鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

ご来場ありがとうございました。

2009-11-30 | 金沢大野湊 かたかご庵
4日+2日という変則的な期間で行わせていただいた
富貴よせ企画展が昨日終わりました。
ご来場いただいた皆さま、大変ありがとうございました。
色々な出会い、繋がりをまた有難く感じた日々でした。

開店しはじめた勢いだけの時分の花ではなく、
末永く可愛がっていただける真の花。
そんな花を咲かせていけるよう、今後とも努めていきます。

さて明日からは師走ですね。
19日は「しつらい教室」がいよいよスタート。
既にお申込みのメールも賜っています。
定員8名ですので、お早めにお申込みいただけると嬉しいです。

それから富山の堅香子でも、久しぶりに企画展を開く予定です。
お楽しみに~。

全国大会、準優勝!!

2009-11-27 | 日々のこと。
あ~、もう。
久々に嬉しいニュース。

職場主催の某コンクール全国大会が今日、
東京のメルパルクホールでありました。

その大会で、石川県代表選手が、なんと準優勝の栄冠をつかみました。
電話オペレーターなど電話応対のプロも参加するなかでの準優勝。
総参加者数1万1千人の2番目です。
すごいことでしょ!!

スタッフとして働きだした1年目は、
コンクール地方大会と全国大会のレベルの違いに愕然。

どうしたら全国大会で通用する選手を送り出せるかと、
セミナー内容を考え企画した2年目は、
代表選手になった方にすでに指導の先生がいるからとのことでバックアップを断られ、
またまた入賞もなく、それみたことかとジクジたる思い。

そして3年目の今年は、思い描いたこと全てを実践できた年でした。
ようやく、ようやく、その結果が花開きました。

指導にあたってくださったM先生、S先生、Y先生、
そして何より先生や私どものアドバイスを素直な心で受けとめ、
自分のものにしていったYさんに感謝です。
久しぶりに嬉しい涙を流させていただきました。

Yさん、本当におめでとうございます、そしてお疲れさまでした!!


金沢市民芸術劇場 旗揚公演「わが町 大野・女」。

2009-11-27 | 日々のこと。
夏に広坂ハイボールへ行ったとき、
マスターの宮川さんから大野町を舞台にした劇をやりますと聞いていました。
その後、10月にあった町家巡遊のとき大野町の粟森家でこの朗読劇が行われ、
本公演を、ぜひ観にいきたいと思っていました。

そして11月に入ったある日、亀鳴屋の幸ちゃんから「観に行かない?」とお誘い。
渡りに舟とはこのことと二つ返事をして、
昨夜、幸ちゃんと金沢市民芸術劇場(通称K-CAT)旗揚公演
「わが町 大野・女」の初日を観てきました。

劇はソーントン・ワイルダーの「わが町」の舞台設定を、
昭和30年代の金沢市大野町においたものだそうです。
台詞は金沢弁、役柄も大野町の特産醤油にちなみ醤油屋さんもでてきました。
ふだん何気なく見聞きし過ごしてきたさまざまなものが、
喪ってみて初めて、限りなく大切なものだったと知る、
人間という厄介で愛しい生き物が描かれていました。
喪ってわかるもの、こと。大きいです。
自分の事、家族の事、友人の事、さまざまを想いました。

見終えた後、亀鳴屋さんで薫り高い紅茶をご馳走になり、
家まで送っていただきました。
皓々と月明かりに照らされた家々。
先ほどみた劇中の、そんな人たちがいたかもしれないし、
いなかったかもしれないこの町が、
なんだか、愛おしく感じられた夜でした。

幸ちゃん、誘っていただいてありがとうございました!



富貴よせ企画展 後半。

2009-11-24 | 金沢大野湊 かたかご庵
富貴よせ企画展の前半が終わり、
ほっとひと息ついています。
寒さ厳しい折ご来場いただきました皆さま、
ありがとうございました。

今週末、28日と29日も引き続き開庵します。
庭の満天星も日に日に色づき、見ごろになってきました。
庭の景色もお楽しみいただければ幸いです。

************************

★後期★富貴よせ企画展
 暮らしの衣替え 秋から冬

10月28日(土)・29日(日)
10時~18時半
金沢大野湊かたかご庵
 金沢市大野町3-4 



しつらい教室、始めます。

2009-11-16 | 金沢大野湊 かたかご庵
今週金曜日20日から、かたかご庵で企画展が始まります。
富貴よせに相応しく様々な品を揃えて、準備もほぼ整いました。
会期は当初の11月20日~23日に加え、
11月28日(土)29日(日)も開きます。
お誘いあわせお越しくださいませ。


さてそれとは別に、ずいぶん前から、
使命、とまでもいかなくとも、
この仕事を通して皆さまに何ができるのだろう、
何かお役に立っているのだろうか、
柄にもなく考えていました。

そんな折、私の考えを後押しするようにシンクロニシティが働いて、
決めました。
それが今回のタイトル「しつらい教室、始めます」です。


これまで年に数回、
しつらい遊びと称して同様に行ってきましたが、
これからは、月一回、定期的に順おって行っていきます。

教室の開催日は、本来行われる行事や風習のお日にちより早めてあります。
それは教室で学んだあとは、ご家庭でも行っていただき、
お子さんやお孫さんという次代にも、伝えていただきたいからです。

