鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

こうさく舎くりくほ「KIYATA小作品展」。

2010-10-28 | 日々のこと。
昨夕、実家へ向かう途中、「こうさく舎くりくほ」さんへ寄りました。
くりくほのトモコさんには、この夏コサージュ教室を行っていただき、
大変お世話になりました。

くりくほさんは有松交差点すぐ、旧北国街道に面した築160年の町家です。
夕暮れ、あたたかな灯りがこぼれる店先には、
今、[ 若野忍アート&クラフトスタジオ KIYATA]の掌(たなごころ)の作品展が行われています。



以前若野さんの動物ペンをみたときから、
すごく気になっていました。
それが金沢で、くりくほさんで、展覧会があると知った日から、
実はとても楽しみにしていました。

壁にかかっていた時計も面白いし、
小さい動物たちもみな可愛い。あれもこれもいいなと悩んだ挙句、
頂いてきたのはうさぎの手鏡と、
鹿のモチーフのついたタブレットケース。
夜中、手にとってみては一人ニマニマしておりましたよ。


深まる森の、気配をまとった作品たちに、
どうぞ、会いにいってくださいね。



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KIYATA小作品展
11月14日(日)まで。13時~20時
会期中火曜日と11月8日はお休みです。

こうさく舎くりくほ
〒921-8041 金沢市泉3-6-26
PHONE 076-241-3890

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それから、くりくほのご主人、
陶芸家の新村秀人さんの参加するグループ展が東京であります。
こちらもあわせて、よろしくどうぞ~。

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『The Group Exhibition-3,4』

10月1日(金)-16日(土)*-3
10月29日(金)-11月13(土)*-4
展覧会会期中:木、金、土open
13:00-19:00

Marie Gallery(マリーギャラリー)
東京都中央区日本橋浜町
http://www.mariegallery.com/
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11月の催しほか、とりとめもなく。

2010-10-26 | イベント、お知らせ。
町家巡遊大野・金石エリアが終わって、ほんの少し一息つけました。
それもまあ、あと数日のことで来月も色々と週末は催しが続きます。

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★11月3日(祝)
えー、本当は「金沢着物さんぽ」というようなタイトルで
しあわせの学校オープンクラスで実施することになっているのですが、
全く告知していませんでした。
たぶんお流れにします。学校事務局の方、すみません。

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★11月11日(木)~13日(土)
愛媛県松山市まで表稼業で出かけてきます。
自由時間は、早朝と夜のみ。
さてどうしよう、たぶん早寝早起きやね。

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★11月14日(日)
クリスマス・ピックヨウル~みんな誰かのサンタクロース~
フェリシモしあわせの学校金沢校の文化祭。

TOKOさんががんばって皆をまとめていらっしゃるようす。
この人のエネルギーは天が与えたものだなとつくづく感心します。
詳しくはこちらTOKOさんのブログへ。
私は今回はバックヤードで受付やら何やらする程度で
お許しをいただいています。
         
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★11月20日(土)21日(日)
五箇山で茅葺き。。。!

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★12月5日(日)
クリスマス・ピックヨウル 
石川四高記念文化交流館にて
フェリシモしあわせの学校金沢分校講師による楽しいクリスマス講座。

私は「聖夜のためのテーブルコーディネート」を担当します。
ターシャ・テューダーさんの「楽しみは作りだせるもの」を合言葉に、
フラワーアレンジ、ナフキンの変わり折などで、
聖夜を彩るテーブルコーディネートをします。、
そのあとはターシャのクリスマスに因んだ焼き菓子でお茶時間です。

午前の部 10時~11時半
午後の部 13時~14時半
受講費1000円+材料費1800円
定員各8名
持物は50×50くらいのナフキン、クリスマスに飾ってみたいもの

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まだ未定ですがどこかで骨董の企画展もしたいし、
さぼっていたしつらい教室も再開したいし、
ふら~っと美山にも行きたいし、本も作らねば(←最重要事項)。

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それから来年になりますが、旧暦ダイアリ「旧暦是日々好日」
発行されているLUNAWORKSの高月さんに金沢でワークショップを開いて頂けそうです。
これは念願叶ってうれしい、うれしい♪
おそらく1月終わりの土曜か日曜に行います。
後日詳しい内容をお知らせしますので、どうぞお楽しみに。

