鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

越中八尾 曳山祭。

2009-04-30 | 八尾だより。
5月3日(日)は八尾の曳山祭です。
今頃、山車をもつ6つの町
(正確には4つ、2基は曳山会館内展示)では組み立てもすみ、
明日1日に行われる調曳きを待つだけでしょう。

今年は西上りの巡幸となるため、お昼ごろから1時間あまり、
店のある上新町の通りに、きらびやかな山車が6基並ぶ年です。
初夏の陽光をあびてキラキラ輝く山車は、かつての隆盛の象徴。
戦前あたりまでは、お祭りにかかる費用一切を、
持ち回りで各町1軒の家が担っていたというから驚きです。

八尾の曳山祭の見どころは、江戸時代に彫られた絢爛豪華な彫刻と、
夕闇にうかぶ幻想的な宵山という、山車が二つの顔をもって楽しめるところ。
そして凛々しい法被姿の男衆が息をあわせ、狭い路地や坂道を曳きまわすところ、
鏡町の子供たちの獅子舞、地方の三味線と唄などあげられるでしょうか。

曳山にしろ、おわらにしろ、
みごとな統制で執り行われる祭りの姿に、
いつも感銘をうけます。

今年は一人で店番!!
(オーナーは同行二人の四国遍路に出かけました・・・)

ゴールデンウィーク、お時間のある方、
新緑の八尾にどうぞお越しください。

お掃除し隊第2小隊とお家見学隊。

2009-04-27 | 金沢大野湊 かたかご庵
3月上旬なみの寒さに戻った先週末、金沢も強風が吹き荒れ、
大野の家にはすき間風がピューピュー。
とっても風通しのいい家だと再認識(強がり)。

土曜日、ゴミ回収の見積もりをしてもらいました。
はじめは草木や木材のほか、以前住んでいたご家族が残していった古いクーラー、
業務用冷蔵庫、除湿機などの家電も含めて見積もりしてもらったところ、
概算で7万円あまり。う~~ん、高い!!

内訳をきくと、除湿機や業務用冷蔵庫のフロンガス回収に
それぞれ1万円以上かかるとのこと。
なるほど、なるほど。
そこでよくよく考えると、何も店子の私がそこまで費用をかけて、
これらを処分する必要はないのではないのだろうかと。

幸いゴミ整理で離れの物置にスペースができたので、
そこにそれらを片付けてしまい、
草木と木材などだけ回収にきてもらうことにしました。
それで費用は約半分くらいにおさまるとのことで、お願いしました。


そして日曜、母屋と離れの間の土間にあった木材などのゴミを、
わが弟とN氏が母屋の蔵戸の前に運びだし、
すっきりたたきが見えるようになった
母屋と離れのあいだの土間を父が水洗い。
またまた見違えるほど美しく♪
第1次お掃除し隊の皆さんが見たら、
きっとびっくりすることでしょう。

そうこうしていううちに、
自然環境インストラクターをしている山猫さんと
亀鳴屋の幸ちゃんがお掃除し隊第2小隊として参上。
おって亀鳴屋主人、8月にベイビーが生まれるGデザイナーのみちぞうちゃん、
古書界のあだ花HoneyBeeさんも来られ、こちらはお家見学隊。
美味しそうなお菓子や赤ワイン、ほしかったツワブキなどをお土産に頂戴しました。

ちょうど午前の仕事がだいたい終わりかけ、
そろそろお昼ごはんにしようかな~という時間だったので、
あり合わせのオカズで、総勢9名でお昼ごはん。

皆さんには、父のお掃除苦労話しをいっぱい聴いてもらったり、
手際よくお皿洗いをしてもらったり、
窓や床を拭いてもらったりと、ほんに助かりました。
大変ありがとうございました。