教室では季節ごと、日本で行われてきた節句や風習の由来や意味を知り、
骨董の道具や身近にある物を使って、心をこめてしつらいを行っていただきます。
その後、しつらいを楽しみながら、
行事に由来するお菓子や、時にお料理を楽しんでいただきます。

お申込み、お待ちしています。

******************************

かたかご庵★季を楽しむしつらい教室

毎月1回  第3ないし第4土曜日の午後1時半~4時
定  員  8名
受講料   大人2,000円(レジメ、季節の茶菓またはお料理、材料費など) 
お申込み  メールで参加者のお名前、人数、連絡先をお願いします。
      antiquegallery_katakago●live.jp (●を@に変えてください)
    
★しつらい教室開催予定日★
《 2009年 》
12月19日(土) お正月飾り、寿ぎの折形
《 2010年 》
1月16日(土) 節 分 
2月20日(土) 桃の節句
3月20日(土) 花祭り
4月17日(土) 端午の節句
5月22日(土) 菓祥の儀 夏越しの祓い
6月19日(土) 夏越の祓い 氷室開き 七夕の節句
7月17日(土) 旧盆
8月21日(土) 重陽の節句
9月18日(土) 十五夜 
10月16日(土) 十三夜 七五三
11月20日(土) 冬至 年越の祓い
12月18日(土) お正月 寿ぎの折形









そろそろり、準備開始。

2009-11-09 | 日々のこと。
日曜日、段ボール箱5箱分の器と、
着物や帯二かかえを搬入。
器に負けず劣らす、
着物や帯もけっこうどっしり重いんですよね。
魔女の一撃をくらわないよう慎重に運びました。

夏にかたかご庵を訪れた方ならご存知のように、
あの家は夏涼しく、どうやら冬も涼しいようです。
目下、家自体も冬仕様に変身中。

平日の仕事を終え帰宅してからのことになりますが、
このしつらえの時間が何より楽しいので、
苦になりません。

そろそろりと、準備開始






nousakuにて。

2009-11-04 | 日々のこと。
3日の午後、前日の冷え込みで雪化粧をしている里の山々を眺めながら、
開店1周年記念イベント「しつらえ」を行っている
194さんのnousakuへ行ってきました。

実は194さんの家がお店に生まれ変わってからは、初めて伺います。
ネットの良し悪しだと思うのですが、blogを読んでいるがために、
つい行った気になって、1年が過ぎ去ってしまっていました。

ご主人のお店SHAKER HOMME の横の階段をトントンと上がった先、
木の扉の向こうがnousakuさんです。
ドアを押すと明るい日のさす窓際のカウンターに194さん。
ブーツを脱ぐのに手間取っていたら、
194さんがドアを開けてくださいました。

無垢の木が多用された空間には、
ギャラリー無境さんから届いた李朝面取蕪徳利や
ガンダーラの仏像残欠などの古美術、
漆、陶芸の現代作家の作品たち。

時代も国も超えた美しさをたたえた品々が鎮まる空間で、
194さんの淹れてくださった美味しいコーヒーと
ご主人お手製の濃厚絶品チーズケーキをご馳走になり、
開店までのあれこれ、お店での出来事などなど、
楽しく聞かせていただきました。

チーズというと、
ワインや洋食にあわせるものという意識が強いと思いますが、
紅茶や和食にあうチーズなどもあるそう。

詳しいことはまだまだこれからですが、
新しい年があけてしばらくした頃に、
骨董の器とチーズのマリアージュの会(限定10名くらい)を、
かたかご庵で194さんに行って頂こうと考えています。

チーズ大好きな私もわくわく!!
皆さまもどうぞ楽しみに、お待ちくださいませ~♪

幸せはシャンソニア劇場から。

2009-11-02 | 日々のこと。
「幸せはシャンソニア劇場から」を観た先週の土曜日以来、
私の頭のなかではアコーディオンの調べと、
パリ~、パリ~♪というメロディが鳴り続けていて、
時にそれらが外にあふれ出してしまい、
鼻歌を歌っていたり口ずさんでいたりしています。

もう少し早く観に行っていたら、
絶対もう1度、映画館に行ったと思ういい映画でした。

舞台は世界恐慌の嵐が押し寄せる1936年のパリ、架空の下町。
その下町にあるシャンソニア劇場の再生を基軸に、
愛と友情、夢に向かっていく情熱が、
機微あふれるアコーディオンの美しい調べと、
歌に彩られ描かれています。

時に映画をみている私達も、
シャンソニアの舞台をみている錯覚に陥らせてくれ、
思いきりシャンソニアの舞台を楽しみました。

見終わったあと、胸に広がるのはあたたかな感情。
もう上映は終わったかもしれませんが、お勧めです。
どんな時代でも、
人は何かしら心に希望の灯びを消さずに灯し続けていれば、
生きていけるのです。