鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

このまま、しとしと?

2007-08-29 | 八尾だより。
しとしとしとしと、雨が止みません。
梅雨前線と秋雨前線は、
え~、ぼた餅とおはぎみたいなもので、
同じものと聞いたことがあります。

今日、鏡町の前夜祭は雨で中止となってしまったようです。
天気予報を見るかぎり明日の天満町も微妙なところです。

が、なによりも、本番3日間は晴れて欲しい、
いえ、完全に晴れなくとも、晴れ間が欲しいです!
そうしたら晴れ間をぬって町流しがあるのだから。
(但し、各町判断によりますが)

雨のお蔭で日中で27~28度と凌ぎやすくなりました。
夜は23度前後に下がり、
まだ身体が涼しさに慣れていないので肌寒く感じるくらい。
これに雨が加わると体感気温はもっと寒く感じます。

深夜の町流しを見てまわる方は、
長袖シャツの上に、さらに羽織れるショールは持っていたほうが良いでしょう。
雨具も100円ショップで売っているポンチョがお勧め。
寒さ除けになります。

昨年はHC新聞記者のクールちゃんと
兵庫から遊びにきてくれたシラユキちゃんの3人で、
店を閉めたあと午前3時半ごろまで八尾の町を歩いていました
そのクールちゃんは、今年結婚し、今はエジプトのカイロの空の下。
シラユキちゃんは、どこか異国へ旅をしているとかで、
9月末の月見のおわらに来るとか来ないとか。

雨が降っても夏風邪ひいても、
私は変わらず、八尾に行きます、向かいます。




お月さんはいずこ。

2007-08-28 | 月と旧暦と。


今朝は6時過ぎから雷鳴が鳴り響き、
激しい稲光、落雷、大雨でした。

秋雨前線によるこんな始まりの1日でしたから、
日中もぐずつき、夜空も雲に覆われて、
皆既月食は見ることができませんでした。

またいつか見ることもあるだろうと開き直って、
器の中でお月見。
印判波兔文鉢のなか、うさぎが見上げる空には、
まあるいお月さんが浮かんでいます。

こざるの仕業。

2007-08-26 | 日々のこと。


おわらの前夜祭にひたりながら、
実家での祖母の17回忌の法事にでました。
17回忌ですので、内輪だけで行なわれました。

集まるのは大人ばかりの予定でしたが、
伏兵が一人、弟の下の子・Nヤも出席です。
この春小学校1年にあがりましたが、
今だ人間になりきれない、甘えん坊のこざる。
お寺さんを待つ間も、きれいに並べた座布団の上を、
ぴょんぴょん、跳ねまわっています。

ところで彼の近ごろのブームは「ごまちゃん」。
世間ではとっくにブームが去っているのに、なぜか今。
こざるめ、ちょっと静かになったなと思ったら、
長卓の下にもぐりこんで、
「ねえねえ、ここにぼくがいること内緒だよ、わかった?」
「は~い、わかりました」
返事をしながら、ふと仏壇をみると、
お寺さんの座る座布団に「ごまちゃん」がいます。
ふっ。
思わず吹きだしてしまいました。

そこに置いたこざるの仕業もなんですが、
すかさずデジカメを向けたオバの私も、
問題ありかしらん。

おばあちゃん、こんな孫と曾孫をどうか許してね。
願以之功徳~~。





見ごたえ、聞き応えありの残り4日!

2007-08-26 | 八尾だより。


昨夜の上新町での前夜祭は、土曜日ということもあって、
予想通りの人出でした。
日が沈みはじめるころ、
鴇色をした上新町の雪洞に明かりが灯り出します。(字:高橋治氏)
GWに蔵の整理のお手伝いさせていただいたゆりさんが、
同じ富山県内から友人と遊びに来られましたが、
あまりの人出に仰天されていたほどです。

午後8時から町の上手と下手に2回町流しが行われたあと、
上新町恒例の大輪踊りが1時間。
ほぼ1年ぶり、しっかり1時間踊りを楽しませてもらい、
終わるころには着ていた浴衣が汗だくになりました。
演舞する踊り子さんや地方、
舞台設営をする裏方さんの苦労に感謝して、
楽しませてもらいました。
ゆりさんたちも踊りに加わって楽しまれ、
お帰りのときの満面の笑顔が、その全てを物語っていました。