きれいになったら是非とも先のお掃除し隊の皆さんらと一緒に、
ご苦労さま会、いたしましょうね。



満天星。

2009-04-21 | 金沢大野湊 かたかご庵
日曜、実家の父と堅香子のオーナーN氏のお陰で、
裏庭がもっときれいになりました。

松の枝が払われ、ばさばさ伸び放題の葉蘭を刈り込むなど、
でたゴミがゴミ袋15個分。

おやつには遅い4時過ぎ、
一仕事終えた二人は庭を眺めながらアイスクリームで一服。
「いい庭やったんやね~」
「そうですね~」

そんな庭に、満天星(ドウダンツツジ)が花の季を迎えています。



*きょう帰宅したら、さらに父が松の木を刈りこんでいったようす。
午後から雨が降ってきたため、刈り取った枝がそのままになり、
あらら~。
庭を見てまったりするのはまた先になりました。



庭いじり。

2009-04-15 | 金沢大野湊 かたかご庵
名古屋、浜松、金沢で借りて暮らしていたのは、
いずれも集合住宅で庭がありませんでした。
親曰く「あばら家」でも、今度は庭付き。

表の小さな庭には楓、つつじ、南天、芍薬、万年青がありますが、
少し草木を整のえて、
高さ60センチくらいの石灯篭のもとにはツワブキを植えよう、
左の奥には隅には紫陽花、都忘れも少しと夢想しています。

写真の利休梅も植えたい候補。
日本に入ってきたのは明治の初めだそうですから、
利休の時代にはなかったものです。
花のあり方が利休緞子の文様に似ているからついた名でしょうか?
ほろほろろ可憐な白い花に惹かれます。

家そのもののメンテナンスには頭を悩ましますが、
庭いじりの楽しみができました。

燃える掃除魂。

2009-04-13 | 金沢大野湊 かたかご庵
通勤途中、犀川べりや兼六園、歴史博物館らの満開の花を仰ぎ、
しばし大野の家から現実逃避?

先週7日に引越しをすませましたが、
まだ家には住んでおらず、実家に居候中です。

引越しの日、父が立ち会ってくれていたのですが、
その時、初めて中を見た父の胸に掃除魂の火が着火!!
先週の土日は、引き続き大掃除になりました。

まだ手付かずだった箇所、
 障子のはりかえ
 前後の庭掃除
 母屋と離れの間の土間の整理
が、今回の課題。

母もどうしても家を見たいというので、
土曜日だけ一緒に行きました。


家の中には最初の屋主さんが残していったものが幾つか残っており、
「馬鹿な・・・・。普通は大家が片付けて貸すものだろう」と父。
ええ、ええ、ごもっともでございます。
だけど改装自由という条件のもと、
現状ままで借りたのだからと説明しても、
得心しかねてまだ物いいたげ。

馬鹿な・・・は、私に対してもしっかりこめられており、
遅かれ早かれ予測をしておりましたお小言をBGMにしながら
掃除掃除の二日間でした。

燃える掃除魂の甲斐あって、
家はまた、ずいぶんきれいになりました。
裏庭のふり積もった松葉はゴミ袋8枚分にもなり、
地面が見えるようになった庭には、
離れへと続く風雅な飛び石も現われました。


しかしウカウカと、
喜んでもいられない事柄も判明してきました。
雨漏りが気になっていた離れの屋根を脚立を伸ばして点検すると、
瓦がずれ、30センチ四方の穴が野地板にぽっかり・・・・・・。
想像以上のダメージに、さすがの私もへこみました。

離れは昭和4年の建築当初のままのようで、
屋根の野地板には防水紙が入ってない状態。
潮風と時の流れで、瓦をとめてあった銅線もあちこち切れていました。
ずれた瓦を一時的になおしても、瓦が落下する危険をはらんでいます。
現にずれを直している最中、どさっと瓦が1枚落ちてヒヤリ。
もし下に人がいたら、大怪我をするところでした。

縁側のたわみの修繕は、
八尾の店の床の張り替え経験もあるので問題ないのですが、
屋根はもはや素人補修の域を超えており、プロに任せるしかない状況でした。
無駄とは思うけれど、大家さんにも相談してみようといったところです。


今週末あたり、怖いけど・・・・・・、
一度泊まってみましょうか。

真っ黒クロスケ、出てこないでねっ、ねっ!



ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2009

2009-04-10 | 日々のこと。
街は今、花を見る人々であふれ、
ざわざわと熱を帯びた生き物のように息づいています。
やがて訪れる葉桜の季にはまたちがった熱が
この街を包みこむようになりました。

それは昨年から始まった
『ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭』。
もともとはフランスのナント市で始まったもので、
毎年テーマとなる作曲家またはジャンルを設定し、
朝から晩まで9つの会場で同時併行的に45分間のコンサートが、
繰り広げられるものです。

オーケストラアンサンブル金沢(音楽監督:井上道義)
という室内管弦楽団のもつ金沢で、
それと同じ音楽祭が開かれるようになったのが昨年のこと。
去年はベートーベン、
そして今年はモーツアルトをテーマに、
子どもも、大人もワクワク楽しめる内容で行われます。

聴きたいコンサート(1500円~)のスケジュールを組めば、
1日中、コンサートの梯子もできてしまう♪
4月28日~5月4日、葉桜の金沢でたっぷり音楽三昧、
お奨めです。

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ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2009
4月28日~5月3日

【参加アーティスト】
オーケストラ・アンサンブル金沢
シンフォニア・ヴァルソヴィア
オーヴェルニュ室内管弦楽団
早稲田大学交響楽団 (指揮:田中雅彦)
桐朋アカデミー・オーケストラ
京都バッハ合唱団
ラ・フォル・ジュルネ合唱団  

【指揮者】
井上道義
アリ・ヴァン・ベーク  
ゴルカ・シエラ   
池辺晋一郎


お掃除

2009-04-06 | 金沢大野湊 かたかご庵
まずは母屋のみですが、
土日に引越し先の大掃除を行いました。

「お掃除し隊」にご入隊いただいた奇特な方々の大活躍で、
何度拭いても雑巾が真っ黒になる畳、
長押にたっぷり堆積した埃、
あちこちに打ち付けられた釘やフック、
こびりついてカチカチになった油汚れなどなどが、
実にこざっぱりといたしました。

半分は興味本位で来られたと思われますが、
実際に現場をみて呆然としたことでしょう~。
そして、これは、本気でやらねばと。

あまり人に頼ることをしない私が人さまを頼るときは、
かように・・・と思っていただいて結構です。
(そんな訳で、これからは心してくださいね。)

皆さまの素晴らしいお掃除ぶりに、
「みんなきれい好きで助かった~」というと
「いや~、うちではこんなに掃除しない。人の家やから真剣になるわ~」と。
そんな心理らしいですが、本当に助かりました。

重曹持参、尼崎からの必殺助っ人白子ちゃん、
畳拭かせたら日本一の建築士くろひょうさん、
身軽さを生かして天井の梁を渡っていただいた茅文研専務理事Sさん、
箸より重いものは持ったことがないとのたまう某新聞社Iさん、
カメラ持つ手をくぎ抜きに変えての鉄道写真家Yさん、
白尽くめのフード付き防護服に着替えた富山・堅香子オーナーN氏、
この家との出会いをもたらしてくれた金沢R不動産のJUNKOさん。

皆さま、本当にご協力ありがとうございました。
お掃除のもようは金沢R不動産のブログに少々。
床に這いつくばっているのが私で、たぶん油汚れと格闘中。

母屋に離れにお庭・・・・・・。
まだまだ磨きどころ、直しどころがたっぷり出てきます。
懲りませず、またどうぞ宜しくお願いいたします。

花の季節。

2009-04-02 | 日々のこと。
厳しい寒の戻りで、金沢の桜はまだ開花宣言がでていません。
それでも通勤途中に通る寺町界隈では、
築地塀越しにソメイヨシノに先がけてヤマザクラ、
エドヒガンなどの桜の原種が霞みのような花をつけて、
目を楽しませてくれています。

明日あたりから寒さも緩み、やっと春らしい日差しが戻ってきそう。
ソメイヨシノの開花も促され、
金沢の街じゅう、淡い花影に包まれることでしょう。

もう間もなくの引越しを控えて、
ゆっくり花を楽しむとはいきませんが、
今の私の通勤経路は、金沢の花の名所、
犀川沿いや兼六園、本多の森を通りますから、
それで満足かな。

写真は今が盛り、雪柳。
こちらも好きな花。