今年はもうダイアリも出来上がり、早ければ今月末にはかたかご庵に届きます。
ご希望の方はおっしゃってくださいね。
月のリズムを暮らしに取り入れると、より自然や宇宙と繋がります。

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さて、2010年も残り2カ月。
日々、未来への種まきをして過ごしていきましょう。





人おこしの明かり。

2010-10-26 | ぐるぐる町家巡遊
今朝のHK新聞に70年代に活躍した?めんたんぴんという
フォークグループのリーダーの方がコラムを書いていました。
賑わい創出、町の活性化という言葉を錦の御旗にしてやってくるコンサルタントのこと、
各地のB級グルメブームをちくりと揶揄した中で
印象にのこった言葉が「人おこし」でした。

先日大野町で行われた町家巡遊では、
町家拝見として一般の町家を特別に公開して広く皆さんにご覧いただいていました。
その中にはお住まいとして住んでいる家もあれば、
持ち主はいらっしゃいますが、住まいは別に構えてあって、
ふだんは使われていない家も数軒。
今回「林檎ぽっと商店」が開かれたM家もふだんは使われていない家のなか一つ。
かつては自転車さんとして町の皆さんが利用されていたところですが、
人の住まない家というのは寂しそうにみえるもの。
(かたかご庵も最初はそうだったなあ 金沢R不動産blog←見るとみんなに助けてもらったことを思い出して涙目になる~~)。

それが9月下旬から掃除、商品の搬入、レイアウトが行われ、
最後に灯りが灯ったとき、家がとても嬉しそうにしているように感じたものです。
ましてや巡遊が始まり、大勢の方が出入りするようになると、
かつての店の賑わいがもどったように、家がもっと活き活きとしてくるから不思議です。
期間中、そういう家の様子を肌で感じ取られたご当主のMさんは、
巡遊の終る時間が近づくにつれて、
「もう終るんだね~」と何度も何度もスタッフのKさんやTさんに仰っていたとか。

町家巡遊は町家と町家のある町を巡っていただきながら、
暮らしや生業の中で使いこなされている町家の空間を体感してもらうイベントですが、
実は住んでいる町の方々にも、町家というもの、町家のある景観、
自分の町というものを改めて考えていただく機会になればという意図もあると思うのです。

身近にあればあるほど、そのことやその物の大切さやアタエがわからないのが世の常。
Mさんもきっとふだん使われていない家が活き活きする様をみて、
心に感じるものがおありだったのだろうと思います。

それがずっと熾火のように心に灯り続け、
やがて炎になったときが人おこしの明かり。
巡遊は終っても消えることなく、町家に灯れと思うのでした。


着物女子=カメラ女子。

2010-10-26 | ぐるぐる町家巡遊
お茶時間ということで、
お着物をお召しになってご参加いただいた方もいらっしゃいました。

もともと紫陽花さんと文緒さんは、
きもの同好会にはいっていらっしゃって、
お仲間とあちらこちらにいつもお着物で出没中。
24日の午後の部はその会の皆さまも参加され圧巻でした。





記念撮影はみなお澄ましですが、
着物女子=カメラ女子でもありまして。

たまたま大野町公民館の主事さんが撮影に来た時、
ここぞとばかりに皆さんカメラをあずけだし、
主事さんの前には7~8台ものカメラがずらり。

主事さん、カメラマンになって頂いてありがとうございました。
あの雰囲気ではNOとは、とても言えそうにありませんでしたが(苦笑)。
これらの記念撮影のあとさらにさらに撮影会が行われたのでした。




うさぎ、うさぎ。

2010-10-25 | ぐるぐる町家巡遊
いそいそと粟森梅月堂さんへお菓子を受け取りにいった
「町家で一服、お茶時間」二日目の朝。

昨日の主菓子が好評だったことを告げますと
ご主人も若主人もとってもいい笑顔をさなれて、
私も嬉しくなりました。

今日のお菓子はうさぎとお聞きしていますがというと
ジョウヨ饅頭のうさぎですけれどもと紙箱の蓋をあけてくれました。
その時のずらり並んだうさぎたちの可愛いかったことといったら♪
ぴょんぴょん私の気持ちまで跳ねながら、庵に戻りました。

二日目も多少の緊張もありましたが、
昨日ほどぴんとした空気はなく、
というのもこまちなみフェスタが1軒隣の公園で行われており、
11時のお茶時間開始にあわせるように
ズギューンとエレキギターがかき鳴らされまして、いやはや。
何ともにぎにぎしい幕開けでした。

