鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

円環。

2007-12-31 | 日々のこと。
いよいよ大歳になりました。

母に代っての台所仕事も大詰め。
お餅を切り、黒豆や金柑を煮て、
なんとなく、お正月を迎えられそう。

昨夜遅く、東京から姉も帰省してきましたので、
一旦、自宅へ戻り、身の回りを片付け。
未だ年賀状が書けていませんが、
これは年明けの、初仕事にしましょう。

色々とあった一年でしたが、
お陰様で丸くひとつに納まりました。
ありがとうございました。

どうか皆様も、
良いお年をお迎えくださいませ。

鈍る。

2007-12-21 | 日々のこと。
楽隠居をしているライター稼業に、
ありがたいことに、今でも仕事をくださる方がいます。

先々週も某社から「苦しい時の神頼み」と、
ハウスメーカーのパブリシティ広告のお話がありました。
今年の春から、平日の取材が発生する仕事はできませんからと
断っていたのだけれど、
敵もさるもの「取材は土曜日にしました!!」。
店にも行かなくてはならないけれど、
先般、恩になったこともあって仕事を請けました。

仕事は新築されたお宅へ伺い、
その家を担当した営業マンに焦点をあてた取材。

しかし。
取材対象の営業マンは、口数が少ない方で、
またお客様の前ゆえ、その場を弁えてなおのこと話をされません。
そして何より、私の取材の勘が鈍っている!

帰りの車の中で編集者とあれこれ打ち合わせをしながら
記事の方向性を確認。
しかし。
本文700字のほか、キャッチコピー、リード、写真キャプションあわせて
たった1200字たらずなのに、筆が進みません。
う~~ん、書く力もすっかり鈍って錆びている!!

結局、1度書いた原稿をすっぱり捨て、
角度を変えて書き直し。
メールに添付し入稿したころには、空は白々と明け始めていました。。






のー天気。

2007-12-19 | 日々のこと。
母の退院が決まりました。
暮れも押し迫った今月28日です。

医者いわく「驚異の回復力」、
母いわく「28日は大安よ~」。

いやはや、のー天気なお人よ……。

実家ではトイレの改装、
階段・お風呂への手すりの取付工事も始まり、
なんとか退院の28日に間に合います。

これからは入院中とはちがった、
現実的な心配やトラブルも考えられるけれども、
考え出したら切りがありません。

ま、なるようにしかならない。
適宜やるさ~と、私もやっぱり、のー天気。


☆追記
リハビリ担当の理学療法士や作業療法士は退院と言っていたらしいでのすが、
昨日21日の時点で医師から「一時退院」だと。
言うことがまちまち、ちゃんと連携してくださいと思った次第。


待ちわびて。

2007-12-14 | 猫のこと。
12日の夜9時。
くぐもった鳴き声を一声あげて、
モモが旅立ちました。

師走にはいった頃から、食欲が衰えはじめ、
ほとんど何も口にしなくなっていたのでした。

逝く2日前、実家のリフォームの打ち合わせのために、
母が2ヶ月半ぶりに一時帰宅。
モモは椅子に腰掛けた母の膝へ、
待ちわびたようにして丸まっていました。
それがモモが母に会えた最後になりました。

「しもおきひろこ 笑顔でごはん。」

2007-12-12 | 本のこと。
いつもとびきりの笑顔で、
私に元気を授けてくれる友人のしもおきひろこさん。
料理研究家として地元金澤で活躍するひろこさんのレシピ本
「笑顔でごはん」が金澤倶楽部より出版されました。

彼女の考えるレシピは、
石川の海、里、山の豊富な食材を活かした
手軽で美味しくヘルシーレシピや、
加賀野菜を使ったレシピ、
金沢の昔ながらの郷土料理などなど、
彼女の素顔も織り交ぜながら、
紹介されています。

ひろこさんが料理研究家の道に入ったのは、
お父様のご病気がきっかけでした。
健康を作る食事をもっと大切にしたい、
そんな思いからひろこさんは料理研究科になりました。
発売日の12月12日は、
その道に入るきっかけをつくってくれたお父様の誕生日。
最高の親孝行ができたのではないでしょうか。


ひろこさんとは、5年ほど前、共通の知人を通して知り合いました。
忙しい合間をぬって企画展や店に来ていただき、
料理に使う器や、彼女のトレードマークの着物を店でお求めいただいています。
本書のなかにもお求めいただいた器や着物が何点か登場。
(可愛がって使ってもらっていてうれしい!)

全国の書店やAmazonでも取り扱っています。
どうぞお手元に。

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「しもおきひろこ 笑顔でごはん。」
本体1400円+税
A4判・80ページ・フルカラー
発行:金澤倶楽部


86ー55。

2007-12-03 | 日々のこと。
実家の母は高血圧が原因で病に倒れましたが、
私といえば、堂々たる低血圧です。

先日、健康診断を受けたときの血圧は、
上が86、下が55。
今まで計ったなかでも一番低い数値で、
看護師さんも「あら?」といって、測り直したほどでした。

これだけ低いと立ちくらみも日常茶飯事。
最近は血圧が急に下がるのがわかるときもあり、
軽く考えていた低血圧でしたが、
これはできるだけ改善しなくてはと思うようになりました。

それには、食事ではまず塩分を多く摂る……、
本当?と思いましたがこれ本当。
それからカボチャやナス、ブロッコリー、生姜などを摂る。
そして日常では早寝早起き、適度な運動を行うこと。

日常が一番、できていないと自覚しています。
















窯の火。

2007-12-03 | 日々のこと。
一昨日、定年後、陶芸をはじめられて10年たつTさんの窯へ、
差し入れをもって伺いました。

火入れをして4時間で900度あまり。
予定より早く温度があがったということでしたが、
このあと一晩かけて1200度までに窯の温度をあげていきます。

雑木の丸太をくべると、表皮があっという間に煙をあげ、
炎がチロチロとまとわりついていきます。
時折ぽっぽっと木の中心に赤く火が熾り、
丸太の真ん中まで熱が伝わり燃えているのがわかります。
炎に見惚れながらお喋りしたり、
木っ端の上にパンをのせ、窯の火でパンを焼いたりしているうちに、
ふと気がつくと2時間もたっていました。

徐冷して窯をあけるのは今度の日曜日。
どんな作品が窯出しされるのか楽しみです。