鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

企画展からチーズ講座へ。

2009-12-28 | 日々のこと。
昨日、「もてなしの器展」(富山のアンティークギャラリー堅香子)を、
無事に終えることができました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

一年を終えつつある、そんな解放感も抱きながら27日の夕方、
富山から高岡にむけ車を走らせ194さんのチーズ講座に参加してきました。
この講座は全6回で、その日はその2回目。
そのため少しわからない専門用語もありましたが、
色んなチーズを食べたい!という食欲のみで参加していたので、なんのその。
山羊のチーズと牛のチーズ6種を楽しんできました。

写真手前の右から時計廻りに・・・。

★フルール・デュ・マキ (Fleur du Maquis)
外側のモジャモジャしたものは、乾燥したローズマリーなどのハーブです。そのためローズマリーの香がして爽やかな香りと、とろりとした羊乳特有の風味がして美味でした。

★ブルー・ド・バスク (Bleu de Basque)
バスク地方で作られる羊乳製のブルーチーズ。やや固めなので切り分けるときにぽろぽろとこぼれます。ブルーチーズのなかでは、あまりクセのない方だそうです。これをリゾットに入れたいなあ~と、少し残して持ち帰り♪

★トム・ド・サヴォア (Tomme de Savoie )
表面に赤や灰色のカビが生えていて、それを削ぐと中は卵の黄身をあわ立てたようなクリーム色が現われます。バターを作った後の脱脂乳で作られたものだそうで、そのためチーズ臭くもなくあっさりした味わい。最初は物足りないかなと思いましたが、室温であたたまった頃には風味が現われ美味しかったです。

★バノンAOC (Banon)
この日一番の強烈な匂いを発してました(笑)。ビニールを開けた刹那、大根のお漬物のような匂いがぷわ~ん。チーズは栗の葉にお酒をしみこませて包んであります。フォイユは、葉っぱの意味。まだ熟成の進まない若いうちは白くひきしまり、ほっくりした食感だそうです。今回頂いたこれは熟成してとろりと濃厚。強烈な香りとはちがい、食べると以外にあっさり。苦味と酸味がありました。

★ヴァランセAOC (Valencay)
台形型と表面の黒いのが特徴のチーズ。エジプト遠征に敗れたナポレオンがヴァランセ城に立ち寄った際に、ピラミッドを連想させる四角錐のチーズを見て、怒りのあまりその頂を切ったため、この形になったという言い伝えがあるそうです。オモシローイ!
表面が黒いのは木炭粉によるもので、食べるときに軽く拭きおとします。木炭粉は水分を吸収し熟成を促す、酸味を中和する役割があるそうです。とろっとミルクの甘いかんじが美味しかったです。

★クロタン・ド・シャヴィニョルAOC (Crottin de Chavignol)
見た目が可愛いチーズでしたが、食べるとかなりの個性派。ヤギのミルク感たっぷりでした。
このチーズを何ヶ月も放置していたところ、真っ黒なカビに覆われてしまい、その姿から「シャヴィニョルの”馬糞”」という名前が付けられたとか。食べ物になんて名前を・・・。

チーズの歴史や作り方を聴講したあと、いよいよ試食。
チーズを切り分け漆のプレートに並べ、昨年うちの店から嫁入りした古伊万里の段重などでテーブルセッティング。
すこし食べにくいチーズや、あっさりしたチーズには、ジャムや蜂蜜をそえて頂きました。
これだけ珍しいチーズを食べるからには、さぞかしみんなチーズ好きと思われることでしょう?
ところが私の右隣に座っていただいたWさんはチーズが苦手だそうで、
参加の理由は「チーズ克服プロジェクト」。ふるってます!

その土地々でさまざまなチーズがあり、またまつわる物語が大変面白かったです。
194さん、ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました。
また受講生の空きがありましたら、ぜひ参加したいと思います。
そして来年は金沢でも194さんにセミナーをしてもらおうという意を強く固めました。
194さん、ぜひ宜しくお願いしま~す♪

漆うるわし。

2009-12-24 | 日々のこと。
昨日から富山で「もてなしの器展」がスタート。
私は23、26、27の3日間、富山へ向かいます。

漆のことをJAPANとよぶことは知られていますね。
古伊万里の器とあわせ、漆の器をギャラリーに並べると、
一段と場が華やぎます。

今回の漆の目玉商品は、
写真にある赤と黒で4分割に塗り分けられたモダンな小皿。
皆さんでしたら、どんな風に使いこなされますか?
食卓を思い描いてみてくださいね。

あ、それからメリークリスマス!


 もてなしの器展 古伊万里・漆器の彩り

2009-12-21 | イベント、お知らせ。
北陸の雪も、峠を超えたようで一安心です。
お知らせが遅くなりました。
今週半ばから富山にて、久しぶりの企画展を行います。


今春金沢に「かたかご庵」を開けるにさいし、
なんだかんだと時間をとられて日延べになっておりました。
富山のお客様、申し訳ありませんでした。

今回は古伊万里の華やかさ、漆器の艶やかさで、
もてなしの心をあらわすことがテーマです。
ハレの日を楽しむ、小さなお手伝いができれば嬉しいです。

今年最後を飾る展覧、
お誘いあわせご来遊くださいませ。


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「もてなしの器展 古伊万里・漆器の彩り」

12月23日(祝)~27日(日)
10時~18時 最終日は17時まで。 
アンティークギャラリ堅香子




12月のしつらい教室、終わりました。

2009-12-20 | 金沢大野湊 かたかご庵
雪雷が鳴りわたっています。
ガラス戸がビリビリ、古い家では怖いくらいです。

そんなお天気の19日、しつらい教室行いました。
ご参加いただいたぎゃらりきのこのママ、娘さんのKさん、
町家巡遊が御縁になったYさん、お友達のTさん、
ご参加ありがとうございました。