さて躍って遊んでいる間、
店は電気を消しカ-テンを閉めていました。
にも関わらず、あれ?人が……店へ入っていく。
これはまずいと、オーナーが輪を抜けて接客に。
こんな風であるからして、売上なんて、推して知るべしです(苦笑)

今夜、前夜祭7日目、福島が終わりました。
残るはあと4町。
月曜は石畳の坂が続く諏訪町、火曜は石垣の西町、水曜は花街の面影残す鏡町。
前夜祭最終日は独特の節回しが特徴の天満町。
いずれも見ごたえ、聞き応えがあります。
(踊りより地方聞きたい派)



おわら前夜祭。

2007-08-25 | 八尾だより。
昨日は今町の前夜祭でした。
あらかじめ職場近くの駐車場に車を停め、
仕事が終わる否や八尾へ走りました。

いいぐあいの月が城ヶ山の上にのぼり、
涼やかな風と共におわら日和の夜。
店の2軒となりの上新町公民館からは、
地方のみなさんの練習する唄と胡弓、三味線の音色が、
こぼれ聴こえてきます。

今夜は店のある上新町が前夜祭。
土曜日だしかなりの人出になりそう。

店の合間をぬって、懲りもせず輪踊りにまじってきます♪


四万六千日。

2007-08-21 | 月と旧暦と。


こどもの頃、不思議に思っていた張り紙がありました。
それは墨書で黒々と「四万六千日」と書かれてあるもの。
いったい何が四万六千日なのだろう?と謎でした。

長じてそれは、7月9日の観音の功徳日(縁日)を知らせるためのもので、
この日にお参りすると四万六千日、
お参りしたことになるということを知りました。

金沢では旧暦の7月9日に東山の長谷山観音院で行われ、今日がその日。
仕事帰り、家とは逆方向のバスに乗り向かいました。

観音院は金沢の地名のおこりになった芋掘藤五郎ゆかりのお寺。
観音の信仰に厚い藤五郎夫妻が、
奈良の長谷観音の同木で行基菩薩に十一面観音を彫ってもらい、
同当を創建したとされています。
前田家の産土神(うぶすな)としても信仰されています。



バスを降り浅野川を渡って交番脇の露地の突き当たりを目指して、
ずんずん進んでいくと旧観音町。
観音院のある卯辰山からは、御詠歌が響き、
道端では焼きトウモロコシを焼くいい匂いがします。
すきっ腹に応えますが、ここは我慢、我慢。
さらに途中には生後3ヶ月ほどの可愛い盛りの子猫たちがたむろ。
遊びたい気持ちをぐっと押さえて、それも我慢、我慢っっ!

せっかく四万六千日に行ったなら、
「とうきび」を求めなくては意味がありません。
もう時計は6時をとうに過ぎているので、
まだ間に合うかしらと先を急ぎます。

目の前にようやく観音坂が見えてきました。
坂の中腹から眺める金沢の町並みは、
黒瓦が並んで美しいのです。
しばしここで休憩し、残りの階段を上りきり、
五色の幡がはためく本殿に到着。



本殿正面のテントではお目当ての「とうきび」が販売され、
お参りを後回しにして向かうと、くたびれた風情のとうきびが、
3本だけコロン、コロンと並んでいました。
「もうあとこれだけです~、どれにしますか?」とおじさん。
「えぇ、そうなんですか。良かった~、途中小走りしてきましたよ」と私。
この「とうきび」は、家の玄関に吊り下げ、魔を払います。
篭目や碁盤の目、麻の葉文と同様、
とうきびの細かな粒々が魔物の目くらましになるのではと思います。

念願のとうきびを買え、すっかり安心し、ようやく本殿へお参り(苦笑)。
西国三十三霊場のお砂踏みや護摩焚きをお願いしてきました。
ついで堂内におまつりしてある何体もの仏像をも拝むつもりでいたのですが、
伊万里の古い良い香炉に目がいったり、
仏像にいたっては「これは江戸だけど、作りがいい」「彫りが甘い」と値踏み。
職業病というには……、罪深きこと。

観音坂を下りる頃には、すっかり町は夕暮れに包まれて。
浅野川の川面には花街の明かりが揺れていました。

帰宅してさっそく、とうきびを下げました。
1年の無事を守ってもらいます。





干葡萄酵母で。

2007-08-20 | 台所と酵母くん。


オールコーティングされていない干葡萄で、
酵母をおこしました。
これまでリンゴ、ショウガ、イチゴ、トマトとおこしてきましたが、
一番の発酵力。

煮沸した瓶に干葡萄、水、無精製の砂糖を加えた3日目。
ブクブクと泡立ち、蓋をあけるとブシュ―とガスの抜ける音。
いい感じになった5日目、酵母液を使って再びパン作り。