ともかくも、二日目もつつがなく、
色んな方とご縁が深まったり、新しく結ばれたりで
とても楽しくすごさせて頂きました。

ご来庵ならびに、催しにご参加頂いた皆様、
心より感謝申し上げます。
大変ありがとうございました。

すすきの原っぱ・・・。

2010-10-23 | ぐるぐる町家巡遊
並んだ並んだ、すすきの原っぱ。

今日の町家巡遊2010「町家で一服、お茶時間」でおだしした
粟森梅月堂さんお菓子です。
お月見をイメージしてお願いしました。
特に名はお聞きしなかったので
先日の十三夜の月光に輝くさまを想いながら
「のちの月」にでも。

茶箱の和敬手前を披露していただいた紫陽花さんが
ブログでご紹介くださっていました。
デジ一と腕のよさで画像がきれい!
ご高覧くださいませ。

明日はまたちがうお菓子をお出しします。
お楽しみに。

五箇山で茅刈り&茅葺きのお知らせ。

2010-10-21 | サワサワ茅葺き
晩秋を迎える五箇山で
茅刈り&茅葺き体験ワークショップが開かれるとご案内をいただきました。
取り急ぎお知らせを以下に。

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茅刈り体験ワークショップ
◎10月30日~31日 定員30名
市民講座 相倉合掌造り交流館
茅刈り  相倉集落内茅場
参加費  1万円(宿泊費・食事・交流会費)

茅葺き体験ワークショップ
◎11月20日~21日定員30名
市民講座 合掌の里(菅沼)
茅葺き  合掌の里体験研修
参加費  1万円(宿泊費・食事・交流会費)

ともに1泊2日のスケジュール。
1日目 午後2時開場、2時半から講座2本 6時半~交流会、合掌造りの民宿に宿泊。
2日目 午前9時集合、9時半~15時まで休憩・昼食をはさみ茅刈りまたは茅葺き。


お問い合わせ、お申し込みは一般社団法人日本茅葺き文化協会 事務局まで。

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さて、このたび当協会では、文化庁ふるさと文化財の森システム推
進事業普及啓発事業として、
別紙の通り、五箇山にて茅刈りと茅葺き体験ワークショップを開催
することとなりました。

いずれも初日は、茅を含む草資源の植生や利用方法など、専門家や
各地の先駆者をお招きして座学をし、
合掌造りの宿に宿泊し地元の方と交流をし、翌日茅刈りや茅葺きを
体験するプログラムとなっております。
五箇山はコガヤと呼ばれるカリヤスを茅として利用する地域で、茅
刈りは山の斜面で行います。
斜面を転がして茅を運ぶなど、なかなか体験することのできない貴
重な機会となると思います。
日程の迫る中恐縮ですが、みなさまのご参加をお待ちしております。



一般社団法人日本茅葺き文化協会 事務局
〒300-4212 茨城県つくば市神郡108
電話/ファックス 029-867-5829
メール info@kayabun.or.jp
http://www.kayabun.or.jp

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まもなく町家巡遊 金石・大野エリア。

2010-10-21 | イベント、お知らせ。
思えば今年度最初の町家巡遊の打ち合わせは、
まだ梅雨の明けきらぬ7月のはじめでした。
友人には町家巡業といわれ、相撲取りかとつっこんだ日もなつかしく、
それから3カ月半。
季節はもう秋もなかばに移ろい、
ようやく今週末の23日、24日に金石・大野エリアが
町家巡遊の日を迎えます。

明日の夜はプレイベントとして、
金石の鍋喜醤油さんの蔵間の小路にて「灯りの小路 アートキリコ」が
18時~19時に行われます。
趣きある小路にあたたかな灯りがこぼれ、秋の夕まぐれ、ほっこり和めます。

実は金石・大野エリアはほかのエリアより、ぐんと催しが多いのです。
24日は大野町のこまちなみフェスタもあり、そのうえ、お醤油サミットもですのでね。
幸いお天気にも恵まれそうです。

今週末はぜひ、
金石・大野エリアへプチトリップ。
お出かけくださいませ。

町家巡遊2010 金石・大野エリア

[ご注意]
★お車でお越しの際はなるべく乗り合わせてお出でいただき、
以下の駐車スペースへお停めくださいませ。
大野町入口の旧JA、大野埠頭、お台場公園P、大野醤油醸造共同組合(24日のみ)、大野町小学校。
★24日は大野町4丁目の大通りが8時半~16時まで歩行者天国になります。

