鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

おわら一色。

2008-08-27 | 日々のこと。
20日から始まった「おわら風の盆前夜祭」
昨晩は店のある上新町で、時計を気にしながら仕事を終えた後、
金沢から車を飛ばし駈け付けました。

心配していた雨も降らず、1年ぶりに輪踊りの輪に加わり踊ってきました。
踊っていると「あれ~、どこの人~?」と声がかかり、
振り向くと近所の魚屋のご主人。
冷やかされて、いやもう、恥ずかしかったこと。

年に1度のことだけど5年も踊ればそこそこ踊りは覚えましたが、
八尾で生まれ育った踊り子さんの所作には
いつまでたっても追いつきません。
もうこれは彼ら彼女らのDNAに刷りこまれているのでしょうね~。

なっちさんとそのお友達、オーナーのお友達のキヨミさんやマツダさんも寄られ、
ひととき、おわらを堪能されていきました。

前夜祭はまだ30日まで、
27日福島、28日諏訪、29日西、30日鏡の各町で午後8時から行われます。
お時間のある方はぜひ楽しんできてください。

わたしも西、鏡には店番もかねて八尾へ行きます。
そうして、9月1日から3日は、おわら一色に~~。

根葺き小屋の再現

2008-08-27 | サワサワ茅葺き
白山麓にある白山自然保護センターが、
山の文化を伝えようと、60代の地元の方お二人のご協力のもと、
根葺き小屋を再現していると、数日前新聞記事で知りました。

根葺き小屋とは、柱を交差させて組んだあと、
天井から柱の根元まで茅が葺かれた小屋のことで、
夏の間、畑のある山間地に寝泊りして農作業を行う、
白山麓独特の出作りのときに主に使われたものです。

小屋の再現は今回で2棟目だそう。
今度は寝泊りできるような形に仕上げるとのこと。
そして9月には茅葺体験も企画中だとありました。
柱の〆めもマンサクの木を使った、昔ながらの手法での再現。
まだ日にちは未定のようですが、
時間に都合をつけ、
ぜひこの根葺き小屋の茅葺体験に参加してみたいと思っています。

春ごろより白峰にある白山ろく民俗資料館に、
茅葺民家があるのでせっかくなら茅刈体験などを行ったらと提案しているのですが、
学芸員の方が二の足を踏んでおられるご様子。
自然保護センターに先を越されてしまいましたが、
これが資料館への触発にもなればとひそかに願います。


ふたりのイーダ。

2008-08-15 | 本のこと。
ベランダで上手につぼみを解いて花開く朝顔。
今朝も3輪、青い青い花を咲かせてくれた。

8月はいやがおうにも戦争を思う月だ。
中学生のときに読んで以来、
この時期になると本棚から
松谷みよ子の「ふたりのイーダ」をとりだし読み返す。


夏休み、母の仕事の都合で広島市に近い花浦にある、
祖父母の家に預けられた小学4年生の直樹とその妹で2歳のゆう子の夏の物語。

母のいない間、お兄ちゃんとしてゆう子の面倒をみる直樹が、
姿の見えなくなったゆう子を探しているうち、
一軒の古い家へとたどり着き、その家に入っていった。

するとその家の中では、
「イナイ イナイ ドコニモイナイ」。
小さな木の椅子がそうつぶやいて、
古い家の中をコトリ、コトリと歩いていたのだった。

やがてまたその椅子のいる家に、出かけてしまうことになる直樹とゆう子。
小さな椅子はゆう子のことを、ずっと待ち続けていたイーダだといい、
ゆう子もまるでその家に住んでいたかのように、
どこかからかおもちゃを取り出して遊んでいる。

物語は部屋にかけられた日めくりの8月6日の日付、
りつ子お姉さんとの出会いで、
どんどんと核心へと近づいていく。

イーダ帰ってきたと喜んでいた小さな椅子だったが、
イーダ(ゆう子)が、待ち続けていたイーダではないとわかったとき、
小さな椅子は……。

あってはいけない戦争というものの存在を考えさせ、
子供だった頃の感覚を思い出させてくれる1冊。
ラスト、直樹の語る言葉に胸が熱くなる。
大人も子供も関係なく、読んでおきたい。



旧暦の七夕と四万六千日。

2008-08-06 | 日々のこと。
明日は旧暦の七夕さま。
そして立秋なんだなぁ。

白山のふもとで、七夕の室礼セミナーを行ってきます。
セミナーのあとのお楽しみは満天の星空。
昨夜も家のあたりで、べガ、アルタイル、デネブを仰ぎ見、
そしてスーと夜空をかける流れ星も見ましたが、
お山は星の数がちがいもすものね~。
受講者のみなさんと、楽しんできたいと思います。

先日より自宅のPCが天に召され、
HPの更新、個人のメールを読むことができません。
このアップも実家のPCから・・・・・。
メールをくださる場合、しばらくは堅香子のメルアド、
もしくはmixiをなさっている方は、
そちらにメッセージをお願いします。

では、皆様も明日は夜空を仰いでみてくださいませね。
あ、それから、金沢の方は要チェック。
明々後日の9日は「四万六千日」です。
こちらもお忘れなく。