鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

旧暦ダイアリ「旧暦日々是好日」発売中!

2008-01-28 | 日々のこと。
「もう1月もおしまい」と月日の過ぎる早さにため息をつく方に、
日々の暮らしにもうひとつの時間軸、
旧暦を取り入れることをおすすめします。
今日、1月28日は旧暦ではまだ12月21日。
新年は2月7日からスタートです。

目下、絶賛発売中の旧暦ダイアリ「旧暦日々是好日」。
先日このダイアリを手がけているLUNAWORKS・高月さんからメールを頂きました。
発売直前にトラブルがあり、一冊一冊手直しをされたとの由で、
そのぶん、手塩にかけた仕上がりになったごようすでした。

おわらがご縁で知り合って以来、
発売当初からこの手帳を使わせていただいてますが、
年中行事や文様のいわれ、月の満ち欠け、
果ては江戸の風俗まで知ることができ、
とても重宝しています。

このダイアリを手元において暮らしてみると、
古来、太陽と月の満ち欠けにより日を知り
暮らしてきた日本人が、
いかに自然とともに暮らしてきたかもわかります。
心に、暮らしに、潤いを与えてくれる一冊。

お求めはLUNAWORKSへ。
お友達へのプレゼントにも素敵です。

雪道で。

2008-01-18 | 日々のこと。
山茶花の紅い花が、
けな気に雪の下で頭をもたげていました。
今朝もまたよく冷えました。

日中に溶けた雪が、夜の間に凍って路面はツルツルでした。
歩道もその例外ではありません。

旧金沢美術工芸大学の校舎だった歴史博物館近くの歩道でのこと。
目の前で一人の紳士が、滑って見事にツルリンと転びました。

へへっと照れ笑いしているその方に、
大丈夫ですか?と声をかけるのは何やら気の毒で、
ここは何も見なかったふりをするのが武士の情け。

そのあと、私も凍った雪道にバランスをくずし、
かろうじて転ばすにすんだものの、
おっとっと……と腕をブンブン回すこと2回。
見ていた人はきっと可笑しかったでしょうね~。

週末は関東地方も雪だとか。
転ばぬようお気をつけください。









吉書揚。

2008-01-16 | 日々のこと。
勤務先へ向かう坂道の上り口に神社があります。

昨日、境内では左儀長が行われ
近隣の方々が注連飾りを燃やす姿が見られました。
子供の頃はまだ15日が成人の日の祝日だったので、
氏神さまの神社へ注連飾りや書初めをもって出かけたもの。
目を瞑ると、真白な雪、黒い灰、
オレンジ色に燃える火が浮かび上がり、
その火を囲んで大人も子供も手をかざす情景が懐かしく思い出されます。

けれども昨日は平日ゆえ、境内にあるのは大人の姿ばかり。
左儀長の火で書初めを燃やし、
その火が高くあがれば字が上手になるといわれた「吉書揚」も
今年は見ることなく。

左儀長本来の日をはずし、日曜日に行ったところでは、
そんな子供たちの姿もあったのでしょうね。

明けて今日。
小雪の舞う境内では、火伏せの青竹も燃されて後始末が進み、
節分会、初午の案内板が立っていました。


池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」へ。

2008-01-08 | 日々のこと。
昨日の仕事帰り、久しぶりにみち草。
市内のデパートで行われていた、
池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」へ行ってきました。

池田さんは着物好きなら知らない人がいないだろうという方です。
時代布、時代着物「池田」を営む傍ら、
きものデザイナーとしても活躍されています。

一つの帯留との出逢いから始まった帯留のコレクションが、
やがて明治・大正・昭和の着物、帯、かんざし、袋物、ショールなどにも派生し、
その数はおよそ5万点。

その膨大なコレクションのなかから
新春に相応しい愛でたづくしの華やかな品、
その時代の空気が伝わってくる品などが選ばれ、
展示されていました。

本で、そのコレクションの一部を拝見したことがありましたが、
実物、それも本物はやはりすごい!
絹の質感、色あい、大胆な模様、精緻な縫い取り。
確かな職人の手技と、これらをまとった女性を思い描いて嘆息。

会場に展示されていた池田さんの言葉のなかに、
「コーディネートが楽しく時間を忘れた」とありました。
そうでしょね~~。
季節感を取り入れて、色や模様を合わせ、
さらには和歌の雅びや江戸の洒落をも盛り込んで・・・・・・。

夢心地のまま、同じデパートで行われていた
挿絵画家の西のぼるさんの展覧会も覗いてきました。
「能登国三十三観音のたび」では表紙デザインと挿画をお願いしたご縁。
こちらも、また真摯なお仕事ぶりと典雅な雰囲気の伝わる会場でした。




恭賀新年。

2008-01-03 | 日々のこと。
新年おめでとうございます。
旧年中は何かとお心遣いをありがとうございました。
お陰様で年末に退院できた母を囲み、
佳きお正月を迎えることができました。

今年は巡る十二年の始まりの年でもあります。
もう一歩、いや半歩でも思い描くことへ、
近づいていけたなら。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


*写真は江戸後期の古伊万里染付膾皿。
大黒天の使いめとされたねずみが大根と一緒に描かれています。
大根食うねずみ~だいこくうねずみ~大黒ねずみ。
江戸っ子の機知が感じられますね。