町家巡遊2010「町家deタノシム マイ醤油づくり」無事終わりました。

2010-10-18 | 金沢大野湊 かたかご庵
町家巡遊2010のプレイベント(←これ大事*)、
「町家deタノシム マイ醤油作り」を17日日曜日に行いました。

講師はお醤油作り40年のベテラン、大野醤油醸造協業組合工場長・松岡さん。
TOKOさんらによるヒンメリが飾られた直江家のオエの間で参加者13名の方々に、
まずは醤油のできるまでを説明していただきました。

途中、難しい化学記号の名前がでてきたりもしましたが、
工場長のユーモアまじりのお話ぶりと、
町家の落ち着いた雰囲気もあいまって、会場は和やかな雰囲気でした。



20分ほどのレクチャーの後、いよいよ、実際に麹づくりの体験です。
今回は直江家に隣接する直源醤油の工場の一室をご厚意によりお借りし、
行わせていただきました。

お醤油は、こんな過程をへて出来上がります。

 ①一晩大豆を水につけてふやかした大豆をゆでる。
 ②炒った小麦をミキサーで砕く。
 ③②をトレイにあけ①と合わせ、[麹菌]をまぶして28度で45時間保温し麹を作る。
 ④③でできた[麹]の天地をまぜあわせ、塩水にいれてもろみを仕込む。
 ⑤途中7日から10日ごとに撹拌する。
 ⑥10ヶ月後に[もろみ]をろ過するとお醤油ができあがり。



今回はこのうちの①②と③の途中、麹菌をまぶすところまでを体験して頂きました。
本当はお持ち帰り頂いて各自で28度の保温もやって頂くつもりでしたが、
やはり一般のお宅では保温が難しいだろうということで、
直源さんの保温器で保温を行うことに直前に変更。
それで参加者の皆さまには、もう一度大野にお越し頂くことになりました。申し訳ありませんでした。
また小麦を炒るのに用意されていた調理器具が2台と少なかったため、
小麦を炒るのに時間がかかってしまい、こちらも反省です。

ともあれ、ご参加いただいた皆さまがたが仲良く一致団結して取り組んでくださいましたお陰で、
事故もなく無事に終わることができました。
大変ありがとうございました。

あとはお手元に引き取っていただくもろみを、
途中天がえしをしながら10か月かけて可愛がっていい子に育ててくださいますよう
宜しくお願いいたします。
できれば10ヶ月後に、松岡工場長を囲んで皆さんで聞き醤油をしたいですね。
楽しみ、楽しみです。











小腹の寄り道。

2010-10-18 | 日々のこと。
◎小腹の寄り道 その1

土曜日、しらこちゃんと21美を視たあと、
近くにある辰巳用水の流れを借景にした甘味処つぼみさんへ寄りました。
料亭杉の井の長男さんがなさっていることもあり、
しつらいにも心憎いものがあります。

お品書きをもらってから迷うこと、迷うこと。
私はお腹がすこし空いていたので「栗金時ぜんざい」を注文。
金時はもちろん五郎島。
たっぷりのお芋の餡のしたには白玉が隠れています。
お味はもちろん美味しいですよ。
つぼみ、金沢へ来られたらお薦めです。




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◎小腹の寄り道 その2

日曜の朝、実家から大野町へ戻る前に、東山の月天心とあうん堂へ寄りました。
しらこちゃんは金沢で学生をしていたこともあって、あうん堂さんにはよく出没。
今回の来沢は告げてなかったので、本多夫妻にいつ来たのと少々びっくり顔。
ついで「Kさん、朝テレビみたよ」。なぜかスミマセンと謝る私。
気を取り直し珈琲をお願いしたところ、
いつもの本の形のクッキーではなく小鳥のクッキーがちょこん。
カワイイと言いながら、もちろん食べましたよん、はい。
今回の収穫は、杉本秀太郎。はんなりと美文。
食欲と知欲を満たすあうん堂、こちらもお薦めです。



それでもってここだけの話。
カフェメニューとして出しているあうん堂さんのカレーが
テレビ取材をうけてしまったそうで、ご夫妻は大弱り。
うちは古本屋なのに、カレー目当てで来られても・・・と。
悩ましい悩み。