今回は皆さんに折形、お花のアレンジ、しつらいと
少し欲張りな内容でしたので忙しかったかな~。

きのこのママがライブ中継のように、
ブログにアップ頂いておりますので、ぜひご覧くださいませ。
皆さんのしつらいを綺麗に撮って頂いています♪

先にYさん達がお帰りになられたあと、
「もう誰もいなから電気もストーブも消さないと経費がかさむ」と
Kさんにシビアに言われ、有り難くも可笑しかった~。
以後気を付けますです。


さて次回のしつらい教室は、
新年あけての1月16日(土)です。
テーマは節分。
午後1時半から4時までで定員8名、受講料2000円です。
節分をイメージして、しつらいしたい物をお持ちくださいね。
お申し込みお待ちしています。


追記)
ついで1月16日午後5時くらいからユルユル、
新年会をかたかご庵でおこないたいと思います。
何か1品お持ちよりくださいね。
お名乗りお待ちしています。




雪の朝。

2009-12-17 | 日々のこと。
今朝、二階の踊り場の窓から目に飛び込んだのがこの景色。
離れの屋根にうっすらと雪が積もりました~♪

夕方には鰤おこしの雷もゴロゴロと窓を震わせて鳴り渡り、
ようやく金沢に、本当の冬がやってきました。

寒いのは決して得意ではありませんが、
雪が降ってこその金沢暮らし。
耐えたあとには、必ずや春が来ます。

褒め上手。

2009-12-17 | 日々のこと。
今週職場では、神戸から元CAのビジネスマナー講師をお招きして、
県内4か所で接遇接客マナー向上セミナーを行っています。
残すは本日のみ。

この先生とのお付き合いは3年目になります。
年に2回10日あまりセミナーを行っていただいていますが、
その間、私も同行してセミナーを聞く機会に恵まれています。

この先生を一言でいうと、褒め上手。
そんな先生にのせられて、
4時間のセミナーが終わるころには、
受講されたほとんどの方の目に自信があふれ、
表情も輝いてお帰りになられます。

かくいうスタッフの私も、小さなことでも褒めていただいて、
単純に、ここ数日ニコニコしております(苦笑)。

セミナーを終日拝見していると、
日本人か北陸人か、どちらの特性かははっきりしませんが、
自分のことをまず過小評価、
そして褒められても謙遜しすぎといいましょうか。

大人になって褒められることは少なくなります。
褒められていやな気分になる人は、まずいません。
そして褒めてくれた人のことを、嫌いになる人もまずいません。

褒められたら素直に喜び感謝する、
そして他人の良いところに気づいたら褒めてあげる。
そんなことでも、人間関係は丸くなります。




かはたれそ。

2009-12-06 | 本のこと。
先日の富貴よせ企画展のとき、
亀鳴屋の主人と妻女の幸ちゃんが遊びに来てくれました。
連日の原稿入力でへたばったようすの亀主人。

「なんかいい布な~い?」と言いながら、帯と着物に近づくのであります。
この方にとって、帯や着物は本の装丁に使う布クロスにしかみえないのですな。

やおら本棚にあった「藤澤清造貧困小説集」(亀鳴屋刊)を手にとると、
ぐるぐる帯を本に巻きつけたり、着物の袖に本を通してみたりと、
もしこのようすを着物好きのお客さんがみたら、訝しい視線を送られること必定。

何枚かそうやって試しているなか、黒地に江戸紫の唐草模様、
袖の返しには紅絹が使われた綸子の着物がすっかり気に入ったようす。
「ああ~、これ、いい!!!」と先ほどまでとは打って変わってハイテンション。
幸ちゃんも、お気に入りが決まったようでニコニコ。
お二人に喜んでいただけて良かった~。

亀主人が求められた着物は、解かれ、遠くない将来、
伊藤人誉さんの本の特装本に生まれ変わります。
 
 かはたれそ 女の声で なく蛙    人誉

亀鳴屋本ファンの皆様、お楽しみに~。



季をたのしむしつらい教室 12月

2009-12-03 | イベント、お知らせ。
★12/7現在★
4名さまお申込みいただきました。
定員まで残り4名さまです。

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12月のしつらい教室は、新年を迎えるにあたり、
お正月の由来、寿ぎの折形を行います。

お正月の由来、お飾りにこめられた意味をひもとき、
実際にそれぞれしつらいを行います。
また物を包むことで心を表した折形で、
箸袋やぽち袋も作ってみましょう。

ご参加お待ちしています。

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《 季をたのしむしつらい教室 12月》

日時 12月19日(土) 13時30~開始
会場 金沢大野湊かたかご庵 
金沢市大野町3-4 
定員 8名
受講料 2,500円(茶菓、材料費込み)
お申込みは antiquegallery_katakago★live.jpまで、
★を@に変え、お名前、連絡先をお知らせください。

かたかご庵からのお願いです
○資料等の準備があります。お早めにお申込みくださると助かります!
○駐車場は山森商店P⑦⑨です。少なくてごめんなさい。