広島から帰った翌23日、
金沢の奥座敷とうたわれる小さな温泉街湯涌温泉近くにある「茅葺き農家群」へ出かけました。
金沢市街より車で30分。数日前に降った雪がところどころに道端に残り、
平野部とはぐっと寒さが違います。
茅葺き農家群には現在3棟の家が移築されていて、
かつて能登にあった野本家で上演される「藝州かやぶき紀行」を観てきました。
前日から夜行バスを乗り継いで、監督の青原さとしさんも広島から来沢。
先般、白峰でもいつか上映できればと思い、
メールをさせていただいていたことから会場でご挨拶しました。
土間の梁にかけられたスクリーンに、ほどなく映し出され上映開始。
この映画は長く故郷広島を離れていた青原監督が、
広島に戻った際に広島の茅葺き職人が「芸州屋根屋」
あるいは「芸州流」などと呼ばれていることを初めて知ったことから、
芸州屋根屋の過去と現在を追う旅が始まりました。
監督の人を撮るときの目線、
飄々とした茅葺き職人の方々のかもす雰囲気や
茅葺き屋根のもたらす長閑さなどから、
全編に流れるのはほっこりとしたぬくもり。
見終わった後もその余韻が続きました。
高度経済成長期の昭和30年代を境に急速に変わった暮らし。
これは骨董を扱っていても実感できることで、
それとともに消えていったものの代償は大きいと
いつも感じていることを再確認させられました。
映画を見ながら明治中ごろから昭和までの
道祖土家(さいどけ)の100年を描いた物語「道祖土家の猿嫁」(坂東真砂子)にも、
時代の変遷を描くのに茅葺き屋根の家が
象徴的に描かれていたことなども思い出しました。
「藝州かやぶき紀行」は茅葺き屋根を通して、
忘れられたものを思い出させてくれます。
各地で上映会も行えますので、ぜひあなたの街でも上映をどうぞ!
そして、来月14日(日)13時から、
茅葺き農家群で、またまた茅葺きにまつわるイベントが行われるようです。
映画にも出演されていた京都府美山の茅葺職人・塩澤さん、
ねそを縛らせたら日本一の飛騨かやぶきの杉山さん(と塩澤さんが言っていた)、
茅葺研究第一人者の筑波大学教授・安藤さんといった方々が来られて、
茅葺きの今と未来を熱く語ってくださいます。
塩澤さん、杉山さんとは春以来。
お話も、再会も楽しみです。
金沢の奥座敷とうたわれる小さな温泉街湯涌温泉近くにある「茅葺き農家群」へ出かけました。
金沢市街より車で30分。数日前に降った雪がところどころに道端に残り、
平野部とはぐっと寒さが違います。
茅葺き農家群には現在3棟の家が移築されていて、
かつて能登にあった野本家で上演される「藝州かやぶき紀行」を観てきました。
前日から夜行バスを乗り継いで、監督の青原さとしさんも広島から来沢。
先般、白峰でもいつか上映できればと思い、
メールをさせていただいていたことから会場でご挨拶しました。
土間の梁にかけられたスクリーンに、ほどなく映し出され上映開始。
この映画は長く故郷広島を離れていた青原監督が、
広島に戻った際に広島の茅葺き職人が「芸州屋根屋」
あるいは「芸州流」などと呼ばれていることを初めて知ったことから、
芸州屋根屋の過去と現在を追う旅が始まりました。
監督の人を撮るときの目線、
飄々とした茅葺き職人の方々のかもす雰囲気や
茅葺き屋根のもたらす長閑さなどから、
全編に流れるのはほっこりとしたぬくもり。
見終わった後もその余韻が続きました。
高度経済成長期の昭和30年代を境に急速に変わった暮らし。
これは骨董を扱っていても実感できることで、
それとともに消えていったものの代償は大きいと
いつも感じていることを再確認させられました。
映画を見ながら明治中ごろから昭和までの
道祖土家(さいどけ)の100年を描いた物語「道祖土家の猿嫁」(坂東真砂子)にも、
時代の変遷を描くのに茅葺き屋根の家が
象徴的に描かれていたことなども思い出しました。
「藝州かやぶき紀行」は茅葺き屋根を通して、
忘れられたものを思い出させてくれます。
各地で上映会も行えますので、ぜひあなたの街でも上映をどうぞ!
そして、来月14日(日)13時から、
茅葺き農家群で、またまた茅葺きにまつわるイベントが行われるようです。
映画にも出演されていた京都府美山の茅葺職人・塩澤さん、
ねそを縛らせたら日本一の飛騨かやぶきの杉山さん(と塩澤さんが言っていた)、
茅葺研究第一人者の筑波大学教授・安藤さんといった方々が来られて、
茅葺きの今と未来を熱く語ってくださいます。
塩澤さん、杉山さんとは春以来。
お話も、再会も楽しみです。