


さて、今年の朝顔、咲きました。

トマト酵母で。

2007-08-04 | 台所と酵母くん。



先日、もぎたてトマトを頂いたので、
久しぶりに酵母をおこしました。
トマトは発酵が早く、翌日にはもうシュワシュワ、ブクブクと
瓶の中が賑やかしくなります。

室温が24度を超える夏は、絶好のパン作り日和。
強力粉に蜂蜜、塩、酵母液、水を加えてパン生地をこね、一晩。
朝おきてボウルを覗くと、しめしめ~~♪
2倍の大きさに生地が膨らみ、一次発酵は成功です。

問題はこれからです。
天然酵母の発酵はイースト菌より、力がありません。
そっとやさしくガス抜きをして、生地を休ませ、成形。
二次発酵へ進みます。

が、、、つい、つい、力が入りすぎたようで、
1時間半をすぎても微妙な膨らみ具合の二次発酵。
あきらめてそのまま、オーブンへ。
100度→150度→200度と10分ずつ温度をあげて30分。

不細工な形のうえ、案の定、充分に膨らみきれませんでしたが、
トマトの酸味がきいた、夏らしいパンが何とかできました♪