いつもは酵母液に小麦粉を直接まぜる「ストレート法」で作っていましたが、
今回は酵母液に小麦粉を足してパン種を作り、
小麦粉とまぜる「中種法」に挑戦。
2倍くらいになったところで、
水と小麦粉を加えてまた発酵させること4回。
発酵時間とベンチタイムをいれると2日がかりになりました。

パン種ができるまでは手間がかかりますが、
このあと継ぎ足しをしていくことで、パン種は半永久的に使っていけるとか。
かわいい、うちだけの酵母くん。



さてパン種ができたら試してみたくなり、
すさまじい雷鳴が鳴り響く昨夜、作り出しました。
小麦粉・パン種・蜂蜜・塩を合わせてこねこね。
が。時間を省みず作り出したせいで、1次発酵の終える午前4時に起きて、
午前6時のただ今、2次発酵が終えるのを待っています…。

出勤前までにパンを焼き終えることができるか!?



間に合った~!ちょっと焦げ気味だけど、3度目にしてはまあまあ♪
では行って来ます!!

旧暦・笹の節句の願いごと。

2007-08-19 | 月と旧暦と。


昨日の午後と今日半日をかけて、
明日から始まる「風の盆前夜祭」にむけ
店の準備を終えました。

風の盆が行われる11町では、
一世清掃が行われたり、
じりじりと焦げつくような暑さの中、
青年団の方々が雪洞を立て、
祭りの準備を整えていました。
お疲れさまです、本当に。

富山市街へ戻った夕方、梅雨明け以来の待望の雨。
遠雷がだんだんと近づき、冷たい風にのって雨の匂い。
みるみる積乱雲が大きくわきあがると、雷鳴が響きわたり、
大粒の雨が降りました。

地上の生き物には喜びの雨でしたが、
今日は旧暦の七夕、笹の節句。

天上の牽牛と織女は、
会うことができたでしょうか。

天に願いが届くなら……。
二人を会わせてあげてください。
それから、おわらの間、
どうか、夜だけは雨を降らさないで、
おわらを楽しませてください。











ささやかな日常へ。

2007-08-16 | 日々のこと。
お盆休みも明け、日常が始まりました。
世間はまだお盆休みの企業も多く、
少しのんびりできるかなと思った私、甘かったね!

あっという間に1日が過ぎ、
休み明けとは思えぬほど、我ながらよく働きました…。
が、誰も誉めてくれぬので、
自分で誉めることにいたしました。
何か?

よく働いたご褒美は、
9月17日石川県立音楽堂邦楽ホールである、
『にほんご万華鏡』のチケット♪

これは3部構成になっており、
 ①語りと光の劇 江戸写し絵×説教節「勧進帳」
 ②泉鏡花を散歩する狂言「魚説法」など
 ③正雀芝居噺「怪談累草子 親知らずの場」 
と、盛り沢山で2000円。
リーズナブルなうえに、面白そうでしょう!

ついでに気分良くドンクでパンを買ったら、
「新製品の試食です、どうぞ」と
ふわふわの食バンをいただいて、またまた、気分良く。

そして帰りのバスの窓からは夕焼け空のあと、
細くてきれいなピカピカの眉月も見えて、
またまたまた、気分良く。

ささやかな日常。多謝。


マイナスイオン、どうぞ。

2007-08-14 | 日々のこと。


お盆休みの昨日、富山県上市町にある「大岩山日石寺」へ行ってきました。
山中に巨大な巌を見つけた行基が開いたとされ、
その巌に彫られた磨崖仏の不動明王像が、古くから信仰を集めています。

寺内にあるメグスリノキもつとに知られ、
不動明王の縁日にはメグスリノキの樹皮で沸かしたお茶がふるまわれます。
また同じく六根を清める六本滝には
涼を求めてこの日も大勢の方が見えていました。
滝の近くには水を好む桂の木がそびえ、
丸い葉からはスパイシーな甘い香りが漂っています。
マイナスイオン+アロマテラピー効果もあるような。

門前に軒を並べる旅館では
豊富な水できりっと冷やされた素麺や白玉善哉が味わえ、
これもここ訪れる楽しみのひとつです♪

暑さに気をつけて、
よいお盆休みをお過ごしください。